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台湾国民党

台湾国民党


え?高市新総裁・新総理の話じゃないの?と言う声が聞こえてきそうですが、台湾の話です。

それも与党ですらない(議会第一党ですが)国民党の党首選。


なんでかと言うと中台における最前線がコレだから。


台湾は昨年、民進党の頼氏が総統に選出されましたが議会議席数は民進・国民いずれも過半数を獲得できず、民衆党にキャスティングボートを握られている状態。


親中傾向の強い国民党ですが、中国に対する警戒感から総統選を落とした、との評価も多い中、比較的穏健と見られる郝龍斌氏を抑え、鄭麗文氏(女性の方です)が当選、新党首に選ばれました。


鄭氏は台湾では「紅統派」と呼ばれる事もあるほど親中で、国民党員からの人気は高いのですが台湾国民からの人気は限定的、というか警戒・忌避されていると評価すべきでしょう。

紅統派とは、文字通り五星紅旗の下に台湾を統一する事を志向する一派という意味。

元々、国民党が言うところの「中国は一つ」は国民党こそが中国を代表しているという意味でしたが、現状に鑑みれば流石に非現実的、、、というのは、まぁ、理解できるところではあるものの「中華人民共和国の名で台湾を」となると、まぁ、売国奴扱いされても仕方ない蔑称に近いニュアンスがあるため、鄭氏自身は紅統派と呼ばれることに猛反発しています。


しかし、鄭氏の発言や活動は媚中・媚共産党・媚習近平と言っても過言でないどころか足りないレベルなので、正直、The紅統派と呼んで良いんじゃないでしょうか。

台湾の政治家として中国に対するスタンスが端的に現れるのが「九二共識」に対する解釈・評価でしょう。

これは「1992コンセンサス」とも呼ばれる中国と台湾による非公式協議・その結果で、極々簡単にいうと「中国は一つ」として中台共に合意したとするものですが、文書化はされておらず、その解釈や合意そのものの否定まで政治家個々人によって大きく評価が異なる。

詳細は省きますが鄭氏のそれは「紅統派でももうちょっとこう、、、あるだろう?」なもの(?)。

台湾総統選で頼氏に敗れた侯友宜氏や前国民党党首の朱立倫氏は鄭氏に比べると遥かに控え目な親中レベルでしたが、それでも中国への警戒感から総統選に敗れ過半数の議席を獲得できなかった、とする見方は根強い。

来年11月に予定されている九合一選(統一地方選)で鄭氏への風当たりは決して生易しいものとはならないハズだ。

それでもなお鄭氏が選出されたという意味は穏健な評価と成り得ない。


これは危険なサインと見るべきでしょう。

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