表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/54

【06-02】冒険者パーティ『ジャポニクス』

話は遡り、『ツゥアイライド王国建国記念 第100回武闘大会』が終了した5月のはじめ。大会が終了してから、10日ほど時間は過ぎている。

この10日間は、いろいろとバタついており、やっとこさ自由になる時間が確保できたため、僕たち『ジャポニクス』のパーティメンバー10人は、新たに加わった7人のレベル上げを目的として、ツゥアイライド王国王都ヴァンコックの東に広がる大平原のど真ん中に来ている。


門を出るところまでは、なぜか知らないが勇者君パーティが後ろをついてきていた。

しかし、門を出てから約4時間。

トコトコと散歩がてら街道を歩き、道中であった魔物たちを、訓練がてらイヨちゃんたちに倒してもらう。王と周辺なので、あまり強い魔物が出てこない事もあり、低レベル帯にいるナガト君・フタバちゃん・イヨちゃんの3人にはちょうどいい相手でもある。

もちろん戦闘訓練なので、教官役のアスカ君(ナガト君を指導)・サツマ君(フタバちゃんを指導)、トモエちゃん(イヨちゃんを指導)が隣にいていろいろと指導をしているわけだが。


勇者君たちは、王都周辺こんなところでレベリングはないだろうとは思っていたが、僕たちと着かず離れずな状態で後をついてきており、休憩時も少し離れた場所で休憩していた。

本当にあの人たちは、いったい何がしたいのだろうか?


そして、鬱陶しくなった僕は、2回目のの休憩を終えたところで、適当な場所を千里眼で視て、そこにパーティメンバーを引き連れて跳んだ。

この世界には、いたるところ(主に人里の中にだが)に、位置固定型転移門ポータルゲートがあるため、空間魔法による『転移』はあまり必要とされていない。しかし、、『位置固定型転移門ポータルゲート設置』という固有能力ギフトの元となった魔法『転移門』の仕様通り、『一度登録した場所しか跳ぶ事ができない』事になっている。また、その名の通り『位置固定型』なので、魔法のようにどこでもかしこでも跳べるわけではないのだ。

そのため、勇者君たちは、僕たちが跳んで行った場所を捕捉する事は困難である。


今僕たちが現在いる場所までは、だいたい王都から3000キロほど離れている。

小高い丘の上にいるため、周囲の景色がよく見渡せる。周囲を見渡すと、大海原のど真ん中にある孤島に来ている事が分かる。はるか遠くにはうっすらと大陸を見る事ができるが、周囲20キロほどの範囲には、船1艘見当たらない完全たる孤島である。

王国の海岸にある港町からこの孤島まで、いったいどれくらいかかるのかもわからない。

そんな場所に、僕の転移魔法で跳んできたのだ。

そんな場所で行う事は、パーティ内の戦力分担だ。各人の戦闘力には大きく差があるのだが、パーティ内での立ち位置を決めておく事で効率的なレベリングをしていこうと皆で決めている。


まずは前衛陣の3人から。


1人目は、このパーティの楯役を務めるナガト君。

僕たち3人(僕・トモエちゃん・アスカ君)の元クラスメイトで、転移者である1人だ。

職業は『楯執事(LV6)』と、ちょっと面白い職業についている。

武闘大会の時は軽鎧とショートソードを使用していたが、本来は、タワーシールドとロングソードを使用する。

魔術は、あまり得意ではないが、楯職として利用できそうなものは、手当たり次第に習得使用を考えており、現在は『科学魔法』を習得しようと日々頑張っている。

戦闘時の服装は、ビチッと決めたクロックコートであり、メイド服のアスカ君と並ぶとちょっと面白い光景になる。

普段着もまた、クロックコートの執事ルックでビシッと決めているのが、彼のクオリティーである。そして、聖女姫である僕の執事をしているのが彼であり、現在僕の住処である神殿裏の屋敷の執事長さんでもある。


2人目は、メインアタッカーの1人で僕とトモエちゃんの旦那様のアスカ君。

職業は『拳闘士(LV22)』となっており、あらゆる武器を使いこなす突撃要員だ。

主に使用しているのは、長剣と鋼鉄製の棍棒(直径3㎝、長さ2m)。魔術は一応使用する事はできるが、自身の体を維持するコスト(僕が創った生体人形に、アスカ自身の魂を移植した)と、アイテムボックスの維持コストでほとんどの魔力を消費するため使う事ができない。

戦闘時の服装は、神様謹製のメイド服。ただの布の服なのに、防御力は全身鎧よりも上というあの服である。普段着もまたメイド服だったりするが、神殿メイドという事で、修道服を改造したメイド服を着用する。また、僕の屋敷のメイド長をしていたりする。


3人目は、同じくメインアタッカーのサツマ君。

僕たち3人の元クラスメイトで、転移者である1人だ。

職業は『刀剣士(LV30)』と、この世界に転移してきてまだ1月少々しか経っていないのに僕たち10人の中でもトップクラスである。

戦闘時は、あらゆる刀剣類を使いこなす突撃要員。

今現在は、日本刀擬きをメインとして使用している。魔術は、あまり得意ではないが、使えるものは何でも使うという精神で、ゲーム内の剣術アーツ擬きを再現すべく特訓中である。

戦闘時の服装は、嫁さんであるイヨちゃんが作った剣道の道着のような着流しに袴。防具類も、剣道の防具擬きを着用している。

不断の住処は、大会前に僕が借りたあの家を正式に購入。そこにイヨちゃんと一緒に住んでいる。


続いて中衛陣の2人。


1人目は、『祓魔師エクソシスト(LV9)』と職業のフタバちゃん。

もともと、地元で有名な神社の巫女さんだった事もあり、それが影響してこの世界に来てこんな職業に就いたらしい。

戦闘時は、地球にいたころから嗜んでいる神楽と剣舞による支援を担当しつつ、弓や槍、鉄扇を使用した遊撃を担当する。ただし、祓魔師エクソシストという職業故、アンテッド系の魔物との戦闘では、最前線で戦う事になる。

光属性を持っているので回復・治癒魔術もし容積るがあまり得意ではない。そのため、祓魔師エクソシスト的な立ち位置を目指している。

戦闘時の服装は、祓魔師エクソシスト用の紺色の修道服になる。大会時は、白色の修道服だったが、大会後に神殿に所属して祓魔師エクソシストとしての修業を開始したため、濃紺色の修道服に変わったのだ。

普段は、僕が住んでいる屋敷内に部屋があるため、そこから神殿へと通っている。戦闘時や訓練以外を含め、普通の修道女として神殿でのお勤めがあるため、最近は僕と同様に神殿の修道女が着用する修道服(祓魔師エクソシスト用の濃紺色の修道服)を着ている。


2人目は、アスカ君の奴隷のダークエルフのアズールさん。

職業は『魔法剣闘士(LV27)』で、後衛である僕たちを主に背後襲撃から守る楯役も務めている。また、ダンジョンなどの探索時は、索敵や罠の解除や設置などを行うシーフでもある。

戦闘時の服装は、革の上下の上に軽鎧を合わせている。

神殿メイドという事で、普段着は修道服を改造したメイド服を着用し、僕の屋敷のメイドをしていたりする。


とにかく前衛(中衛も含む)陣は、何を先おいても体力勝負の世界である。そのため、5人で島の外周(焼くキロくらいある)を走る事にしたみたいだ。パッと見た感じ、砂浜とちょっとした崖地で構成されているので、適度なアップダウンがある理想的なコースとなっている。

今日のところは軽く流すだけのようだが、明日からは少し本気になって走り込みを行うとの事。

軽く流した後は、もちろん実践訓練を行うわけだが・・・・。


最後に、後衛陣の5人。


1人目は、『聖女姫(LV26)』の職業で、ヒーラー担当と、空間魔法による移動、ストレージを使用した荷物持ち要員である僕事イズモ。

勇者君パーティにおいては、今のところ一番ほしい人材ではなかろうか。でも僕は、勇者君パーティに入る予定はないし、また入る気もない。

戦闘時は支援・回復特化となるが、有り余る魔力を使って魔法による殲滅戦に参加する事もある。

戦闘時の服装は、伝説の体操服セットをインナー代わりに着込み、その上に修道服。神様謹製のため、全身金属鎧フルプレートよりもはるかに防御力が高い。

普段は聖女姫としての仕事をするため神殿に詰めており、神殿裏に大きな屋敷を与えられてそこに住んでいる。町中にいるときは、フタバちゃんと出家した折、神殿から与えられた普通の修道服(修道女用の黒色の修道服)を着ている。

つまり僕の身分は、冒険者から浸食へと変わったのだ。そのため、職業から『流浪の』という文字が消えた。これは、僕の旦那様のアスカ君と、奥様仲間でもあるトモエちゃんも同じだ。


2人目は、トモエちゃん。

職業は『魔術師(LV15)』で、魔術を使用した広範囲殲滅型として活躍。僕に次いで、保有魔力が多い魔法特化型チートである。僕も含めて最大火力は試した事はないが、地形が変わる事は間違いないと確信している。

戦闘時の服装は、神様謹製の伝説の体操服セットをインナー代わりに着込み、その上にセーラー服セットを着ている。ちなみに、この世界においてのセーラー服の位置づけは、女性の魔法職における制服的な意味合いを持っている。

普段着としてトモエちゃんも修道服を着用して、神殿内の魔術師養成所に講師として勤めている。僕と同様、アスカ君のお嫁さんなので、僕がもらった屋敷に一緒に住んでいる。


3人目は、『魔法使い(LV6)』のイヨちゃん。

このパーティの中では一番レベルが低く、今回のレベリングの重要性を一番理解している子でもある。

現在は、トモエちゃんの下で魔法の修行に勤しんでおり、つい先日地面から10㎝ほど浮く事に成功。現在の目標は、浮遊状態で移動する事である。

実は先日、隠れロリコンだったサツマ君と結婚した。相思相愛だったらしい。

というか、身長145㎝と低い身長にコンプレックスを抱いていたが、ロリコンであるサツマ君にしてみれば、直球ど真ん中ストライクなわけで。そうなると、低い身長がかえって武器になるため、今では昔ほどには気にしなくなったみたいだ。

戦闘時の服装は、サツマのロリコン趣味に合わせたゴスロリファッション。

普段はサツマ君とともに新婚生活をエンジョイしている若奥様である。


4人目は、エルフ族でアスカ君の奴隷であるコレット。担当は支援系統も務める攻撃魔法職。

職業は『精霊術師(LV50)』で、自身が持っている属性は光・風・水と3つしかないが、『精霊王の巫女』という面白そうな称号を持っているため、多彩な属性の精霊魔術を使用する事が出来る。重力・光・風・水・火・地・雷・氷・雪・血・炎・木・毒の13属性の大精霊と契約もしている。

戦闘時の服装は、エルフ族においての伝統的な民族衣装である、柔らかい色彩のチュニックみたいな服装である。

神殿メイドという事で、普段着は修道服を改造したメイド服を着用し、僕の屋敷のメイドをしていたりする。


5人目は、エルフ族と妖狐族(それも9本の尻尾が生えたいる)のハーフの女の子で、アスカ君の奴隷であるシャルル。

職業は『精霊呪術師(LV77)』というちょっと変わった複合職で、パーティ内では一番レベルが高い。

成人してすでに100年近く経っているらしいが、見た目年齢は10歳くらいのロリッ娘であるため、サツマ君によく付き纏われていた。今は、イヨちゃん一筋みたいなのでなりを潜めているが・・・・。

精霊呪術師は後衛職だが、双剣使いでもあるため、僕たちのパーティ内では中衛を務めている。

エルフ族では種族的に使う事が出来ない、闇属性と火属性の魔法も使う事が出来るため、奴隷の中では一番チートじみている女の子でもある。そこら辺をうまく鍛えていけば、下手をすると僕とトモエちゃんみたいな、魔法脳筋型チートにできそうである。

また、錬金属性を持っているため、シャルルによってさまざまな魔導具が生み出される予感がする。なぜならば、他人の魔法を封じ込める事ができる宝玉を造る事ができるからだ。そしてこのパーティには、僕をはじめとした魔法チートが揃っており、全属性の魔法を対応する事ができるからだ。

神殿メイドという事で、普段着は修道服を改造したメイド服を着用し、僕の屋敷のメイドをしていたりする。


後衛5人は、もちろん魔法の特訓である。ここならば気兼ねなく魔法をぶっ放せるので、新しい魔法の開発を皆で行っている。その傍らで、まだあまり魔法を使えないイヨちゃんをサポートしている。


そんな感じで訓練を開始して1か月ほどが経過した。

現在では、僕たち後衛陣5人は、島の外周を全力で走りこむ前衛陣5人に向けて、さまざまな属性の魔法を放って走り込みを妨害している。

一方前衛陣5人 といえば、全力疾走しながらそれぞれの武器を使っての戦闘訓練を行っており、そこに僕たちからの援護射撃?が加わる形となっている。

そんなこんなで、順調にレベルも上がってきた僕たち10人だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ