第4話『言葉は大事』
「実はさ、カナタに言ってないことがあるんだ」
十分にお互いの存在を確かめあった後、レナが気まずそうに切り出した
目を四方に泳がせ、顔だって強ばってるくせに俺の腹の前で組まれた腕を外そうとはしない
そんなとこが可愛くて仕方ない
・・・そんな事言ったら怒るかもしれないけど
「それってさっき言ってたパートナーについて?もしかして俺の何かを、例を出せば純潔を捧げなきゃいけないとか?」
「さすが俺のカナタ!そこまで知っているのか」
昔本で読んだ内容を言ってみれば正解!だなんて、ベタすぎる内容に一気に力が抜ける
「本当は乙女の純潔なんだけどな!俺はカナタが好きだからいーんだ」
「それよりさ、パートナーってなんな訳?って耳舐めるなぁっ!」
嬉々として好き好きアピール(変態行為含)をしていたレナは
「パートナーってのは人間で言う伴侶のこと。だけど俺達はもう伴侶みたいなものだしそこは問題ない!人間との相違点といえばパートナーの間に人間の様な‘別れ’の形式はない。って事ぐらいか。寿命ないしな!」
さらりととんでもない事を言ってのけた
まだ好きとか言われてないのに!!
「レナ。自信満々なとこ悪いんだけど、俺はお前に好きとすら言われてないが?しかも俺の気持ちは無視か」
振り向いて言うと間近にある綺麗な顔が真っ青になっていく
それでも綺麗なままなのだから端正な顔の作りの奴は狡いと思う
両親に土下座する勢いで礼を述べるべきだ
「ごめん!昔にOK貰ってたからその勢いで・・・」
「確かに昔はそう言ったけど子供の心は変わりやすいからなぁ〜」
「で、でもキスだって!」
「何言ってんの?キスはこの国じゃ挨拶だよ?」
ガクッと文字通り膝を折り落ち込むレナ
少しからかっただけなのにな
俺はレナからあの言葉が聞きたいだけなのにな
「れーな?俺に言うことあるだろ?」
顔を覗き込んで笑顔を見せてやればすぐに元気を取り戻す
昔から変わらない、大好きな彼
「カナタ、好きだ!ずっと、大好きだ」
「俺もレナが大好き」
こうして俺は悪魔の嫁になりました。




