表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/47

影喰(シャドーイーター)

ランキング入り本気で目指そうと思ってるので宜しければ、ブクマや評価お願いします……( ; ᯅ ; `)


「くっ、痛ってぇ」


 両手で受け止め、ステータスポイントを全振りしても痛みが走る程の威力。

 きっと通常体制で向かっていたらおじさんと共に宙を舞っていただろう。

 静流は苦い表情を浮かべながらも、直ぐにステータスをリセットし、ストロングス、バイタリティ、ヒットポイントに平均的に割振る。

 正直ステータスポイントがどれほど今後手に入るのか分からないが、10ポイントだけでも相当な火力になる事は今回の件とマリアの件で経験済みだ。


『てめぇ……俺の邪魔をするってのか』

「邪魔というか、ただ体が動いただけだ」


 後ろで震えているおじさんを庇うように立つ静流は、大男の目を睨みつける。

 その目を見てますます気に入らねぇと中腰になって大剣に手をかける大男。

 そんな中、おじさんは小声でありがとう若者ぉ……と言いながら大男から距離を取るように後ずさり……。


『危ねぇクソガキッ!!』

「おわっ!!!」


 瞬時に動いた大男に掴まれた静流は、大男2、3の元へ投げ飛ばされる。

 一瞬何が起きたか分からないその行動に対し、直ぐに戦闘態勢に入ろうとステータスリセットをしようとした時、静流は己の目を疑った――


『ウウウウウウウゥゥッ』


「なっ!」


 そこには目の中がブラックホールのように漆黒に染まり、この世のものとは思えない唸り声をあげるおじさんの姿があった――

 そして、それと対峙するのは大剣を構えた大男……。

 

「だから言ったろクソガキッ! こいつは人の影を喰って化ける、れっきとした化け物だ!」

「はぁ!?じゃあ俺は化け物助けたのかよ!」

「だから邪魔すんなって言ったろ!」


 お、俺……スーパー戦犯じゃないか!!


 やっちまった! と冷や汗を流す静流は俺はなんもしてませんとばかりに大男2、3の背中に隠れる。


「おい、リイス! あの化け物なんだあれ!」

《すやすや……》

「寝んなっ!」

 

 肝心な時に寝るアドバイザーにツッコミながら、静流は大男に全てをかける。


『ウウウウウウウゥゥ』

「人の形をしてるだけだと分かってても、殺りずれぇ……」


 ジリジリと迫り来るおじさんに、ちっと舌打ちをした大男は、大剣を握る手に力を入れ直す。

 いっても、この大男は強い――

 静流は、一度だけだとしても大男の拳を己の手で受け止めているため、よく分かった。


(大丈夫……だよな…………)


 静流の心配を他所に、ジリジリと近づく度に人間の姿を解いていく化け物。

 そして大男が一閃しようと足に力を入れた時だった。


 そいつはニヤリと口を歪め……。


 放った――


『ウウウウウウウゥゥッッッ!!!』


「大男っ!」

「くそっっ!」


 おじさんから一気に解き放たれた漆黒の影は、一瞬にして大男の体を包み込む。

 ばたりと倒れたおじさんの抜け殻は、息をしていないことなどすぐにわかった。


 影を喰われれば死ぬ――


 そう肌で感じた静流は、大男を助けようと咄嗟に飛び出したのだが……。


「おい……大男…………?」

『…………ウウゥゥ』


 

影に飲み込まれたあと、なんの抵抗もできないままでいた大男の影は……。



 キレイさっぱり喰われていた――

 

 


お読み下さりありがとうございます!!!


前書きでも言った通り、ランキング入り目指しているので、評価やブクマなどなどお待ちしておりますー!

( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ