第1話『始まりは落とした本』
警告を読んだ上で了承の方のみどうぞ。
梅雨の湿った空気が漂うそんな季節。
生徒の殆どが日常に飽きを感じ、ハプニングならぬ物を切望していた。
しかし大抵何も起きずにダラダラと時間が立つのを待つだけが多く、そして今回もそうなのだろうと思っていた。
「うるせぇーぞお前ら。さっさと席につけ」
朝のSHR。体育担当兼俺たちの担任の山崎が教壇で声を張り上げている。
俺はとっくに席について読書中だったが他の奴らは山崎の言葉さえ聞こえてないのか相変わらず馬鹿笑いしていた
「静かにせんか!今日は転入生を紹介する」
怒りを含んだたった一言で静かに席につく生徒達
それに安心したように山崎は教室の扉を開けた。
つーか、転入生って一言で静かになるなんてどんだけ現金なんだ
毎日に刺激が欲しいとか言ってる割りには毎日ケラケラ笑ってるじゃないか
なにが不満なんだか
文句タラタラ窓を見ていると女の嫌に甲高い声に不覚にも驚き本を落とした。拾おうと立ち上がると目の前に差し出された本
「どうぞ」
「ありがとうございます」
見上げた先には日本人らしい色素を持った綺麗な男
気が付けばクラス全員がこの男に釘付けになっている
「久しぶりだねカナタ。会いたかった」
「えっ?ちょーーっ!?」
転入生が来て5分とちょっと
俺はクラスメイト全員、さらには教師の前で熱い抱擁とキスをされてしまった。




