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継戦能力

継戦能力


ウクライナ軍がルハンシク州から撤退しました。

ゼレンスキーは元より一兵卒に至るまで断腸の思いでしょうが、ここは耐えねばなりません。


ロシア軍が東部で優勢な理由は簡単です。ウクライナ側の装備が揃っていないのも理由の一つとして有りますが、ロシア側が東部にファイアパワーを集中させているからです。

対するウクライナは北部、南部に一定の戦力を置かないわけにはいきません。

しかし、南部は、むしろ戦力を集中させるのは「アリ」だと思っています。先日、ウクライナ軍が黒海に浮かぶズミイヌイ島を奪還しましたが、穀物の輸出を考えれば、この小さな島や南部港湾の都市部奪還の方が戦略的にも重要で、戦術面でも理に適っています。


問題は北部です。というかベラルーシ。

ルカシェンコは参戦は無いと言っており、実際に参戦する可能性はほぼ無い、、、のですが、この男、プーチンなんかよりズッと食わせ者なので、北部防備を余り手薄にするのはクリティカルな事態に陥る懸念があります。

また、ロシア軍が撤退する局面になれば、ゼレンスキーら政権幹部への斬首作戦が発動される危険性が高まります。その際の起点は間違いなくベラルーシです。


東部奪還は、ロシアから降る榴弾の雨が止み、ウクライナから雨が降る風向きとなってからになります。


さて、それは何時なのさ?

という話。


現在のペースで消耗が推移すると仮定し、ロシア側にドラスティックな変化が生じなければ、1年半から2年で補給物資は完全に払底するでしょう。

つまり、2023年末から2024年前半ということです。

しかし、そこまで戦って勝てるならまだしも、負け戦を弾薬が尽きるまで続けることはできません。前日まで砲弾の雨を降らせながら「弾が尽きたから今日で戦争は終わり」と言っても、誰もノーサイドなどと認めてはくれません。

ロシアは経済破綻ではなく、国家壊滅の憂き目に遭うことになり、プーチンに待っているのは自殺か処刑というナチスの独裁者と大して変わらない結末です。

土壇場ギリギリまで戦ってはこれを避ける事ができません。今年末の厳冬期に入る前、というのがプーチンが悪あがき出来る期限だと私は考えています。

 

では、ドラスティックな変化とは?


現時点においてロシアが継戦能力を劇的に高める殆ど唯一の手法が、戦時体制への移行、戦時体制という名のエンクロージャーです。


継戦能力をお金の形で考えてみましょう。

ロシアは1日に約2兆円相当の戦費を費やしているとの試算があります。波及効果まで含めた総合的な経済損失としては、そのくらいの規模になるかも知れませんが、個人的には過大な見積もりだと思っています。

一方で、石油等の輸出による収入は2021年で約33兆円。ウクライナ侵攻後100日間における収入が約13兆円と試算されている。現在は、2021年を上回るペースで収入が伸びているが、今後確実に減速します。


とか言ってたら戦時(経済)体制きたー!


ちょっと情報を整理してから再度投稿します。

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