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序章2

宿に着くととりあえずは臭いカバンやを捨てて、俺は宿に引きこもった。


どんどん。


扉を叩く音が聞こえる。

無視する。


どんどん。

扉を叩く音が聞こえる。

無視する。


バンー!

扉を蹴破る音が聞こえる。

無視する。……いや出来るか!!


「なんだ!?」


「なんだじゃないわよ。あんたなんでずっと無視するの!」


そこにいたのは市場で見かけたメリアスとかいう女の子だった。


「お前あの偉そうなやつにやられてた奴じゃん、なんでここにいるんだ!?」


「あ、あれはあんたが邪魔しなきゃ勝ってたわよ!私があんなくそ貴族なんかに負けるわけないじゃない!」



邪魔したつもりはないんだがな、お前らの爆発のせいで巻きこまれたんだよ。

「んで、何の用だよ?扉まで壊しやがって弁償しろよ、弁償ー。」



「うるさいわねー、こんなのはめ込んどきゃあいいのよ。」

そう言って扉を直すというより元の位置に戻す。それで直したとばかり手をパシパシはたくと戻ってくる。

「忘れ物よ、ほら。」

っとなにやらポイと投げ寄越される。

あ、そういや、生臭いカバンなどは回収してたけど中に入ってたものはそのまま置いてきてしまってた。



「なによその生臭いの、そらあいつも卒倒するわ。」



「卒倒?あいつあれくらいの匂いでぶっ倒れたのかよ」

俺がわかんないだけでそんなに臭いのかよあれ、




「そう、白目むいて倒れてたわよ。あとあの馬鹿はあんたを探してなんかないわよ。ビビってるところ申し訳ないけど、爆発の影響で観衆が逃げ惑ってて大騒ぎになってたから見られてないだろうし、あの馬鹿としてもなかったことにしたいんだろうしね」



まぁそりゃ白目をむいてちゃ無かったことにしたくなるわな


「ふぅ、そりゃ一安心だな。ま、まぁそんなにはビビってなかったけど?」

そう、ビビってなんかない、た、ただ巻き込まれたくなかっただけだよ。そう。


「ふーーん。」


メリアスはなんだか訝しげな視線を送ってきやがる。

「なんだよ。」


「いや、別に、それより名前は?」


「キリアス・ユーリ」


「ユーリ、ね。あたしはメリアス。アルフ・メリアス。よろしく」


「あ、あぁ。よろしく。」


「じゃあね、とりあえず、あれだし、借りは返しておいたから。またね。」


そう言ってメリアスは扉をまた外し、はめ込んでから部屋を出て行く。

なんなんだよあいつ、この臭いもの持ってきただかけ?あと扉壊しただけだし。



1つ言えることは明日の朝は早めに部屋を出てそそくさと退散することだな。扉壊したのバレる前に、

しかしもしかして、だけどあいつも新入生とかじゃないよな?

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