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変わり時…3時の世界3

 「えー、高天原には行くんですよね?」

 マナとプラズマの様子を見ながら健はおずおずと尋ねてきた。


 「もちろん、行くよ。……話を聞いてもらわないと」

 マナが気合を入れている中、プラズマが鶴を呼んでいた。


 「鶴、呼んだぞ。しかし……トップ共が話を聞いてくれるかは疑問だが……最初に行くべきは高天原南だな。竜宮のオーナーに天界通信本部の社長と大物がいるが東や北、西よりかは話を聞いてくれる確率が高い。ただ、伍の世界の情勢についてはほぼ知らないと思うが」

 「じゃあ、その高天原南に行ってみよう。知らなくても話を通すことはできるでしょ?」

 マナの言葉にプラズマはさらに難しい顔をした。


 「あんたはけっこう簡単に言うが……話を通しに行くのは南にいるトップ級のトップだぞ。会えるかどうかも怪しいぜ」

 「……でも私はスサノオさんにもツクヨミさんにもアマテラスさんにも会ったんだよ」

 「向こうとこっちじゃ神々のランクの重みが違うんだよ……。ま、行ってみりゃあわかるさ」

 プラズマがそっと空を見上げると鶴が駕籠を運びながら飛んできていた。


 「来ましたね」

 健も同時に空を見上げた。


 鶴はやがてビルの隙間を通ってマナ達の前へ着地した。頭を垂れてマナ達に一つ挨拶をしてから鶴の内の一羽からひょうきんな声がした。


 「よよい!駕籠にどうぞだよい!」


 「鶴、高天原ゲート前まで頼む。できれば南に入ってほしいんだが……」

 プラズマがマナ達を駕籠に促しながら行き先を伝えた。


 「……南には入れないよい。ゲート前で高天原に入れるかのチェックを受けてもらわないとね~。神格が高くて明らかに有名ならスルーしてやるけどなぁ。太陽神トップのサキ様とか。……と、言いたいとこだけんど~今駕籠に入った男は高天原とレール国のラジオールを結んでいる外交のKだよい?そいつがいるなら顔パスしてやってもいいよい?」


 「健の事か?マジか。あの男、役に立つなあ……。ラッキーだ。じゃあ頼む」

 プラズマは鶴に手を上げると駕籠の中へ入った。


 駕籠の中は電車のワンボックス車の一角のような座席があり、窓もある。乗り心地は悪くない。


 「では行くよい!南へよよい!」

 すぐさま鶴の号令がかかり駕籠がふわりと浮いた。気持ち悪い感じはなく本当に自然に舞い上がった感じだ。


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