ハイマースつよい、、、
ハイマースつよい、、、
アメリカはウクライナ情勢の目処がたったと考えています。
ゼレンスキーも奪還目標の住人に避難命令を出すなど、いよいよ反転攻勢が本格化します。
これはウクライナ軍懸命の軍事活動の結果であり、まさにジャイアントキリングとしか言いようのない偉業です。
その偉業に一役買った装備の一つがハイマース(HIMARS)と言って良いでしょう。
カテゴリーとしては自走式ロケット砲になりますが、その最大の特徴は、小型で機動性が高く極めて高精度の目標捕捉能力を備えていることです。
ピンポイントで目標を撃破できるということは単純なファイアパワーでは測れない価値が生じます。
ハイマースは戦車や航空機を撃破するための装備ではありません(そういった用途にも使えますが)。
敵の後方にある策源地や重要施設を痛打してこそ真価を発揮します。
ロシア軍は侵攻当初、侵攻速度を優先して補給線が伸び、手痛い反撃を食らってキーウ方面から撤退せざるを得なくなりました。そのトラウマから東部で部隊を進める際には補給線を一体化させ、ジワジワと浸透して行く戦術に変更します。
これはファイアパワーにものを言わせる、力押しではあっても有効なやり方でした。
しかし、補給線とほぼ一体化した部隊侵攻はハイマースの射程にドンピシャ、格好の獲物となりました。
ハイマースの猛射は瞬く間に膨大な補給物資を破壊し、ロシア軍の継戦能力にダメージを与える事に成功しています。
戦車も航空機も燃料が無ければ運用できないし、弾薬が無ければ砲台にすらならない。
現状、ロシア軍に打つ手は無いでしょう。
ハイマースの高機動・高精度のコンセプトはウクライナ軍の非対称戦術におそろしくフィットしています。その外にもアメリカが供与しているM777榴弾砲は運用のし易さを重視した装備となっており、ファイアパワー一辺倒のロシア軍に痛撃を与え続けている。
プーチンの行動パターンから見て、いきなり「降参します!」とはならないでしょうが、ロシア軍は限界に近づいており、アメリカの動きはそれを示唆しています。