13/31
013「私は自由だ」
気持ちのいい日差しが私を包む。
温かく優しく慈しむように包んでくれた。
そしてこの幸せがベルによって壊されることはない。
誰も壊す人はいない。
いつまでもこの幸せに浸っていられるから私は自由だ。
何も干渉が起きず誰もこない世界を気に入っている。
この日差しが消えるまで私はずっとここに居座っていよう。
私がそれを気に入っているから。
そう私は自由だ。
自由の証としてここにいられる。
誰もこない。誰もいない。
皆は私を「孤独」と呼ぶがそれは仕方のないこと。
ここだけが切り取られた空間であり私の世界。
みんなから孤独に放り込まれた夢幻の世界。
でも私は自由だ。
誰かと干渉していたらここにいられることはできないだろう。
孤独からだからこそついてくる自由は至高だ。
孤独が嫌な人がいるならば孤独をやめればいい。
でも私はやめない。
だってこれが気持ちいいから。