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第3話『約束』

レナに言われるがまま屋上に連れられて来た俺は、なぜか床に押し倒されている


この男が幼なじみの‘レナ’だと知った今では、風貌に関する恐怖は不思議と無くなり、懐かしさと愛しさで心がいっぱいになっていくのを感じていた


「レナ?」

「長い間一人にしてごめんな」

「それは、約束のこと?」


問えば俺の髪を梳いていた手は止まり、眉を八の字にしたレナは頷いた


昔、家が隣同士だった俺とレナがした約束は、幼いながらに抱えていた不安を拭い去ろうとした物だった


ずっと一緒にいよう


しかしそれも所詮必死に繋ぎ止めた物でしかなく、約束なんて形だけの物だと思い知ったのはレナが引っ越して行った日の事だ


あの日俺は絶望を知ったけど、レナを恨んだり検討違いの怒りを誰かに抱く事はなかった

傍にいてほしいと言ったレナとの約束を守れなかったのは無力な自分自身だったのだから



「待たせて、約束守れなくてごめん。でもこれからは一緒にいる。何があっても俺の全てをかけて守り通す!」

「うん。傍にいて。俺もレナと一緒にいたい。俺、全然力ないけどレナを守りたい」


そこに教室にいた時の異質なオーラを纏ったレナ・グレシェルは居らず、幼なじみのレナが戻ってきた事に嬉しくなった俺はレナの首に腕を回した

それにより鼻先がくっ付きそうなほど密着した俺達はどちらともなく触れるだけのキスをした


離れていた分を取り戻すかのように


何度も何度も



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