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アメリカ大統領選

アメリカ大統領選


間もなくアメリカ大統領選の投票が始まります。

結論から言うと、どちらが勝つかはほぼ互角としか言えない。

当日雨が降ったとかNFLの試合結果がどうだったかで左右されるレベルの状況にある。

トランプが勝つとする報道等も多いが、最終盤の票読みは拮抗としか評価しようがない。留意すべきはロシア側は露骨にトランプ勝利を盛んに喧伝している事。選挙選でトランプが優位にあると印象付ける事は、例えトランプが負けたとしても、不正だなんだとアメリカのポリティカルディバイドを煽り、混乱を深めることができる。


決して勝敗を占うものではないが、大統領選がどう転ぶか最も冷酷に注視・評価しているのは市場・マーケットだ。

ロシアなどの介入も有り得ないものではないが、マーケットの規模に鑑みれば非効率に過ぎる。

トランプ銘柄、ハリス銘柄、市場の動揺などを示すVIX指数などは正直だ「どちらが勝つか分かんない」とマーケットが大統領選をどう評価しているか数字として表している。


以前にも言ったが今回の選挙はこれまでのセオリーが通用しない。

過去、トランプがヒラリーに勝利した状況、トランプがバイデンに敗北した状況、もっと言えば南北戦争以来のアメリカ大統領選の状況と異なる事態が多すぎる。

ポリティカルディバイドは激戦州以外のブルーステイト、レッドステイトも青と赤の斑らに染めている。

アメリカはトランプになるか民主党・ハリスとなるかの戦いになっているが、トランプは自らの戦略として極端な分断を煽った結果、共和党内においても反トランプ層を相当数生んだ、これがレッドステイトの選挙結果に影響を及ぼす可能性もある。


トランプ支持者は鉄板だ。

我々こそが正統なアメリカ人であり、アメリカの在り方であり、アメリカであると信じている。半ば以上、宗教と言っていい。

それだけに反トランプも堅固にならざるを得ない。

ハリスは、謂わば棚ぼたで大統領候補となった。贔屓目に見ても「強い」候補とは言えず、常であればガラスの天井は打ち破れないだろう。

しかし、或いは、トランプというモンスターが起こしたポリティカルディバイドこそがハリスをアメリカ初の女性大統領へと推し上げるかも知れない。


いずれにせよ、アメリカ大統領選は投票・集計・結果の全てにおいて混乱が起きることは間違いないし、期日前投票の時点で既にトラブルが頻発している。

通常であれば日本時間の11月7日には大勢が判明するものだが、正直、大勢判明が何時になるかすら想像もつかない。

選挙が確定し、各州選挙人の投票が通常どおり実行され、来年頭に新大統領が正式に決まるかはほとんど無理だとすら思っている。


ロシアを始めとしてアメリカの混乱を望む勢力も危険極まり無いが、エゲレスまでもアメリカ大統領選に首を突っ込むとか正気の沙汰とは思えない。

しかし、裏を返せばそれだけの非常事態ではあるのだ。

日本で「もしトラ」とか語られている内容は、少々緩い認識だと断じざるを得ない。

アメリカ大統領選がウクライナ、中東、台湾・朝鮮半島そして日本に与える影響は、おそらく大多数の日本人が思うよりはるかに大きく深刻だ。

経済的にな話も見過ごせないレベルだが、安全保障における深刻さはクリティカルに近い。


まずは大統領選の大勢が判明するのを、周辺の事態にも注意を払いながら見ていきたい。


次稿では、その周辺の事態の一つ、北朝鮮のウクライナ派兵について触れていきます。

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