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(仮)異世界放浪記~勇者?魔王?なにそれ?おいしいの?~  作者: ai-emu
【第1章】神様との会談はテンプレですね
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【01-03】ステータスを創ろう(その3)

何故聖女姫?


僕は、もう一度、自分のステータスを確認する。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【名前】イズモ

【性別】女【年齢】15歳【種族】純人族

【現在の身分】神族【職業】流浪の聖女姫(LV1)

【生年月日】グレコニア歴1,018年4月1日

基礎能力値パーソナルデータ

《生命力》150HP

《魔力》∞MP

《物理攻撃力》100ATK

【加護・称号・賞罰】

《加護を与えた神》

世界神・魔術神・武術神・快癒神・技能神

《称号》

異世界転生者・神の寵愛を受けた者

《賞罰》

【魔力属性】

創生・創造・時空間・光

風・水・火・地

固有能力ギフト

世界の理・空間創造・極大魔力・魔力変換・技能創造

聖者の極み・魔導の極み・武道の極み・治癒の極み・生産の極み

習得技能スキル操作・ストレージ・脳内地図作成マッピング

魔眼(《》・《》・《》)

習得技能スキル

《生活スキル》

エジャプルス言語知識(LV5)・異世界(地球限定)知識(LV5)

侍女の嗜み(LV1)・修道女の嗜み(LV5)・聖女姫の嗜み(LV1)

生産王の嗜み(LV1)

達観(LV1)

《魔法スキル》

創生魔術(LV1)・創造魔術(LV1)・時空間魔術(LV1)・聖光魔術(LV1)

風雷魔術(LV1)・水氷魔術(LV1)・火焔魔術(LV1)・土木魔術(LV1)

《武術スキル》

異世界(地球型)格闘術(LV1)・総合武器格闘術(LV1)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


ますますおかしくなってしまった僕のステータス。すでに魔法は極めてしまっているらしい。

ちなみに、『◯◯魔術』というのは『◯◯魔法』の上位互換であり、基本的に無詠唱で発動でき、尚且つ魔力消費が約半分となる魔術系のチートスキルだ。

『◯◯の嗜み』は、その職業を極めた者が習得するスキルであり、最上位のスキルとなる。

それが4つもある。

でも、『侍女』というスキルは取ったが、なんで『侍女の嗜み』にランクアップしているんだろうか?

その他にも、いろいろとおかしなものがあるが・・・・・。


まあ、いいか。


僕は、開き直りました。まだ、転生すらしていないのに、『達観』スキルがいい仕事をしているようだ。そして、今この状況はどうも平時に分類されたらしい。


◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇

習得技能スキル名】達観

【発動形態】自動発動型

【解説】

どんなに驚愕した出来事が目の前で起こっても、何処か他人事に用に冷静になってみる事が出来る。平時の際に自動発動するスキルで、有事の際には発動しない。平時・有事の区別は、スキルが自動的に判断する。

◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇


「転生後の人生は決まったか?」

なるようにしかならないかと、達観してステータスを眺めていたら、アメンラウドさんから声がかかる。

「はい。決まりました。

僕の職業は『流浪の聖女姫』らしいです。

何か、いろいろと突っ込みどころ満載なステータスになってしまっていますが。使う使わないはともかくとして、転生後の楽しみが増えました。」

「そうか、それは上々。生前の君と和泉君の事で、我々神々もすまなかったと思っているからな。いろいろな神から、様々なお節介があったと思ってくれ。そのお節介が、君のステータスに表れているだけだ。」

「そうだったんですか?そんな理由ならば、まあ納得ですね。」


このありえないステータスは、神々のお節介の賜物らしいです。

そして・・・・。


「君は、転生後人里離れた場所からのスタートだ。向こうに着いたら、『流浪の聖女姫』となった経緯いきさつが整合性が取れるように”設定”されているはずだ。」

「設定ですか?」

「ああ、設定だ。

君は向こうで赤子から転生していないからな。

15年間の人生を設定しておかないといけない。設定自体は私がするのではなく、世界自体が整合性が取れる範囲で周囲を書き換える感じだ。だから私にも、どんな設定がなされるのかも知らないし、干渉する気もない。」

「わかりました。どんな設定かは楽しみにしておきます。」


アメンラウドさんに、過去僕のような転生者の設定を聞いたところ、すべての転生者は、与えられた職業に準じた設定がなされるみたいだ。

例えば、『世捨て人の賢者』の職を得た者は、何処かの森の中に聳える塔の最上階からスタートしたとの事。

その時の設定が、

『世の中を捨てた大賢者で、魔境の奥深くに100階建ての塔(1階から99階まではダンジョンになっている)を建設し、塔の最上階に引きこもった。

塔の中のダンジョンをクリアーできた者を認めて仲間となろう』

だったらしい。

その塔はいまだ健在で、引きこもっている賢者様も健在らしい。

すでに1,000年以上経過しているらしいが。どうせ転生後は、世界放浪の旅をする予定なので、目的地の1つとしておいてもいいだろう。


行くかどうかは別として。


「次は、持ち物だな。

これもお節介のうちに入るが、特典としていくつか用意してある。

一つ目は、食料品。

君はストレージを取得しているので、日持ちする携帯食品ではなく、生肉と言った生鮮食品や小麦粉などの原材料。各種調味料と香辛料。すべて自動補充する設定だ。

ちなみに、現地産と地球産を、半々くらいの比率で用意しておく。

2つ目は、衣料品。

君が生前所有していた服を参考に、こちらの世界でも使用できそうなものを選んで数着作成しておく。君の職業『流浪の聖女姫』には、専用の服装が決められているから、その服もついでに渡しておこう。普段着用と、儀式用の2種類だ。

3つ目は、野営道具。

何処に転送されるかは私にも解らないが、最上級の野営道具を用意しておく。

最後に、前世での君の全財産をこちらの貨幣に換算しておく。」

「ありがとうございます。」

僕は素直にお礼を返す。

「では、これからこの神界で眠りについてもらおうか。眠っている間は、齢をとらないようにしておく。

ではお休み、出雲君。

15年後は、神界ここではなく、エジャプルスの大地の何処かで目覚める事になると思う。なので、次逢う時は、君が死んだ時だ。」

「ありがとうございます。

第2の人生、長生きできるように頑張ります。

では、おやすみなさい。

そして、数十年後にまた会いましょう。」


その言葉を最後に、僕は意識を手放した。


時は流れて、15年の歳月が過ぎた。


◇~~◇~~◇~~◇~~◇~~◇


「眠ったのか?アメンラウドよ。」

「ええ、ネクセウスよ。これから彼を女の子にする儀式を始めるところよ。

どう?この容姿?

どこからどう見ても女の子よね?男の娘って、どれもこんな感じよね?」

ネクセウスと呼ばれた女神は、全裸でベッドに横たわるイズモを、上から下までじっくりと観察する。

「・・・・ああ、そうだな。少し小柄な身長といい、中世的な顔立ちといい・・・・・。

これで男だと言われても、納得しないな。

これをイジメていたあの連中には、少し神罰を(痛い目に)遭わせてやりたい気分だ。」


ネクセウスは、眠っているイズモの黒髪を撫でながら、地合いの目をしながらそう呟いた。

その呟きに、アメンラウドはこう答える。


「それは大丈夫よ。すでに、向こうの世界では、親も含めて社会的に殺害されているからね。

それに、イジメていたそいつらは、このkともう1人の魂に曳かれて、何らかの形でこの世界に召喚されると思うから。その時に、神罰を(痛い目に)遭わせてやればいいと思うよ。向こうにいる間は、私たちは手を出すことができないからね。」


「ところで、アメンラウドよ。

この容姿のまま転生させるのか?」

「そのつもりだけど、あなたならどうするの?」

「そうだな。向こう(転生後)でも、10指に入るほどの美貌に変えてみたいな。どうせ男から女になって転生するんだ。美人にしてしまっても問題ないだろう?」

「・・・・それは面白そうね。今ならば、どんな感じでも創る事が出来るから、早速やる?」


「それ、面白そうね。私も仲間に入れて。」

「わたしも!!」

「わたくしもお願いできるかしら?」

「じゃあ、この場に神々を全員呼びましょう!!」


アメンラウドの一声で、女神たちが集まりイズモの体を弄っていく事が決定した瞬間だった。


「そうね。身長は今よりも低くして150㎝前後にしよう。」

「身長はそれでいいとして、体重やスリーサイズは?」

「確か設定が、滅んだ国のお姫様で、逃げ込んだ神殿も、先の戦で焼け落ちたという設定だから・・・・。

体重は、平民の平均値でいいでしょ。体格は・・・・、そうね。出るところは出て、締まるところは締まっている感じ?所謂、ボンッ!キュンッ!ボンッ!てな感じで、理想的な体格にしてしまおう!!」

「髪の毛は銀髪でサラサラヘアで。ついでにロングヘアーにしましょう。そうだね、腰よりも長くしようか。」

「魔眼持ちだから、蒼色(右眼)と朱色(左眼)のオッドアイで。」


そんな感じで、世界で10指にはいる様な美少女?美幼女?に仕上がっていくイズモ。

すでに、元の面影など一切なくなってしまっている。

所謂、女神たちの玩具と化してしまっているといっても、過言ではない光景が広がっている。

それを遠巻きに見ながら、酒の肴として宴会に講じているのは男神たちだ。


男神たちは男神たちで、酒の入った体でイズモに渡す持ち物に、ありえない強化を付与していく。

「確かこの子の職業は『流浪の聖女姫』だったな。だったら普段着は修道服か。」

ととある男神が呟けば、

「ならば、『破壊不能』と『体格補正』と付与するは当たり前だな。後は、あれと、これ、そして、これらもついでに付与しておくか。」

と、技能神ミンミアが酒盛りに乱入して、酔った勢いでありえない付与を修道服に施していく。こうして、ただの布でできた修道服が、金属でできた全身鎧よりも頑丈なモノになっていく。

そして、他の服やその他の持ち物も、同じような付与が施されていった。


「よし、完成~~~~~!!」


『会心の作品になりました!!』と言わんがばかりの満面の笑みで持って作業終了を告げた女神たち。そこに、完成?した修道服を着せ、イズモを睡眠学習用のベッドに横たえる。他の持ち物はすべてストレージの中に放り込んでおく。


「じゃあ、最後に。この神々が創り上げた体型が、あまり崩れないようにしておきましょう。」


最後に、アメンラウドが、体型が崩れないように固有能力ギフト『絶対美貌』を付与する。


◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇

固有能力ギフト名】絶対美貌

【発動形態】自動発動型

【解説】

このギフトを持っている者は、どれだけ暴飲暴食をしても決して太ったり体型が崩れたりすることがなくなる。ただし、このギフトを持っている事を嵩にして、周囲を小ばかにしたりすると、今までの反動が一気に襲い掛かってくる事がある。

ある意味、頑張って体型維持をしている女性たちを敵に回るギフトでもある。

◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇=◇


そうして、15年間の眠りについたイズモ。

15年間の間に、エジャプルスについてのあらゆる事が、睡眠学習によって脳内に刷り込まれていく。


「それじゃあ、転生~~~~。」


ぽちっとなと、何かの赤いボタンを押したアメンラウド。それを視ているエジャプルスの神々。

神々に見送られながら、イズモは転生の魔法陣の放つ光に包まれていった。

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