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(仮)異世界放浪記~勇者?魔王?なにそれ?おいしいの?~  作者: ai-emu
【第5章】ツゥアイライド王国建国記念 第100回武闘大会
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【05-04】武闘大会『体術部門』決勝トーナメント第1回戦

翌日、決勝トーナメントが開始された。

試合の進捗状況によっては、1日では終了しないと予測されている。それは、過去の大会において証明されている事でもある。過去の大会で、予定日数通りに進行していったのは、100大会中わずか3大会のみ。大会日数は予定通りだったが、各部門ごとに予定が前後したのが100大会中30大会ほど。残りは、数日間の延長があったらしい。


それはいいとして。


第1試合、シャルルVSチャールズ=エルグラドの試合が始まった。

アスカ君の奴隷であり、私たちのパーティメンバーでもあるシャルルと、若くて家名持ちという事は、どこかの貴族のご子息であるらしいチャールズ選手。

開始早々、獲物である双剣を巧みに操り、手数でもって攻めるシャルルと、騎士のように大きな盾をずっしりと構えて、僅かなスキを逃さずにロングソードで攻撃を繰り返すチャールズ選手。どこか両極端な剣同士の戦いは、防除を崩したシャルルの勝利で幕を閉じた。


第2試合、ラグフォードVSルビナスの試合。

この試合は、徒手空拳によるガチンコ対決だった。双方とも、複合部門(個人戦)にも出場する事から、本来は魔術を合わせた闘い方なんだろう。

ガチンコ対決は、体感で1時間以上も続き、体力が先に底をついたルビナス選手の負けとなる。

これにより、2回戦のシャルルの対戦相手は、ラグフォードとなった。


第3試合、メサイアVSイヨの試合。

アスカ君の予選の相手でもあったメサイアさんと、元クラスメイトの転移者のイヨちゃんの試合だ。

魔術師としての将来性のある彼女だが、現在は全く魔術の修業を行っていない。それは、僕やトモエちゃんが止めているからだ。

その理由は、魔術は制御を失敗すれば、周囲を巻き込んだ大惨事になってしまうからだ。トモエちゃんのように、初めから使えていたのなら別だが、イヨちゃんと、もう一人フタバは、僕たちに出会うまで、魔術が使える事を知らなかった。

そのため、この半月間は、最低限自己防衛ができる事を目標に修練を重ねている。

で、イヨちゃんが使用する武器は、長さ2mほどの棍棒である。アスカ君のように、鋼鉄製の棍棒ではなく、樫のような硬い木材で削り出した正八角形の棍棒で、両端を鉄で補強したモノだ。実際は、錬金属性を持っているシャルルが、棍棒に硬化魔術のエンチャントを施したので、そこらの鉄の剣程度には丈夫になっているのだが。

そんな彼女だが、やはりまだまだひよっこに毛が生えた程度の腕前なため、巨大武器を振り回すメサイアさんには叶うわけもなく、第2回戦に駒を進める事は出来なかった。しかし、あの筋肉達磨相手に、10分間闘う事が出来ただけでも、上々な滑り出しといえよう。


第4試合、ココットVSマルスの試合。

片手剣(二人ともレイピアだった)同士の壮絶な試合展開だった。二人ともに全身鎧を着こみ、フェンシングのような立ち位置で、レイピアを水平に持って高速で撃ち合っている。

フェンシング対決の結果は、巧みな剣捌きで鎧の隙間を正確にとらえていたマルスの勝利で終わった。


第5試合、ワトソンVSイザイヤの試合。

槍使いのワトソン選手と、鞭使いのイザイヤ選手の試合は、両手に持った鞭で、縦横無尽に攻撃を仕掛けるイザイヤ選手の勝利で終わる。


第6試合、ジョンベロンVSナルミ=シンジョウの試合。

ナルミ=シンジョウ事、新庄鳴海は、僕たちと同様に異世界人であり、僕の元クラスメイトでもあった女の子だ。そして、イヨちゃんたち同様に、元の体を持った転移者であり、なんと、あの勇者君たちのパーティメンバーでもある。そんな彼女の武器は、大きな盾と長い槍。僕の鑑定では、魔術も少々嗜んでいる模様で、知属性の魔術スキルを持っていた。

対するジョンベロンは、その手に持っている巨大なハンマーを操るドワーフで、A級冒険者でもある。

そんな二人の闘いは、その圧倒的な力でナルミ選手の防御を突破したジョンベロン氏の圧勝であった。ナルミ選手は、チートを駆使して何とか闘っていたみたいだが、まだその力チートに振り回されているみたいで、うまく使いこなせていないための敗北みたいだ。しっかりとした師の元で修業をすれば、きっと素晴らしい楯職に化けるだろうとは、闘いを見ていて思った事だ。見た感じ自己流で、型も何もあったものではなかったからね。


第7試合、アスカVSアマゾネスの試合。

我らがアスカ君の登場である。対戦相手は、どこかの部族のような名前の筋肉隆々のおじさんだ。

アスカ君の武器は、予選と同じ鋼鉄製の棍棒(直径3㎝、長さ2m)だ。今回の大会中は、この武器で闘うらしい(本人談)。対戦相手の武器は、刃渡り2mほどもある巨大剣だ。

どちらも巨大武器での闘いは、近接武器ではありえない射程を有しているため、双方ともなかなか相手の懐に飛び込めずに、20分ほどの打ち合いが続く。小柄なアスカ君は、その打ち合いにの最中、激しく動き回り相手を翻弄していく。

そして、アマゾネス選手は、そんなアスカ君の攻撃を捌ききれずに武器を手放してしまい、さらには膝を折ってしまった。そんな隙を見逃す事無くアスカ君は、棍棒を相手の首元に据えた。

戦場での殺し合いならば、武器がないだけで負けを悟る事はないのだが、これは“死合“ではなく、“試合“なのだ。首元に、相手の武器が据えられただけで負けが決定する。


第8試合、ミファスミスVSクフェリス=ミランス=メッサイアの試合。

モーニングスターを使うミファスミスと、この国の貴族であり現役の領主様でもある、ロングソードと諸^とソードの両刀使いのクフェリス=ミランス=メッサイアさん。

とにかく射手の長い打撃武器モーニングスター(それも通常のよりも3倍近く長く感じる)を相手に、奮闘していたクフェリスさんだが、獲物が鉄球に叩き折られた始まりにじり貧になってしまい、あえなく敗退となる。

次のアスカ君の相手はミファスミスさんになるのだが、アスカ君はあのモーニングスターを、どうやって攻略するのかが楽しみである。


第9試合、ヨサクVSチェン=レオンの試合。

樵の代名詞のような名前のヨサクさんが扱う武器は、イメージ通り戦斧バトルアックスである。対するチェン選手は、中国拳法によく似た徒手空拳だ。

力VS技の闘いは、戦斧バトルアックスで両腕・両足に大きな怪我を負わせたヨサク選手の勝ちとなる。


第10試合、グーグリVSナガトの試合。

双方ともに、ショートソードが獲物となった試合。ナガト君は、武器を握ってまだ半月足らずなのだが、異世界人チートの恩恵があり、それなりに扱えるようになってきている。対する相手は、実力のある師がいるのか、とてもきれいな型で剣を振るっている。

しかし、実戦経験が皆無なのか、チートの恩恵のあるナガト君の勝利で終わる。


第11試合、コウスケ=アークネスト=クランダルVSザックの試合。

午後に入って最初の試合は、我らが勇者様であるコウスケ選手の登場である。

こんなところで負けるのは許されないのか、持ち前のチートをいかんなく発揮した勇者様の勝利で終わった。試合時間は、約10分という瞬殺レベルである。


第12試合、モントリオVSパリジャンの試合。

どこかの都市名みたいな2人(どちらも女性)の武器は、戦棍メイス(モントリオ)とクレイモア(パリジャン)だ。

モントリオの方は、僕と同じ修道服を着ているが、回復魔法が使える修道女ではなく、退魔術師の上位である魔祓師みたいだ。その理由は、修道女の着ている紙装甲の修道服ではなく、しっかりとした防御性能のある修道服を着ているからだ。

対するパリジャンは、全身甲冑に身を包んだ戦闘職で、どちらも結構な場数を踏んでいる感じがする。

そんな二人の試合は、ハイスピードの中を激しい打ち合いをする見ごたえのある試合展開だ。どこかの勇者君みたいに、チートに頼って瞬殺するのではなく、”魅せる試合”を行っている。

そんな試合は、モントリオ選手の戦棍メイスによるドテッ腹の一撃で幕を下ろした。

ちなみに、解説さん曰く、モントリオさんは勇者君パーティの一員らしい。どうでもいい情報だが・・・・。


第13試合、シカゴーニVSファンダオの試合。

これまた徒手空拳同士のガチンコ勝負。ただし、〇斗〇拳によく似た拳法を使うシカゴーニと、〇斗〇鳥拳によく似た拳法を使うファンダオとなる。

一部の固定ファンオタクにとっては、歴史的な試合なのだが、この世界の住民にとっては、ただのガチンコ勝負である。原作をあまり知らない僕は、どちらかといえば後者になる。

結果は、シカゴーニの勝利だった。


第14試合、サプリエルVSガーナッツの試合。

この試合は、鎖鎌サプリエル多節棍ガーナッツという遠距離攻撃武器(あくまで近接戦闘時においての)同士の闘いとなる。

お互い、その場に留まれば格好の的になってしまうため、動き回りながら攻防を繰り返していく。この試合もまた、見ごたえがあり大いに観客を盛り上がらせた。

そんな盛り上がった試合は、多節棍を操るガーナッツ選手の勝利で幕が下りた。ちなみに試合時間は、約1時間ほど。今回の大会で一番長いのではあろうか。


第15試合、サツマVSウェルスリの試合。

サツマ君は、日本にいたころから武術を嗜んでいた武闘派でもある。そんな彼の武器は日本刀。もちろん、徒手空拳としての合気道や柔術も師範級の腕前であり、実際武力でいうならば、4人の中で断トツであり、ほかの3人にいろいろと武術を教え込んでいたりする。

この試合は、そんなサツマ君の圧勝で終わった。


第16試合、フタバVSナンシー=レオパレスの試合。

フタバちゃんは、僕たちの地元(日本での)にあった大きな神社の神主さんの娘だった事もあり、年末年始や各種神事の際は巫女さんをやっていた。その関係なのか、『異世界の祓魔師エクソシスト』という職に初めから就いていた。

服装も、モントリオさんと同じ修道服(現状ではまだ見習のため、白い修道服になっている)を今は着込んでおり、今はまだ覚えていないが光属性があるため回復役も務める事が可能な万能型の神官職である。

そんな彼女の武器は、いろいろと考えた末に鉄扇に落ち着いた。

そんな彼女の対戦相手であるナンシー=レオパレスさんは、どこかの貴族様のご令嬢である。彼女の武器は、投げナイフから吹き矢まで、『投擲』できるものならば、どんなものでも使用するスタイルである。つまり、物量戦となるわけだ柄、投げるモノがなくなれば、負けが決定してしまう。普段は、アイテムボックスに格納してあるのだろうとは思うが、この試合中はそういった魔導具の使用も禁止されている。

そんなこんなで、投げるモノが底をついたところで、フタバちゃんの攻撃が始まり、あっけなく勝敗がついてしまった。


ここで夕方になってしまい、2回戦以降は明日へと持ち越しになる。

予選からけが人続出の大会で、僕の懐はぽかぽかであったりする。もちろん、自力で治すという豪胆な者も存在はしているが、8割以上の出場者は、金貨1枚で僕に治療してもらっているからだ。

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