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戦闘能力至上主義

初投稿になります、幼稚な文章と説明文ばかりですがら次回からちゃんとお話に入ります。彼らの青春を見届けて頂ければ幸いです。

白樺高校1年B組。室長である二人の生徒が欠けたこの教室には緊張感が走っていた。誰も、何も喋ることなく。ある者は口元を歪ませ、ある者は俯き震え、ある者は祈りを捧げ。三者三様、それぞれの面持ちで彼らを待っていた。

「…。」

シーンと静まり続ける教室。その沈黙は突然壊された。スパァァンとなる扉と、

「勝ったぞー!!」

弾んだ男の声と

「みんな、お待たせ。」

少しだけ息の切れた女の声によって。そしてその瞬間、クラス中が歓喜で満たされた。

「さすが俺らの室長!」

「絶対勝つって信じてた!」

「怪我は!?すぐ手当するよ!」

瞬く間にクラスメイトたちに囲まれる二人は…

()()()()だった。


――――――――――――――――――――――――

そもそも彼らが何をしてきたかと言うと、高校生活初の文化祭のテーマ決めである。そう、ただのテーマ決めだ。勿論テーマの重複を防ぐため全校の室長総出で行うが、彼らは血まみれで帰ってきた。これから推測されることは2つ。1つ、肉弾戦で殴り合ってきた。1つ、何らかの武器を使って殺し合いをしてきた。答えは…後者だ。彼らは紛れもなく殺し合いをしてきたのだ。それも生徒同士で。たかだか文化祭テーマのために殺し合いを。

「さーて、俺たちは1年のくせにテーマ第1で通っちまったし、先輩らの逆恨みには各自で気を付けて自衛しろよー?」

さっきまで殺し合いをしていたニンゲンの一人、このクラスの男子室長である岩泉龍我(いわいずみりゅうが)が声をかける。

「龍我、体力あるからって無茶しすぎ。ついていくので精一杯だったでしょ。」

そいつに不満げに言うのは女子室長の神戸桃奈(こうべももな)だ。彼女はさっき危うく死にかけたのだが、無事に生還している。…ここまでバイオレンスな流れとは言え、何も本当に死ぬわけじゃない。すこーしの間、光の粒となってその戦争が終わるまでその辺を漂っているのだ。このようにここの高校は少し特殊で、ちょっとした能力をもっているニンゲンたちの集まりなのだ。それすなわち戦闘能力である。ニンゲンにより、銃、剣、盾…まあ様々だが武器を持ち合わせている。それを駆使して勝ち上がるという完全実力主義の高校。強い者が勝つ、弱い者は負ける。それだけの話だ。それをたった今、上級生を負かしてまで勝ち抜いてきたのがこの二人だ。

「ごめんって、女子室長!」

「その呼び方やめて、男子室長。」

「えー、じゃあ神戸さん?」

「もうこのクラスになって約半年よ。よそよそしい。やり直し。」

「えっ名前で呼ぶの!?恥ずかしっ!」

「いいからさっさとしろ。」

…ふざけているが、この二人だ。悲しいことに。

「神戸、冗談抜きに恥ずかしい。」

「…妥協。」

全く信じ難いのだが。


――――――――――――――――――――――――

岩泉 龍我 (いわいずみ りゅうが)

性別 男

名簿番号 27番

武器 槍

特徴 指揮をとることに長けており、クラスをまとめる室長を務める。クラスの司令塔的存在。槍は高速の類で自ら前線に立って戦う。だがその実力は桃奈がいてこそ発揮される。彼は単独戦闘には向かないのだ。


神戸 桃奈 (こうべ ももな)

性別 女

名簿番号 26番

武器 剣(二刀流)

特徴 一見サポート型。本人もそう見えるように戦っている。龍我と組むことがほとんどなため、彼のサポートに徹しているのだ。だが、一人になった途端猛攻を仕掛けてくるので注意が必要。基本的に優秀。

話に出てきたキャラクターのキャラ設定を最後に書きます。話が進むにつれ、人数も個性も武器も増えていきます。ぜひお楽しみください。

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