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ダンジョン12話 ボス戦その1

更新時間間に合わず、おそい投稿となり申し訳ありません

「ギギィィィ……」


三人がどうしたら目の前にある巨大な扉が開くか疑問に思っていると、扉自らがまるで俺達を招き入れんとばかりに半分開いてここから入って下さいと言っているようなものだ


「二人ともボス部屋はどんな感じのモンスターが出るかが全く分からない。もしかしたらこの部屋も罠かもしれないけどその時はパニックにならず、冷静に対応していこうね」


クロロとシルフィーが同時に「うむ」、「はい」と理解を示した


「それじゃあ行こう

俺が先頭で中に入っていくね」


カミトの身長の何倍もある扉を通ってその奥の部屋へ、何度も左右を見ながら入っていった。


中に入るとまず左右に立派な剣を両腕に持ち、仁王立ちしている騎士が二人石像として設置されていた。部屋の下には燃える炎のような赤色の絨毯が敷かれ、その上にはキラキラと光に反射してその輝きを強調している黄金色の机や小道具、そして見るからに柔らかそうなソファーやベットなど、どう見てもここは何者かの生活空間である事はすぐに分かった


「これはまた驚かされるのう……。

して、肝心のボスはいるんじゃろうな?」


「い、いないんじゃないんですか、?

今は不在だったりして……」


「そんな事ってあるのか?まぁクロロみたいな性格のボスだったらありそうだな」


「な、!これはまた主人は我を馬鹿にしおったのう!

そもそもじゃのう……、うむ?」


いきなり会話を中断したと思いきや、クロロと同じタイミングで俺も何かの気配に気付いて部屋のある一点を振り向き、目を細めながら見つめた


「どうやらボスは俺達を油断に誘ってその隙に倒そうとしたわけだな。まぁこうして場所がバレてしまっては今が無いけどな」


「二人してどうしたんですか……?

扉の方に何かあるんですか、?」


「うむ。シルフィー殿も見てみるのじゃ。

漆黒の腕(ブラックハンド)!」


クロロが魔法を珍しく唱えてボスと思われる()()に向けて黒い手を出現させ、ガッチリと掴ませた。

あれ。そういえばクロロは魔法を今まで唱えなくても使えてたよな?


「クロロ、いつもはどうやって唱えてないのに魔法を使えてるんだ?」


「何を言ってるのじゃ?主人も同じ……。あぁ、それはスキルがあるからか。魔法はのう、使う魔法を達人レベルまで練習すれば唱えなくても一応は使える。しかし、唱えた方がやはり威力は桁違いということじゃ」


そんなクロロ先生の解説を小耳に入れながら、もう一方の相手側をチラチラと見ている。と、もうバレたから擬態する意味も無いと分かったのか、俺達が入ってきた扉に仁王立ちしていた()()()()()は、みるみる大きくなっていき、最終的に巨大な扉と同じくらいの大きさになった。


「あ、あの石像がボスなんでしたか。

私はちっとも気づきませんでした……。」


シルフィーは自分が指摘されてから気付いたことに、がっかりとしている。

しかし、これは仕方ないことで、二体から一瞬わずかに殺意を感じただけでボスだと見抜いたカミトとクロロの方が異常なだけだ。なお、カミトは魔眼の『ステータス鑑定』の敵意状態が石像から確認できた事からボスだと気付いただけなのだが。

ちなみに、カミトが見たボス達のステータスはこちら

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


名前 カチ      種族名 ストーンナイト

状態異常:敵意


レベル:48

称号:番人 

HP:2000

MP:100

筋力:1000

耐久:15000

素早さ:20

魔力:60

幸運:10


スキル

巨大化

常時鋼鉄化(耐久が1万上昇)

魔法ダメージ半減


使用可能魔法

土属性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


名前 コチ    種族名 ストーンナイト

状態異常:敵意


レベル:48

称号:番人 

HP:2000

MP:100

筋力:1000

耐久:15000

素早さ:20

魔力:60

幸運:10


スキル

巨大化

常時鋼鉄化(耐久が1万上昇)

攻撃ダメージ半減


使用可能魔法

土属性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このステータスを見たカミトの反応は


「『カチ』と『コチ』って名付けた人センス無さすぎだろ……」


と、心の中で静かに一人ツッコミをするのであった。


目の前の戦闘に戻り、動こうとした瞬間地面が地震を彷彿とさせるような揺れが起きた。

揺れの波が来た方向を見てみると、石像『カチ』が巨大化した身体と共に大きくなったと思われる扉の半分はある大剣をクロロめがけて思いっきり振り下ろしていた


「当たれば即死だろうが、動きが鈍過ぎて当たる気がせんのう。どれ次はこちらの番じゃ!」


五匹に分身したクロロはそれぞれが至る所に分散して、前頭部にあるツノから黒い雷の球をボスの『カチ』に向かって放ったが


「ッッッッツッ!」


当たったと思われる部位は全く損傷しておらず、それどころか傷一つ付いていなかった。

それもそのはず。『カチ』と『コチ』はどちらも耐久値が異常に高くて攻撃を当ててダメージを負わせる方が難しいのだ


「援護します!」


クロロが舌を巻いていたところにシルフィーからの声掛けに一時的撤退をした


「これならどうですか。燃やせ火焔(ホムラ)!」


魔法名を唱えたシルフィーが弓を引くと同時に、今放った矢が炎を纏った鳥のような形に変化して石像に着撃する


「ンンッッッッ、ッッッッ!」


電気がダメなら火ならと思ったが、やはりボスが硬過ぎて全くダメージを与えられない


こんな不利な戦闘下の中、カミトは必至にどうすれば良いのかを考えていた 


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