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悲しみ

悲しみ① 覚醒 -めざめ-

作者: ポケケポ


朝は虚ろだ。


目が覚めて2時間が経つというのに意識が覚醒しない。


連日の肉体疲労と低血圧、それに曇天…


まだ眠りの最中にいるような朝、体の痛みだけが昨日の私と今日の私を繋いでいるようだった。


生きてる感覚もないくせ、思考だけがよく働く。


周りは私を機嫌が悪いのだと距離を置いているようだった。


意識は哲学で良心だと捉えられているのだからその通りだ。


周りに線を引かれている実感。気を使われているのだろう。


私と世界には境界がある。それを無意識に作ってしまうのだから性質(たち)が悪い。


何が悲しいのか…。


私はとうとう良心の呵責に耐えられず意識を覚醒させるのだった。


悲しみは過去であれ現在であれ私に意識を与えるものだ。


意識、良心は優しさだと言われているが痛みの反応と同じだ。


悲しみが身体(からだ)を満たしても、寄る辺ない気持ちだけは後にも先にも変わらず残っていた。

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