2日目
2日の晩は何とか終電に間に合って
家に着いたらシャワーも浴びずにそのまま眠ってしまった。
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今晩も青い子供と一緒だった。
湖の畔で二人で色々な話をしながら笑っていた。
ねぇ、きみさ、来週彼女に会うんだろう?
と青い子供が言うので
そうだと答えた。
じゃあ、きみ忘れてしまってるようだから
もう一度言っておくけど、
きみも彼女も7回の人生がこの世界にあって、
きみは最初の2回を忘れているよ。
この世界で最初の人生は
彼女と一緒で
ジプシーみたいに定住しないで
放浪の旅をしなければならない人生だったけど、
彼女はきみを奴隷商に売って、
その金でちょっとした身分を買ったんだ。
きみはそのあすぐに死んでしまった。
だから、最初に彼女と結婚したときに
やっぱり許せないと思って
そうしたんだろ。
2回目の人生は
きみたちは小さな山岳部の村に住んでいたんだ。
きみはまだ小さな子供で
彼女は村を治める立場の男だった。
長く食べ物のない日が続いたので
誰かを食べようということになったんだ。
彼女はきみともう一人を選んで
きみに手をかけた。
だからその時の
彼女のきみを見る目が
どうしても受け入れられなくて
神父にはそうしたのだろう?
でもね、
だからって
これで清算されたわけじゃないんだよ。
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朝起きたら
全部忘れてしまった。