表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第一章★死神・悪魔・魔法使い

こんにちは。初★投稿デス!これからもよろしくっス!

こんにちは。

あたしは、美志奈みしな 柚木ゆずき<12>です。

今、あたしは家で、勉強をしています。一応ね・・・・。

その理由は・・・・・。


「おいっ!柚木!菓子ねーか?」


「柚木〜!お菓子ちょうだ〜い!」


「ボク、クッキーがいい!」


この三人(男)のため。



実は二人・・・・・・・・・。


――死神と悪魔と魔法使いなんです。


来てくれるなら天使が良かったけど・・・。


来ちゃったんです。なぜか。



それは、いつもの毎日。


家は、両親が有名なデザイナーと大手会社の社長で、一応金持ちです。

でも、両親は今、海外へ売り出すために、海外へ行っています。

5年前から。

一体、いつまでかかるんだ、って感じ。

まぁ、そーゆーことで、家のガラスは強化ガラスなんです。


な・の・に!


普通にガラスを割って出てきたんです。この三人。

三人とも、あたしと同じ年。


死神の方は「ティイズ」って言って、傷がいっぱいついた、銀色の鎌・黒い、血がところどころついたマント。下には、黒いタンクトップと黒いダブダブ!って感じのズボン。黒いブーツ。銀色の短い髪が綺麗!眼も銀色!


悪魔の方は「アオリ」って言って、大きな黒い翼を生やした、黒い手袋・黒い帽子・黒いTシャツ・黒い半ズボン・黒いブーツ・赤い眼・赤い短い髪。


魔法使いの方は「ミルイズ」って言って、紫の大きな先がとがった帽子・フード付きのワンピースみたいな服。手には、赤いダイヤが埋め込まれた、大きな杖。何か訳の解らない文字が書いてある。紫の眼・紫の短い髪。


なんか、三人とも来てすぐに冷蔵庫をあさる、食い意地が張った馬鹿です。

「柚木〜!!まだぁ〜?」

魔法使いのミルイズが、手足をばたつかせながら叫ぶ。

「そうだ!早くしろ!」

生意気な悪魔のアオリが起こった様に言う。

「早くしろ〜!!殺すぞ!」

自分勝手な死神のティイズが、鎌を持って言う。

「うっさい!こっちは、今大変なの!」

柚木が、強化ガラスの説明書を読んでいる。

そこに乗っている業者に直してもらうのだ。

「ん?それぐらいなら、直してあげられるよ!」

突然、ミルイズが後ろからひょっこり現れ、言った。

そして、ミルイズが、杖を上に向け何かを唱えた。

その瞬間、割れたガラスが割れた形跡もなく、元通りになった。

「!すごいじゃん、ミルイズ」

「でしょ?これでも、魔法使いなんだから!」

ミルイズは、軽くウィンクをした。

「終わったことだし、早くお菓子頂戴!」

「お菓子?ちょっと待っててね。買ってくるから」

「えぇ!?今食べたい!」

「今ないから買ってくるの!」

ミルイズが駄々をこねた。

柚木は、駄々をこねるミルイズを無視して、玄関へ向かった。が、

「じゃあ、いいよ。あるの食べるから〜!」

と、怒ったように、手を腰に当て、言った。

「え?何食べるの?」

「う〜ん・・・生気」

「は?生気?何それ。ていうか、誰の?」


「柚木の!」


「嫌」


柚木は即答した。

ていうか、生気って何よ!

「え〜!じゃあ、ボクキャビア食べたい!」

「嫌」

「どっちかじゃないと、嫌〜!!!!」

「・・・・・・・」


ふざけんな。


本来ならすぐ殴っていきたい所だけど・・ここは、少し我慢しようじゃない。


「ねぇ!いいでしょっ?柚木!」

「何!?ミルイズ!オマエ、生気喰うのかっ!?ずるいぞ!」

ティイズが、大声で叫ぶ。続いてアオリが、

「ホントだ!オマエ、独り占めはゆるさねーぞ!」

と、絶対近所迷惑な声で叫ぶ。

ここが、高級マンションでよかった。

防音効果は優れている。

「はぁ〜・・、五月蝿いなぁ・・少し黙ってよ」

柚木は、そういいながらテレビをつけようとした。

が、その前に柚木はその場から消えた。


気づいた時にはもう、自分家ではなかった。

「あ・・・あれ?ココ・・どこ?」

「あっ、やっほ〜!柚木〜!ココはボクの家だよぉ〜!」

ハイテンションなミルイズが、お茶を持って柚木の前に来た。

「あっ・・・どうも。・・じゃなくて、なんであたしはココに!?」

「えっ?だって、生気食べさせてもらうもん!あそこじゃあ、人間の思い通りの世界だから、ボク等は思うように出来ないんだ!だから、ココにきてもらったんだ!」


いやいやいや。


そんなハイテンションで言われても。


困るんです。


早く帰らせてください。


ていうか、後の二人はあたしの家?


「後の二人は、今度にするって!」


あぁ、そうなんだ。


今度か・・・・・・って、あの二人も「生気」ってやつ食うのか?


というか、死神・悪魔・魔法使いってこんな生物だっけ?


よく、死体とか喰うって・・・。


「それは、嘘」


へ〜〜〜〜〜〜〜。


嘘なんだぁ〜。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、


「アンタ、もしかしてあたしの考えてること・・・」

「?うん、判るよ。今、どうして?って思ってるでしょ?」


はい、図星です。

ミルイズは普通の事みたいに、言う。

そっか、アイツ・・魔法使いだった。


「じゃっ、さっそく食べるね!」

ミルイズが、柚木に近づいてきた。


「えっと・・・ちょっと、ストップ!何を食べるの?」

「えっ?生気だよ、柚木の」

「そうなの?判った・・・・・・て、言うかアホ―――――――――――――――!!!!」

柚木はミルイズの頭に、ジャッキーよりも強い手刀を喰らわせた。

「わああぁぁぁっ!痛い!痛い!痛いよゆずきぃ!!!」

「当たり前!痛くしたんだから!じゃなくて、生気って」

「う・・うん。「生きるために必要な気」だよ・・・」

ミルイズは、頭を抑え、涙目になりながらも答えてくれた。

「じゃあ、それ全部食ったら!?」



「死」



ミルイズは、やっぱり頭を抑えながら、普通に言った。



チィ―――――――――――――――――ン・・・・・・・



今・・・お坊さんと、墓が見えたよ。

「でも、大丈夫。柚木は「完全果実」だから」

「か・・・完全果実ぅ!?」

「うん。完全果実って言うのは、生きてる内に何度も生気を食べられても、深夜0:00にまた回復する、この地球上に10人も居ないといわれてる、珍しい人間なんだよ。それに、とっても甘くておいしいんだ!」

「へ〜・・」

柚木はしばらく感心していたが、ハッ、となって気づいた。


――つまり、これから何度も食われるってこと?・・まさかね・・・


「そう。大正解!これから柚木はボクらに何度も食われるってこと!」


あぁ・・あたしはなんて推理力が高いのでしょう・・・(涙


「じゃあ・・・そこの椅子に座って!って、このままだと食べにくい!服、脱いでくれる?」


嫌。絶対嫌。ふざけんなだよ。


柚木がなかなか脱がないので、少し不機嫌になったミルイズは魔法を使った。


「えっと・・・dress take off!(ドレス・テイク・オフ)(服・脱ぐ)」



すると、突然柚木の周りを白い光が包んだ。


「きゃあっ!?」


しばらくして柚木は、悲鳴を上げた。その理由。

呪文の通り、服が無くなっていたからだ。

まぁ、柚木は下着が恥ずかしい柄ではなくてよかったと、思った。

んでもって、服だけでよかった。下着まで脱がされたらヤバイよぉ・・・・。

そう思いながらも、柚木は消された服を探した。

終わったらすぐ、この恥ずかしい格好から逃れるためであった。が、


「無い?どこ?」


「服は、ココだよ!」


ミルイズが、自分の手の中にある、薄いピンク色のワンピースを指差した。


「あっ、あたしの服!返して!」


「ヤダ。だってまだ、食べてないも〜ん!あっ、そうだ!stopスタップ(止まる)」


パキンッ、と柚木の体が動かなくなった。

もちろん、椅子に座ったまま。

ミルイズが、「用意が出来た」と言う顔になった。

そして、ゆっくり柚木のほうへ歩いてきた。

そして、


「痛っ!」


柚木が、眼を強く閉じた。

「・・・・・痛い?」

ミルイズが柚木の綺麗な首筋に、噛み付いていながら訊く。

柚木は痛さのあまり、声が出ない。なので、首を縦に振った。

ミルイズは、にっ、と笑って、さっきより強く噛んだ。


「痛い!やめて!」


柚木は、眼に涙を浮かべた。

しかし、それを気にすることも無く、ミルイズは続ける。

首筋からは、血が流れた。


「あっ・・・痛い・・やめて!」


柚木は、願ったがあっけなく拒否された。

しかし、ミルイズは柚木が痛がるにつれ、満足したような顔になる。


「もう・・・やめ・・・て・・」


柚木は生気を食べられたからか、力が出なかった。


「あ〜〜〜〜!おいしかった!ご馳走様!」


ミルイズは満足したのか、柚木への呪文を解いた。

ふっ、と柚木の体を固定していたものが取れるように、柚木は前へ倒れた。


「やっぱ、最初からはダメだったか〜・・まっ、しょうがないね」


ミルイズは柚木を抱きかかえ、柚木の家へと戻っていった。



翌朝。

「んんっ・・・・!」

柚木はベッドから、起き上がった。


そう、起き上がった。



「・・・・・・・・・・・・ちょっと待て。何であたし起き上がれるの?」



柚木は、眉間にしわを寄せる。


「おっはよぉ〜〜〜〜!柚木〜〜!大丈夫?」


やっぱり、ハイテンションなミルイズが柚木の部屋のドアを開け入ってきた。

そして、イキナリ柚木に抱きついてきた。


「あ〜よかった!たとえ、完全果実でもアレは最初からじゃ辛いからね〜!死んだらどうしよーかと・・」


パチンッ、と柚木はミルイズのでこをでこピンした。


「痛っ!・・けっこー効くね・・コレ」


ミルイズは、でこピンされたところを抑えながら、言う。


「たくも〜・・・勝手に殺すな!あたしはちゃんと、生きて・・・なんで!?」


「あれ?覚えてない?完全果実は深夜0:00にまた生気が戻るって」


あぁ、そういえば言ってたよ。

まぁ、よかったよ。

死ななかっただけ。

そして、またドアがイキナリ開き、ティイズが入ってき、言った。


「オイ、今日はオレの番だぞ!ミルイズ!」


「うん。判ってる!一日ごとに交代だもんね!今日はティイズの番でしょ?」


ミルイズは、にこやかな顔で答える。

えっ・・・?ちょっと、待て・・。今日は・・・?

それに気づいたのか、ミルイズが答える。


「あっ、あのね、一日ごとに交代して、柚木の生気を食べれるの!まぁ、食べ方はいろいろあるけど、その中のどの食べ方でもいいって条件で」


「あと、どんな風にしてもいいって条件も」


「OK!」


やっぱり、ミルイズはにこやかな顔で言う。

いやいやいや。

OKじゃないよ、本人の意見は?


そんなことも気にせず、三人の話し合いは続いていった。


そして今日は――ティイズの番。


って・・・・だから、ちょっと待って!あたしの意見は!?


えっ!?無し!?

わぁ―――――んっ!食費が一気に消えた!IN柚木

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ