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「いったいどういう事だよ?」悠馬が山本に耳打ちする。いつの間にか『春』呼びの察庁エリートに

春まで『竜星さん』呼びしてる!!!

「知るか!お前がモタモタしてるからだろ!

良いのか?このままで?」山本が悠馬を焚き付ける。

「いやだ!」悠馬が首を振る。

「よし!行ってくる!」

つかつかと2人の間に割って入り、

「オイ、所轄の違法賭博場の金の動きどうなってんだよ?

頼んだろ?」悠馬が急に春に切り込む。

「あ〜っ、あのバカ〜!」山本は絶望する。

悠馬が春を気にしてるのは良く分かった。

が単細胞と単細胞同士で話せばケンカ腰でいつの間にか戦っている2人。

身長差は180cmと150cmだから圧倒的だが。

春は身のこなしが軽く動きが素早い。

悠馬は柔道も剣道も有段者、大柄ながら運動神経オバケだが、

山育ちの春のフットワークに背中を取られることもある。

春はスポーツ経験も無い。

実際に体術で組めば弱い。すぐ投げられる。

が気付けば受け身が上手くてダメージが無いように立ち上がり後に回り込んでたりする。

バスケットのポイントガードみたいな動きをする。

状況判断が異様に早いのだ。

良きライバルだが、恋愛には全く発展しない間柄だ。

「とっくの昔に出来てるわよ!

何回言っても取りに来ないの悠馬じゃん!

本当はアンタの仕事なのに、やってあげたのに何その言い草!」机を叩いて下から春が噛みつく。

「えっ、あれ?そうだっけ?」悠馬は自分の仕事だったのを忘れているようだ。

遠くのデスクから部長が睨んでいる。

「アンタが歌舞伎町の支店の様子探るから時間無いから頼むと言ったんだよ〜覚えてないの?」

春が悠馬のネクタイを下からグイグイ引っ張る。

「あ〜っ、経費で飲めるから飲んで〜記憶が飛んだみたい?」悠馬の目が泳ぐ。

春は鍵付きの引き出しからファイルを出して悠馬に叩きつける。

「バカ野郎〜しっかりしろよ!本当に!」春に怒鳴りつけられて悠馬は自分の席にすごすごと戻る。

「悠馬〜っ、ちょっと来い。署長決裁待ってもらってると言ったよな?」部長があごクイで悠馬を呼びつけた。


「ふふっ、仲が良いんですね?」竜星が部長席から見えないように肩で笑う。

「警察学校の同期なんですよ。年は違うけど。

細かい書類作り嫌いでね〜すぐ私に振ろうとする!

甘やかし過ぎたかもしれません!」腕を組んで春が鼻息荒く怒る。

「そうなんですね。

良いなあ〜同期って。ちょっと羨ましいな。」竜星が

唇に指を当てながら流し目で春の方を見る。

綺麗な長い指と尖った顎のラインと長い首がスーツの上にちょこんと乗ってる。

造形的な美しさに見惚れてしまう。

「竜星さんも察庁で同期いらっしゃるでしょ?

飲んだりしないんですか?」思わず目を逸らしながら聞く。

「ふふっ、一緒に座学とかはするんですけどね〜

僕達はライバルなんで将来の。

1年2年とどんどん天下りじゃないですが、成績低いものは放出されるんですよ…残念ですが。」

すごく冷ややかな眼差しで竜星が語る。

未来の警視総監候補は、やはり並大抵では無いみたいだ。

戦い生き残った者がキングになる。

そういう世界で生きているのだろう。

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