いってきますとこの野郎
なんとなく思いついたので書いていきたいと思います。
雑な文で申し訳ないですがよろしくです
_:(´ཀ`」 ∠):
ここは魔法がもっとも栄える国イスラリカ王国、から約100キロほど離れた田舎町ラークン。
ここは漁業が盛んで町のほとんどの人が漁業に関係のある仕事についている。
俺はそこの町の漁師の息子。キリアス・ユーリ。
1週間後俺はこの町を出て魔法大国イスラリカ王国に住まいを移して4年間勉学に励むのだ。
この街では若者は少なくっというか二人しかおらず、
今年で15歳の俺と10歳のガキがいるだけのど田舎だ。遊び相手もこいつしかおらず、同年代の友達がが出来ることにワクワクしてもしかしたら恋人なんかもできちゃうかも?と心を躍らせて俺はこの町を出た。
イスラリンカ王国へはここからだと半日ほどかかってしまうので俺は普通の入学生よりも早く魔法大国へと向かっているのだろう。
「いいか、ユーリ最初が肝心だ。ガツンと良いイメージを最初に与えたらだいたい仲良くなれるし、恋人もできる!だから臆せずいけ!」
っと熱弁するのは俺の父である。
船で1日ほどかけて列車の通った街に到着。待っている間、親父は自分の経験を語りつつ大切なのはファーストコンタクトだ!っとずっと話すので適当な相槌ををうちながら聞き流していた。
「わかったよ親父、最初にガッと決めて注目を浴びてそしたら話しかけてくるから笑顔で対応して盛り上がるんだろ?」
「そうだ!!!」
大音量で返事を返されて、うるさいなぁと嘆いていると列車の音が聞こえてきた。
ここは俺の生まれ育った町ほど田舎ではないにしてもここも随分の田舎でホームは閑散としていて人は少なく線路には鬱蒼と草が生い茂っており、駅も看板がなければ気づかないほどに小さな駅である。
季節は春、青くなり始めた葉の匂い、ほんの少しの肌寒さとぽかぽかした陽気がお腹の中に直接照らしているかのように鳩尾辺りからあったかくなるのを感じた。
「頑張れよユーリ!父さんの息子だ。大丈夫!あ、あとカバンの中にステキなものが入ってる後で見てみるといい絶対喜ぶぞ!」
列車に乗り込み手をブンブン振ってくる親父に小さく返しておく、するとプーーーーっと汽笛が鳴らされガタゴトとお年寄りがどっこいしょと動き出すようにギシギシと音を立てながら汽車は動き出した。
次の駅までだいたい3時間くらいあるのでしばらくはこの4人がけの席も独り占めだな。
持ってきていた弁当を舌鼓をうちゆっくりと変わる景色をみてボーッとしておく。
ガタン!
いつのまにか眠っていて大きな揺れで起こされる。
「前方の列車との連結で列車が大変揺れますのでご注意ください。」とのアナウンス。
ふと外を見て駅を確認すると、
『フリベール』っと書かれた看板を目にする。
終着駅の3つほど手前の駅だった。
あれ?おかしいな、そろそろ混み始めてもいいのに、
なぜか俺の座っている4人掛けのところには誰もこない。
すると女性の2人組がこちらにやってきた。
あわてて身なりを直してだらっと座っていたのをキチンとし直す。
あっあそこ空いてるよーっと声が聞こえてピシっとしていると俺の近くに来るとなにやら顔をしかめる。 まるで腹ペコの食いしん坊が大好物に汚物をかけられた、っていうか汚物を見るやつな目をしていた。
彼女たちはそのまますっと立ち去り消えてしまう。
え?どゆこと?なんでそんなに避けられなきゃいけないんだ?田舎もん臭いとか?……!
ここでふと思い出す、あの親父のあの言葉を……。
素敵なもの?
カバンの中を調べてみる。
なんだこれ?なにやら石のような形の紺色の物体がある。手紙つきで、えーなになに
『ユーリ、お前がこれを読む頃には俺はお前の前にいないでしょ。』
ただ見送っただけだろうが。
『寂しがりやのお前は1人寂しく肩を抱いてると思います。そんなお前にこれ!我らの故郷の懐かしい香りを感じてもらえるように魔法を込めた石をプレゼントしておく。効能はだいたい1日、ちょうど駅に着いて次の日の朝まで寂しくないようにしてやるからしっかりやるように、頑張れよ。』
終わり。
だからかよ!!俺がこの臭いに慣れてるせいで気づかなかっただけでずっと俺の周り潮というか魚臭い感じだったのかよ!
あのクソ親父!!面倒見るどころか面倒かけやがって!こんなもん捨ててやる!
っと手紙に追伸と書いてあるのに気づく。
『追伸、お前はよく物をなくすからこの臭いはすぐに持ち物に移るようになってるから安心しろ!』
「あのボケーーー!!!」
俺は窓から心からの叫びと共に石を投げ捨てた。