ウタノナイセカイ
音楽廃止法が出来た。
音楽を差別するという法律。
世界中で音楽を愛するものがうなだれ、講義し、捕まった。
それに恐れ、全員押し黙ってしまった。
それでも、音楽をやりたい。
そう思う少年3人が今、カフェ”リアーナ”に集まっていた。
「ごめんなさい!遅れました!!」
「大丈夫です。
えっと、全員初対面、ですね?」
「はい!」
「自己紹介、しましょうか!」
「そうですね!」
「柊夏目、といいます!17歳の高2です!
本日、召集した張本人です。よろしくお願いします!」
茶髪に青目に赤眼鏡。
夏目が元気よく挨拶をした。
「高橋連です。17です。よろしくお願いします」
黒髪に茶色目。
連も夏目につられ、元気よく挨拶をする。
「山霧小唄、と申します。高校一年生です。
よろしくお願いいたします」
赤茶髪に赤目。
小唄は礼儀正しく挨拶をする。
「あ!
あと、一応二人いるんですけど、このプロジェクトには参加しません、
裏方の手伝いをしてくれる二人なんですけど……」
「え?
集めたんですか?」
「というか、強制的に手伝わせてるだけです!」
明るい口調で言う。
笑顔で言っている夏目を見て、連と小唄はツッコミ所がわからなくなる。
少し戸惑っていると、二人が向かってきていた。
「兄さん。
強制的に呼ぶのやめてくれる?」
「えー。
参加しようよ!」
「ボクは参加したいな…?」
白銀髪に赤目の少年が言った。
うさぎの耳みたいな触覚がある。
その少年に笑顔に茶髪に緑目に青メガネの少年はため息をついた。
「わかったよ。やります。やりますよ」
「夏樹ならそう言ってくれると思ってたよ!」
「柊夏樹です。
主に音響とかやります。中二です」
「苗木真也です!
夏樹とは親友です!主に照明をやります!」
「とりあえず、この5人でどうにかしていこう!!」
夏目にその言葉に、
4人が賛同した。
その後、
これからの活動をどうしていくか、
楽曲はどうしていくか、
という相談をして、リアーナを出て行った。
目標として、”音楽で笑顔に”を掲げることが決まった。