表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧作(2009〜2018年完結) 「TOKIの世界書」 世界と宇宙を知る物語  作者: ごぼうかえる
最終部「変わり時…」エラーの出た神
528/560

変わり時…4狂う世界14

歩いて行こうと思ったがどの神も鶴で移動していたため、どちらが高天原東なのかわからなかった。


「鶴が使えないのはまいったなー 」

プラズマはため息混じりにつぶやいた。

鶴に乗っていてもどうやって移動しているのかよくわからないのだ。辺りが霧に包まれたと思ったら目的地にいる。そんな感じだ。


「うーん。なんとかして過去神さんを連れ込まないと」

「え?栄次がいるの?」

アヤがマナの発言に慌てて尋ねた。


「ワイズさんのとこにいるみたい」

マナは短く答えた。今、アヤと会話をする気はない。

「……」

アヤはマナの態度で無駄な会話だったと悟り黙った。


「ふむ。ワイズが過去から奴を連れてきたのだとしたら他の世界にいる奴を連れてアマノミナヌシの世界に入ればいいのでは?」

考えてるマナにマイが怪しい笑みを浮かべながら提案した。


「他の世界って?」

「壱の反転した世界、(ろく)とかワイズが連れてきたよりも前の時代に存在していた奴とかな」

「なるほど。で?一番簡単なのは?」

「反転世界、陸から連れてくる」

マイの答えにマナは頷いた。


「それでいこう」

マナはプラズマを仰ぎ、逃げないか確かめた。こちらの世界の神々はいつ裏切るかわからない。


「……なんだよ」

プラズマはマナの冷たい瞳に眉を寄せた。

少し気持ちが揺らいでいた事は確かだが裏切ると思われている事が気持ちを苛立たせた。


「なんでもないけど、こっちの世界の神は信じられないから」

アマノミナヌシ神の世界に入ってからマナはどこか機械的に動いているところがあった。


「お前、戻ってきてからなんかおかしいぜ?アマノミナヌシ神のデータが入り込んでおかしくなってんじゃないか?」


「……私は私。やりたいことはこの世界の統合……」

マナの口は勝手に動いていた。


「統合じゃねぇだろ?お前が統合はしないと言ったんだぞ!滅ぶ未来を見させられて変わったんじゃないのかよ!」

プラズマは珍しく怒り、マナの肩を思い切り揺すった。


「ちょ、ちょっとプラズマ?」

アヤはなんだかわからず困惑した顔をしていた。


「ククク……アハハハ!」

全員が動揺の色を見せたところでマイが突然笑い出した。


「おい、なんもおもしろくねぇぞ……」

プラズマが睨み付けるとマイは涼しい顔で言い放った。


「シミュレーションだ。実はワイズに頼まれてな……。いや、笑ってすまなかった。ククク……」


「どういう事だ!」


「そんなに怒るな。あれだ、私はワイズ軍だからな。ワイズに頼まれた事をしたわけだ。こっちのが面白そうだったんで。私は演劇の神、語括神(かたりくくりのかみ)マイ。ワイズは演劇で未来をシミュレーションする私の力でマナを操ろうとしている。ちなみに私はいくらでも演技ができる。じわじわと演技にハマるにつれて、全体的に劇にされていたことにマナは気がついていなかった。私が術をかけている間にワイズがKの力を使い、マナのデータを破壊に書き換えていったのだ」


マイは飄々と言い放つ。


「だからなんだ?」


「まだわからないか? あいつはリョウとやらが見せた未来を知っている。四面楚歌をやろうというわけだよ。マナが世界を滅ぼそうとすれば、こちらは全力でマナを叩き潰そうとするだろ?」


「……あんたはそれを俺らに伝えてどうするんだ」


「意味はない。どうする?プラズマ。マナを殺すか?私は計画をそこまで知らされてはいないがおそらくそうだ。そこまでワイズの計画を知っていてもワイズの仲間にはならない。だからお前達に伝えた。カオスだろ?おもしろいだろ?」


マイは心底楽しそうに言った。


「どっちの味方だよ……」

「さあ、プラズマ、君はどうする?ワイズはこちらの世界のKだ。こちらの世界を守ろうとするぞ。あいつの仲間が多いのはこういうことを平気でやるからだ。ま、おそらく私がお前達にこれを話すのも計画に入っているだろうがな」

マイはなんだか興奮を覚えているようだ。やはりこの神はまともではない。


マナはなんだか自分がわからなくなってきていた。

……あれ?私は世界の統合じゃなくて両方を守ろうとしたんじゃ……

だったらなんでこんな敵だとか味方だとか言ってるの?


そこまで考えた時、マナは目覚めた。

「は!?」

マナは寝ていた。

ワイズに入れられたあの牢屋で。


目の前でマイが不気味に笑って立っており、プラズマはまだ眠っていて、健がなぜかいた……。

「おはよう。やっと起きたか?シミュレーションは楽しかっただろう?」

マイは戸惑うマナに狂気的な笑みを浮かべながら言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ