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第一話︰辺境の地に

作者の紅茶屋です。

少しでも興味をもって頂けたら嬉しいです。


「はぁ…またやられた…この国強すぎるだろ…もっと国力あげた方がよかったかぁ…」


一日中パソコンに座って戦略ゲームをやり続けてる、割と廃人とも言える…かも。

俺は朝間(あさま) 冬弥(とうや)、戦略ゲームをやり続けて、学校には行ってない、バイトも割とツラい…。

学校…社会や国語は好きだったんだけど…中学から割とアニメ好きが煙たがられてるのもあり人間関係に嫌気が刺してきてこの有様…。

父さん母さんは、こんな俺でも許してくれてる…。

あと…俺の曾祖父さん…元軍人で、俺に生きることを教えてくれた大切な人…

今はもういないけど。

「たまには外にも出てみるか…そうだな、久しぶりにアキバにでも…」


…!?


なんだ…?急に頭が…意識が遠のいて…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

………

そう、俺は気づけば何も無い平野にいた。

「なんだ…眩しっ!外にも出てないはずなのに…てかっ…ここ何処だよ!?こんな広大な平野…東京にはないはず……そうだ!現在地」


「嘘だろ…スマホ、圏外?ゲガも使ってたのに?…と、とりあえず…あ、あれだ…あの村に行ってみよう!」


-バリオス村-


「バリオス…?どこだそれ…えと、第一村人……発見!おーい!すみませーん!」

村の中で1人洗濯物を干している女性を見掛け、声を掛けた。

「…ニホン?どこですか…?その国」


「えっ…日本を知らない…?じゃあ一体ここはどこなんですか?」

「ここは神聖ラーマ帝国ヘッセヌ侯領ですよ?」


「神聖ラーマ…ヘッセヌ…?」

どういうことだ!?ここは日本ですらない…しかも村人の口から出てきたのは…い、いや…まさかな…名前が微妙に違う…でもそれはそれでおかしい…!

「あの…どうしました…?」

「あ…す、すみません、ここは一種のテーマパークですよね?」

「テーマパーク…?何をおっしゃっているのか分かりせん…」

聞いた俺がバカだった…そもそもそんなテーマパークも存在する訳ない!

「すみません、時間を取らせてしまって、もう大丈夫です…」

「そうですか…お気をつけて!」


とりあえず…冷静に考えて…タイムスリップ…じゃないもんな…あぁ…女体化武将とか…いや、普通ならオッサンだ…もっとありえない…

まあ、恐らく…俺は何かしらで転生?転移?されたのかも…しれない。

ん、もし舞台がヨーロッパなら…Fadenみたいに英雄と会えるのか…!?

神聖ローマって言ってたしワンチャンあのジャンヌ様と…

って…

ここヘッセヌ…多分ドイツの真ん中辺りだし…遠いわ…


しっかし、どうせ転生?転移?するなら何か能力くらいあってもいいよな…

なんか…ステータスとか…魔法とか…


「こーんな感じで…闇の炎に抱かれて消えろっ!とか…うわっ!」

突然俺の手から炎が噴き出した。

「て、手から炎がっ!嘘だろ…この世界魔法使えるのか…?」


「びっくりしたぁ…まさか…魔法適正あるなんてなっ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


少し自然を安らいでいたその途中、何処からか馬の声と走る音が複数と聞こえてきた。

「!?この音は…」


「進めー!」


「まさか…軍勢?」


「うわぁー!」

「みな家に篭れ!」


「まずいな…とりあえず物陰に隠れておこう…」


1人の目立った鎧を着た男が前に出てきた。

「我々はブライセン王国軍兵団、ヘッセヌ侵攻の為、食糧と資金を我々に提供してもらおう、さすれば焼き払う命令を見逃してやる」


「なに…?」


「恐れながら…我々は食糧も厳しければ資金も無く…」

「なれば今すぐこの村を焼き払ってやろう!」

「そんな!」

おい、あいつら一体何をやってんだ…?

そして、直ぐに1人の少女が家から出てきた。

「ダメ!この村を焼き払うのは許しません!」


「フィナ!出てきてはならぬ!」


「ほう…?」

「良いお嬢さんじゃないか!」

「女も追加で貰ってくぞ!」

突然2人の兵士は喋り出したと思えば…

なんだコイツら…規律もなってないのか…。

兵士2人はフィナに寄ってくる。

「近寄らないで!」


「あ?我ら栄光あるブライセン王国に、ヘッセヌの辺境村ごときが勝てると思うなよっ!」

「無理やりにでも立場を思い知らせてやる!」

そして強引に兵士2人はフィナを取り押さえようとする。

「フィナ!」

村長も兵士に取り押さえられる。

「やめてっ!」

あの娘は必死に抵抗している。

なんだこれ…こんなの……クソっ!どうすればいいんだ!

このままじゃ村が…でも…俺には…

いや、こんなの…考えてる暇なんてない!


そして、微かに声が聞こえる…。

「冬弥…」


…!? 曾祖父さん…?


「辛くなった時は…笑い飛ばせ…そして、何でもいいから悲しむ者を救いなさい…誰かを救うことは、どんだけ力が弱くても…その者と、自分にも救いになる…」


…曾祖父さん、俺は誰かを救うよ…その時は…何があってもッ!


「おい!その娘と村長から離れろ!」


「なんだ!?」

「あ!?」


「貴様何者だ…?」


「俺は日の出ずる国からやってきた!ただの旅人だ!」


「日の出ずる国?あぁ…出雲の事か」


「ありがとう!1つ分かった事が増えたよ!燃えろっ!」


「ぐわぁ!貴様!魔法が使えるのか!…兵士よ!奴を今すぐ殺せ!」


大丈夫…どこまでやれるか分からないけど…戦ってやる!

「燃えろ!燃えろ!」

必死に炎を大きくして相手を脅す。

「ひっ…ち、近づけねぇ!!」


「…クソっ!あいつの魔力…只者じゃないな…!」

「団長、ここは1度退き将軍へ」

「仕方がない…一時退却!」

「く、くそ!覚えてろ!」


兵士が去っていく…

「はぁ…疲れた…」

あんまり派手にやると体力も削がれるな。


「あの、」

「村長さん…でしたっけ、大丈夫ですか」


「ええ、大丈夫です、貴方に何とお礼を言った方がいいか…」

「いえ、お礼なんて…」


「あの!旅人様!」

「はい?」

さ、様…か


「私達の村を助けて頂きありがとうございます!」

遠目から見ても美しかったけど…間近で見るともっと…か、可愛い…


「い、いえ…あれは見過ごす訳にはいきませんでしたよ!」

「貴方はお優しい方なのですね…」

まずい…ガチ恋距離ぐらいでマジ死にそう…


「旅人様、お礼をしたいのですが、もう少し村に居られますかの?」


「え、あ…そうですね!少し…腹が減ってます…。」

「おぉ、でしたら…ご馳走致しましょうぞ!」

「おぉぉぉぉ!」

いつの間に村人達も…


「はい、ありがとうございます!」

やったぁ…朝済ませてなかったから助かる〜!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そう、俺は史実の世界と似た別の異世界へ来てしまったらしい…

まだ知らない事が多いが、きっとこれからこの世界について色々知る事になる。


でも…歴オタでも俺はこんな世界で生き延びれるのか…なぁ…


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