夜間飛行
みじめなものばかりだ
目もそむけたくなるよ
隠そうとしたって
暴かれるのがオチだ
軒並みの命は嫌いだし
だけど孤独は冷たいし
錆びた翼を覆い凍てつく
やたらに高い理想
白い機体に乗り込んで
やさしく彼女包み込んで
気障にけむりを吐き出して
夜を駆けろ 放つ電光
古くなったものばかりだ
振り返ることしかない
捨てようとしたって
勇気も度胸もない
所詮私は一般人
なのに夢むは有名人
顔を変えて口調変えて
偽装していく自分自身
白い機体に乗り込んで
やさしく彼女包み込んで
闇に星を撒き散らして
空を駆けろ 朝は近い
日々は明るくて華やか
なのに感じる痛ましさ
窓に映るのはそれでも
今見ている夜の隅だ
白い機体に乗り込んで
やさしく彼女包み込んで
気障にけむりを吐き出して
夜を駆けろ 放つ電光