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流れ時…4ドラゴン・キャッスル・ヒストリー6

ここは竜宮城の一階玄関部分。

床にタイルが敷き詰められている他、特に何もない。


「龍雷、派手にやられたなァ!ははっ!戦争でもしてきたか?」


短い赤髪の女がとなりにいたイドさんに話しかける。


女は頭に紫の下地に黄色い龍が描かれている鉢巻をしており、紫色の羽織一枚を前で合わせ、帯で結び、胸が見えないようにしている。


下は麻かなにかでできている膝までのズボンのようなものを着ていた。

パッと見て男っぽい恰好だが胸が大きいため遠くから見ても女性だとわかる。


目つきは鋭く荒々しさを感じる。


イドさんはそんな彼女を見ながらため息をついた。


「戦争?一人でですか?それはないでしょう。飛龍。」

「ははっ!自分でやったのか?やべぇぞ!お前!」


赤髪の女、飛龍流女神ひりゅうながるめのかみ、飛龍はイドさんの傷をみて笑い出した。


「こんなの自分でやるわけないでしょう?そこまで狂っていません。それからあなた、下品すぎやしませんか?」


イドさんは不機嫌そうに飛龍を睨む。


「下品?このあたしが?馬鹿言ってんじゃねーよ!あたしは上品さ!あっはははは!」

豪快に笑っている飛龍にイドさんは再びため息をついた。


「龍神はどうしてこう気性が荒いんでしょうねぇ……。」

「さあな!てめぇで考えろ!ははは!」


飛龍は日の丸の描かれているうちわでパタパタとあおぎながらひょうたんに入っている酒を飲み干す。


「はあ……僕これからここのオーナーになりましたんで……。」

「オーナーだと?天津彦根神はどうした?ぶっ飛ばしたのか?ははは!」


飛龍は楽しそうに笑うがイドさんからすれば笑い話ではない。


「色々あるんですよ。」

「お前ごときがオーナーとはまあ、ご苦労なこった。」

「そうですねぇ……。」


「あれ?怒らねぇのか?お前と一発喧嘩でもって思ってたんだがねぇ!」

「その勝気な精神は一体どこからくるんですか?」


楽観的な飛龍にイドさんは頭を抱えた。


「千年くらい生きてるから暇なんだよ。

スリルってのかな?刺激がほしいんだよな!


力が使いてぇ……。暴れてぇ……。

あたしが持っているのは男の闘争心と女の強引さ!


あたしに勝てる奴がいるなら出て来い!

すぐに戦闘不能にしてやる!はははは!」


「ほんと、あなたはいつも元気ですよね。アトラクションの一つでしたっけ?」


「そうだな!強い奴、力がある奴はあたしと戦う!


ただし殺しはしない。

あくまで試合だ!合意の上でやるルールの決まった戦闘!


あたしはそれが好きなんだ!天津がいようがいまいが関係ねぇ!

お前がオーナーならこのアトラクションは健在にするよなあ?」


飛龍は赤い鋭い瞳をイドさんに向ける。


「言っても聞かないでしょう?」

「ははっ!ちがいねぇ!龍神の力見せてやるぜ……。」


イドさんは頭を抱えながら歩き出した。


「オーナーの部屋に戻ります。一応アトラクションです。万が一何かあなたがやったら容赦しませんよ。」


「そんときゃあ、あんたと喧嘩か!それもおもしろそうだぜ!あっはははははー!」


大声で笑っている飛龍の声を聞きながらイドさんは去って行った。



アヤ達は大きな門の少しだけ開いている所から中に入った。


「ここはまだ竜宮じゃねぇ。ここは庭だぜ。」

龍様がやる気なさそうにオモチャの骨をふりまわしながら説明する。


「庭……。危険はないのよね?」


アヤはあたりを見回しながら尋ねた。


庭と呼ばれた所はまずプールみたいに大きい池がありその周りに現世の遊園地よりも未来的な遊具が数多く置いてあった。


アヤには残念ながらその遊具のほとんどがなにをするものなのかわからなかった。


おまけに神々がまったくいないためそれらは稼働しておらず何かを予想する事すらできない。


「この辺はまだまだ青臭い神々が遊ぶ所だ。まあ、つまり子供に人気ってとこだな。と言ってもサラブレットのガキしか来ないが……。」


「有力な神と神との子供とかかしら?普通、力がない神々は現世で修行中でしょ?」


「まあ、それもあるが高天原の権力者の元についている神の子供もよく来るな。」

「ああ、力がなくても権力者の加護を受けている神は高天原にいるわね。」


アヤは腕を組みながら歩いている。


「そういうこった。


それぞれの権力者、思兼神おもいかねのかみこと東のワイズ、タケミカズチ神こと西の剣王、そして縁神えにしのかみこと北の冷林れいりん


いずれの支配下にいれば神格は高天原で保障されるぜ。

ただし、冷林側だけは特例しか高天原にいられないな。


後は皆、現世で修行中だぜ。

それに権力者の土地に住むにはその権力者に合わせないといけないんだぜ。」


龍様は得意げに話始める。


「高天原東なら仲間を想わなければならない。西なら日々鍛錬を積まないとならない。北は特殊でほとんどの神は現世で生活している。」


そこでシャウが会話に入り込んできた。


「そして南はナ!

それなりに実力を持った神が個々自由気ままに生きるんだナ!


何があっても自己責任なんだナ!


自由は多いけどそれが嫌な神は実力を持っていても東や西にいたりするんだナ!シャアアアウ!」


「へぇ……。シャウは南に住んでいるの?」

アヤは楽しそうなシャウに話しかける。


「シャウは南にずっと住んでいるナ!シャアウ!」


「加茂様は竜宮がとっても好きさね。よく遊びに来るのをみていたとよ。」

ニコニコしているシャウの横でカメも口を挟んできた。


「ああ、それと竜宮は高天原南と区別されねぇからな。


竜宮は竜宮だ。


高天原南にある事はあるがまったく別物だと考えてくれ。

アヤちゃんはどこの神のエリアにいるんだ?」


龍様の問いかけにアヤは少し顔を曇らせながら答えた。


「現世にいるわ。

どこの神の傘下に入っているかは自分じゃわからないわ。……冷林かしら?」


「まあ、現世にいる神々は傘下に入っている方が少ねぇか。


そう考えりゃあ、神格なんて気にしないで現世でゆらゆら生きていた方が楽しいかもな。」


「どうかしらね。

現世の神々は高天原の権力者に守られているわけではないから信仰を自分で集めなくちゃならないのよ?


昨今の人間は神を信じない人が多いから信仰が集まらず自滅する神も少なくないわ。今の神々はならぬ堪忍、するが堪忍よ。」


アヤは顔を曇らせたまま答える。


「まったく世知辛いぜ。ん?」

龍様は歩みを進めていたが急に止まった。


「皆!しゃがむんだナ!シャウ!」


シャウが突然叫んだのでアヤ達は咄嗟にしゃがんだ。

なんだかわからなかったがアヤのすぐ後ろで火矢が刺さっていた。


「なっ!」

火矢は複数本飛んできていて轟々と音を立てて燃えている。


「この火矢……本来なら祭り開始時に飛ばすものだナ!機械で飛ばすオートなメカなはずだナ。シャウ!」


シャウは鉄でできている矢を見ながら分析していた。


「機械のプログラムをおかしくした奴がいるんだろ?

竜宮のアトラクションは今、ぐちゃぐちゃなんだよ。」


龍様が誰にともなく話す。

その中、アヤはカメがひどく怯えているのに気がついた。


「カメ?どうしたのよ?」

「え?え?別にどうもしないさね!わ……わち……わちきは大丈夫!」


何かあるなとアヤは思ったが火矢が次々と飛んできたため、追及する事はできなかった。


「とりあえず走れ!」


龍様の掛け声とともにアヤ達は走り出した。

火矢が耳元をかすれて飛んで行く。


これはまた、当たったらタダでは済まない強烈なアトラクションだ。


「わ、わちき……もう走れないよ!」

カメが早々に走るのを断念し始めた。


「ちっ!しょうがねぇな!


カメ、お前の甲羅いったんとって、前に出せ!

カメの甲羅の防御力は果てしなく強ええ!


甲羅の後ろにアヤちゃんと共に隠れてゆっくりとこっちに来い!」


「わ、わかったよ!」

龍様は作戦を変更した。


「シャウは?シャアアウ!」

シャウは愉快そうに火矢を軽々と避けている。


「お前はそのまま俺様と共に竜宮へ走る!途中、危険なものを発見した場合、すみやかに対処してアヤちゃんとカメを守る事!」


「シャアアウ!」

シャウは雷をまき散らしながら高速で楽しそうに走って行った。


「まったくあのヤローは……どんだけ竜宮好きなんだよ。」

龍様もシャウを追いかけて走って行った。


「ごめんね。アヤ。わちき水の中以外はこんなもんなんよ……。」

「いいわよ。私だってあんな化け物達の横を走れるなんて思ってないわ……。」


カメの甲羅が飛んできた火矢をすべて叩き落としている。


「それよか、あれなんね……。甲羅をとると落ち着かないってゆうか……。

背中、おかしくなってしまうわ……。」


「リュックとるのと同じ原理に見えたんだけど……。」

「違うんね!これは身体の一部さね!」

「そうね。ごめんね。」


カメが興奮気味に言うのでアヤはとりあえずあやまっておいた。


その直後、アヤの頭に何かの映像がよぎった。


……な、なに?


映像は黒髪短髪の若い男の子が浴衣を着ていて、今アヤ達がいる場所を悠々と歩いていた。


雰囲気は今とはまったくの逆でとても賑やかで他の神々は楽しそうに笑っている。


男の子の隣にはシャウがいた。


―僕が高天原の竜宮なんかに行っていいの?―


男の子がシャウに話しかけている。


―いいんだナ!シャウ!―


シャウはケラケラと笑っていた。

これは一体なんなのか?アトラクションの一部か?


そうも思ったがアヤはシャウの隣にいる男の子を知っていた。


「……あれは……私の前の時神……先代……立花こばると……。

彼は私と入れ替えで死んだはず……。」


「アヤ?どうしたんだい?いきなり!……ボーっとしている場合じゃないんだよ!」


カメに呼び掛けられアヤは我に返った。それと同時に映像も消えてしまった。


「なんだったのかしら?」

「何がさ!」


カメが不思議そうにアヤを見ているのでアヤは首を傾げる他、することがなかった。


……カメには見えていない?


アヤはカメと共にゆっくり進みながら考える。

あの映像がなんなのかアヤにはなんとなく予想がついていた。


……彼はもうこの世にはいない。私がみたのは彼の記憶……?


いや、彼は頭の中の映像にはっきりと映っていた。


彼の記憶なら彼は映像に映ってこないはず。


ということは彼でもシャウでもない第三者の記憶、もしくは……―


アヤは目の前にそびえる竜宮を見つめる。


……竜宮の記憶……


ごくまれに建物が記憶を見せる事があると言う。

歴史の深い建物ほど何かを語りかけてくるそうだ。


「……まさか……ね。」


アヤがそうつぶやいた時、シャウと龍様がどうしてか慌てて戻ってきた。


「やべぇ!水が襲ってくるぜ!」

「あれは滝壺ライダーのお水なんだナ!シャウ!」


二人は興奮気味に話す。

シャウはおそらくアトラクションの名前を言ったのだろう。


「どういうこと?」

「アヤ!前!前ええ!」


カメが急に騒ぎ出したのでアヤはシャウ達から目を逸らし、前を向く。


「……え?」


目の前には勢いよく流れてくる水。大雨の後の川のようだ。


「飲み込まれるナ!シャウ!」


「またも滝壺ライダーっていうアトラクションの機械をおかしくした奴がいるみたいだぜ……。どーすんだよ……。」


シャウと龍様は途方に暮れていた。


……滝壺ライダーって何を主にするアトラクションなのかしら……


と思いながらアヤは冷静に言葉を口にする。


「まったく青天の霹靂ね。私が時間を止めればいいのよね?あの水の。」

「それはいいアイディアなんだナ!」


シャウは待ってましたとばかり声を上げた。


おそらくそうしてもらいたいがために彼らは戻ってきたのだろう。

アヤは襲い来る水に向かい、手から鎖を出した。


鎖は勢いよく流れてくる水にまきついていく。


「おお!これが時間を止めるってやつか!」

龍様が感動のまなざしでアヤを見てきた。


アヤは構わず巻きついた鎖を一瞬で消した。

消した瞬間にもう水が動くことはなかった。


流れゆく水はそのまま氷漬けにしてしまったかのように動きのあるまま停止している。


「高天原は人間が関与してないから時間操作がけっこうできちゃうのねぇ。」

「おお!すっげぇ!水の上歩けるぜ!」


龍様はさっそく水の上で遊んでいる。


「待つんだナ!シャウも乗るんだナ!おお!鉄とかの上に乗ってるみたいなんだナ!シャウ!」


シャウも龍様の後を追い、遊びはじめた。


「わちきはちょっと怖いわあ……。流れる水の上を歩くなんてねぇ。」

カメは怯えながら水に足をつける。


「……んー……なーんかいつも緊張感がないわね。」


アヤは頭を抱えながらはしゃいでいる彼らの後を追った。

しばらく歩くと水流の先が見えた。


水は竜宮城の石垣にある大きなパイプから噴射されたらしい。

アヤのおかげで水は石のように止まっている。


「よっと。」

龍様は水流から飛び降りた。続いてシャウも飛び降りる。


「ちょっと!ちょっと!加茂様!龍様!わちきはこんな高い所から降りられないよ!」


カメは水流の高さに戸惑いながらアヤを見た。

アヤ達は地面から十メートルほど高い所にいた。


「そのまま飛び降りろよ!たぶん死なねぇから!」

龍様は気楽にカメに手を振る。


「シャウが受け止めるんだナ!シャウ!」


シャウはためた電流がマックスになったのか差し出した手がビリビリと光っていた。


「龍様はあてにならないし加茂様は感電死するパターンじゃないかい……。」

カメはぶつぶつつぶやきながら再びアヤに目を向ける。


「私も手荒な降り方しかできないわよ。」

「ええーっ……。」


カメは蒼白になっていたがぐずぐずしていたのでアヤはカメの手をとり素早く飛び降りた。


カメが声にならない叫びをあげている中、アヤは一瞬だけ自分達に時間停止をかけた。


「っ……とと。」


時間停止により速度が落ちてアヤ達は地面からジャンプして降りたくらいの衝撃で着地した。


「ふ……フリーフォールというアトラクションがあるのは知ってるよ……。わちきはこのたぐいは苦手なんだよぉ……。」


フラフラしているカメに龍様が後ろから首筋に水を垂らす。


「……!」


カメは驚いて腰を抜かしてしまった。

アヤがため息をついた時、龍様が満面の笑みでこちらを向いていた。


「ははは!ざまーみろぉ!」

「もう!龍様!」


カメは涙目で龍様を追い回す。逃げている龍様はとても楽しそうだ。

どこかのバカップルに近い。


「レッツゴーなんだナ!シャウ!」


シャウはさっさと竜宮の玄関付近に行ってしまった。

アヤはカメと龍様を放っておいてシャウに続いた。


しばらくしてから飽きたのか龍様とカメが戻ってきた。


……なるほどこの二人はこうやって扱えばいいのか。


アヤは新たな打開策を見つけた。


「で、本題に戻るけど竜宮はこの自動ドアから入ればいいのかしら?」


竜宮は日本のお城だ。

そのお城に場違いな自動ドアがついている。アヤ達はその自動ドアの前にいた。


「そうだぜ。ここからはツアーコンダクターの俺様が……。」

「シャウ!一番乗りだナ!シャアウ!」


龍様が先を言う前にシャウは堂々と自動ドアから中に入って行った。


「……こほん……。まあ、あいつはいいや。


まず入るとロビーが広がっている。

タイルが敷き詰められた部屋。別に何があるわけでもない。


問題は二階からだ。そしてこの竜宮には壱ノ丸、弐ノ丸、参ノ丸がある。


ここは壱ノ丸。オーナーの部屋は立ち入り禁止区域の参ノ丸にある。


……その前にだ。ここ、壱ノ丸の二階にはちょっとやべーのがいる。


たぶんかわせないだろうから……。まあ、とりあえず入るぜ。」


龍様は説明に飽きたのかアヤ達を中へと誘導した。

中は確かにタイルが敷き詰められたロビー。


受付の台などはあるが受付嬢などはいない。


「……受付の龍神とかいなくなってしまったさね……。」


「商売ができねぇからなあ。

商売できる環境になったらまた戻ってくるんじゃねぇか?」


カメと龍様が業務会話をしながらシャウを探す。

シャウは二階の階段を指差しながら手を振っていた。


「シャウは元気そうね。」

「あいつはなんか、竜宮に思い入れがあるらしいぜ。」

「ふーん……。」


アヤがなにげなくシャウを見ているとまた先程の感覚が襲ってきた。


同じ空間なのだがカメや龍様はいない。


竜宮の受付にはちゃんと龍神がいて神々が中に入る手続きをしている。

またアヤの目の前にシャウと先代時の神、立花こばるとが映る。


―シャウはこの帽子気に入ったナ!シャウ!―


シャウが今より新品なシルクハットを撫でている。


―ほんと?それはよかったよ。

いま、現世ではさ、その帽子がはやっているんだよ。僕には似合わないから。―


こばるとは楽しそうに笑っていた。


―現世は今、とっても進歩していると聞くんだナ!

神の力、雷、電気を使おうと人間がしているんだナ!シャウ!―


―こないだ、はじめて電気が灯ったんだよ。三月の二十五日!―


ここまでの会話を聞き、アヤはこれが過去の記憶なのだとはっきりとわかった。

電気が日本に入ったのは明治時代だ。


―電気が灯ると日本は明るくなるんだナ!シャウ!―


―そうだね。

これから楽しみだね。僕に後どれだけの寿命があるかわからないけど。―


―今は楽しむんだナ!シャウ!―

シャウはこばるとの手をひいて走り出した。


―そうだね。今はね……。

あと……どれくらいで君と遊べなくなるのだろう……


僕にはわからないや……―


そこでまたアヤは我に返った。


……一体……何?私にこんなのを見せて何がしたいのよ……


「おーい。アヤちゃん、ぼーっとしてんなよー!おいてくぜぇ!」

「アヤ!わちきだって行きたくないんだよ……。でも頑張ろうよぉ……。」


龍様とカメはいつの間にか階段の前にいた。


シャウはぼうっとしているアヤをみてかすかに微笑んでいた。


アヤはぼうっとする頭を横に振ると龍様達の元へと歩いて行った。


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