表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

始まり

この物語はかなり前から構想として練っていたもので、どうしても話が纏まらなかった結果、同じ物語で異なる展開をする二つの作品が出来上がった。書き溜めていたものを一気に吐き出そうと思います。大雑把に言って、ヒロインの出自が支配民族かそれとも被支配民族かで二つの話が出来上がりました。今、書いているのは、ストーリーとしては簡単な方のヒロインが支配民族の分です。

「であるからして紀元7世紀のヘラクレイオス帝の治世を持って 東ローマ帝国の公用語は事実上 ギリシャ語になった といえる…。」


東ローマ帝国の公用語がヘラクレイオス帝の時代にギリシャ語になったことを説明し、 教師は授業を締めくくった。 次回は 暗黒時代と聖像破壊運動について学ぶという。


ビーチャー 隼人 小林は、教室の窓から外を眺めながら、教師の声を聞き流していた。彼の隣には、同じく退屈そうにしている アレクセイ 甲斐 紫電が座っている。


「やっと 世界史の授業が終わったな」と ビーチャはため息をついた。「 俺たちの歴史 よりも オロス帝国の話ばかりで、正直 飽きるよな。」


アレクセイは頷き、「 全くだよ。 ヤマトの歴史の方が長いのに、オロス 帝国 ばかりだ。 次は体育だ、急ごうぜ。」


昼休み、ビーチャとアレクセイは食堂でアニメの話題に 夢中になっていた。


「アニメの方がよっぽど 俺たちのアイデンティティを感じるよな」 と ビーチャが言うと、アレクセイは「リアルはオロス帝国の支配下 だし、 もっと自由になりたいよ」と 応じた。


午後のオロス語の授業が始まると、ビーチャはまたもや 退屈な時間に突入した。教師が 動詞の過去形について説明する中、 彼の頭は別のことを考えていた。


授業が終わると、ビーチャは「長かったなー。 オロス語って本当に難しいよ」とぼやいた。


アレクセイ は笑いながら、「俺は ナターシャ と話すために頑張ってるけどな。 目標があると違うぜ」と言った。


「お前はいいよな」 と ビーチャ はため息をつき、「 俺も何か目標を見つけないとな。」


次の日のヤマト史の授業では、明治維新からブリタニア ・ヤマト 同盟に至るまでの歴史が語られた。教師はヤマト国がオロス 帝国との同盟関係にあることを説明し、過去の戦争とその後の友好関係について触れた。ビーチャは授業後、「またオロス帝国の話ばかりだな」とぼやいた。


午後の現代社会の授業では、世界経済の変遷 がテーマだった。 金本位制から通貨管理制度への移行、 そしてビットコインの普及 まで、教師は簡潔に説明した。アレクセイは経済ってのは本当に恐ろしいよな 」とつぶやいた。


 21世紀初頭のヤマト国は、オロス帝国の属国として平和国家の道を歩んでいる。 主要都市にはオロス軍が 駐留し、オロス語が必須科目として教えられている。ビーチャたちが通う ギムナジウムではオロス語や 英語、 ヤマト語などが教えられ、現代日本とほぼ変わらない 教育制度が整っている。


翌日のオロス語の授業では、動詞の不完了体過去形についての復習が行われた。教師は、単数主語の場合、動詞の語尾が男性・ 女性・中性で変わることを説明した。


ビーチャは手を挙げて質問した。「先生、 オロス語の動詞の語尾が 性別で変わるのは、大和語の 『俺 』『私』 の使い分けに似ていると思うのですが?」


教師は微笑んで答えた。「良い質問ですね。 ヤマト語の使い分けはジェンダーに基づくものですが、オロス語では 文法的な性別に基づいています。 無生物が主語の場合は中性形を使うので、ジェンダーとは異なるんです。」

ビーチャは納得した様子で頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ