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マリア・ガーネット最後

マリアの回想とりあえず終了だぁぁ!!!


「いやぁぁぁぁぁぁぁッッ!」

「ヒイロ!?」


 その晩、ヒイロは死んだ――


 死因はよく分からない。

 彼女の最後の言葉は、美味しいパンケーキを姉ちゃんに作らないと、だったそうだ。

 コハクがヒイロの寝言で目を覚ました時、そんなことを微笑みながら言っていたらしい。

 そしてヒイロの叫び声で目を覚ました時には、自らの引っ掻き傷で血だらけになったヒイロがおり、死んでいたそうだ――

 

「お姉ちゃんがいないから……私がちゃんと見ておいてあげないとダメだったのに……」

 

 コハクは泣いていたのか分からなかった。

 自分を責め、目の前で苦しそうに死んでいるヒイロをただ呆然と見つめることしか出来なかった。


「なん……で?」


 さっきまで一緒にご飯を食べて笑っていたのに……。

 さっきまで一緒に寝ていたのに……。

 さっきまで……さっきまで……さっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまでさっきまで!


「私がやらなきゃ……ダメだよね? もうみんな……」


 涙が枯れきったコハクはゆっくりと立ち上がり、ポツリと呟いた――


「殺す」


 と――


~~~~~~~~~~~~~~~


「帰ってこれた……」


 もうすっかり夜の街へと姿を変えた故郷を見たマリアは、気が抜けたように膝から崩れ落ちた。


「危なかった……今回ばかりは能力(シード)に助けられた……」


 0時を周り、光足を失ったマリアに与えられた新たな能力(シード)は、


瞬間移動(テレポート)……なんと言ったらいいのか本当に分からないわね……敵の能力で助けられたみたいじゃない……」


 石畳にぺたりと座り込むマリアを通りすがりの人は、心配そうな顔で見たり、変な目で見たりする。中には、近づいて話しかけようとする者もいたが、マリアの暗いオーラに気圧され、声をかけることは出来ずにいた。

 ボロボロになった体に、所々破れた服。どこからどう見てもまともな人ではなかった。

 射抜かれた右腕は幸い、緊急手当として布を巻いていた為、血は止まっているが、完治には高級回復薬(ハイポーション)が必要だろう。


「もう……帰ろう……今日はもういい、また明日から……明日から…………」


 そう言って立ち上がったマリアはそのまま前に倒れ意識を手放した――




お読み下さりありがとうございます!


宜しければブクマ、感想などなどお願いしますー!!!( ̄^ ̄ゞ


episodeヒイロはまた別の枠で書きますー!なので少し内容薄めですがご了承を(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*ペコ

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