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魔眼賢者の異世界無双〜最強魔眼の力で全てを覆す  作者: 座闇 びゃく
第二章 ダンジョン編

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ダンジョン9話 出発!

「クロロ、シルフィー、ここら辺で一旦休憩を挟もう」


俺達は今、イグリス王国の国王からお願いされたダンジョンに向かっている途中だ


「うむ!腹が減っては戦は出来なとな!

今日は天気も良いしまさにピクニック日和じゃな!」


向かっている目的地が危険な場所とは全く気にしなく、呑気な事を呟いているのはついこの前仲間になったばかりのクロロだ


「私もそろそろお昼にしたいと思ってました!

ソニアさんが作ってくれたお弁当早く食べたいです」


そしてもう一人、このダンジョン攻略に参加するエルフのシルフィーだ


「それじゃあ……あの辺の木陰のある所で休んでご飯を頂こう」


ダンジョンまでの移動はカミトとシルフィーが空を飛びながら、クロロは地上で走りながら向かっている。

シルフィーの場合は『飛行』という名前の通りのスキルを所有しているため、カミトと違ってMPを消費しなくて済む


「それにしてもクロロ、ずっと走り続けてるのは苦しくないか?もう何これ二時間くらい経っているだろうし」


「うむ。まぁ多少は疲れるが年寄り扱いされては困るぞ。それにソニア殿につけてもらったバンドの効果もあって、結構走るのは楽なのじゃな」


それならよかった。今から足がもう限界などとなっていたら、ダンジョン攻略どころでは無いしな

まぁその場合は俺が魔法で運べば良いのだが。


「う〜ん!風が心地よいですね

では、お弁当を開けますね」


シルフィーが二段重ねになっているお弁当箱を開くと、そこには見るからに美味しそうな料理が詰められていた。


「ううむ!見ているだけで涎が垂れてくるのう」


「ソニアさんに頼んで正解だったね

それじゃあ……」


いただきます、とシルフィーと一緒に手を合わせて唱えて食べ始める。クロロは手の代わりに前足を器用に合わせて頂きますをした

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もうほっぺがとろけそうなくらいの美味しさでしたね!特にデザートの杏仁豆腐?ですかね。それが一番美味しかったです」


「我もその食べ物を口に入れた瞬間に、主人として仕えた意味があったと思えたほどの美味しさじゃった」


そんなことで主従契約したことを嬉しがられてもな……。でも、本人がそれで喜んでるのならいいか


「二人は甘党だな〜。俺は個人的にサラダが一番良いとだったよ。上にかけるドレッシングがまた味を引き出してくれて、最高だったよ」


料理の中で俺はサラダが結構好きだ。あのサクサクした食感にその店特製のドレッシングをかけるともう堪らないほど美味しい

 

そんな食後の談話を挟みながら一休みを取った。

やはりこの世界でもお腹が満たされる幸せは変わらないな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ん?雨、か?」


昼食を取ってから五十分経ったくらいに、

ポツリ、といくつもの水が空から降ってくる


「うむ。雨は嫌いじゃ、何せ毛を乾かすのが面倒だからのう。」


「私も髪の毛がくしゃくしゃになるのが本当に嫌です。女の子は特にみんな気にしてます……」


よっぽど濡れるのが嫌なのか、シルフィーは頭を手で覆い隠すようした


「確かにダンジョンに行く前に慣れるのは得策じゃないね。試しに傘代わりになるか魔法を使ってみるね」


カミトは『魔力障壁』と唱え、自分を含めた三人の頭上にバリアを貼った。

水は予想通りに『魔力障壁』に当たって下に落ちていく。


「うむ!主人よ感謝する。これでふかふかな毛でいられるわい」


「そういえばクロロの毛に触ってみたかったんだよ

後でこのお礼に堪能させてね」


「あ、私も触りたいです!特に尻尾の方を……」


「お主ら二人とも我をなんだと思っとるのじゃ!

この毛はな、誇り高きシャドーウルフの……」


クロロの独り言を聞くのもこれで二度目のため、無視して聞くふりだけしておく。


なんて会話をしている間にも天候はだんだんと悪くなっていた。

ちょうど今、遠くで光と共に空が唸っているかのような音が響いてきた


「シルフィー、クロロ、少しスピードを上げるぞ

ここらで神経はあまり使いたくないからな」


鳴り止まない雷に激しく雨が降り続く。

まるでこれから起こる出来事を表すかのような悪天候で、それは目的地に着くまでの間ずっと続いた


「ふ〜、やっと到着したな。

これから本番なのに、なんだかんだで結構疲れたな」


地図上で国王のリンネから教えてもらった場所に俺達一行は着いたところだ

ダンジョンはどんな場所だろうかと思ったが、RPGあるあるの洞窟の中に位置するらしい


「気を引き締めて、みなさん頑張りましょうね!

ここからはモンスターの巣穴みたいなものですから」


「うむ。われもダンジョンには入ったことがないからのう。少し緊張しているわい」


クロロにしては珍しく弱気だ

まぁ、それもそうだよな。なんせ生存者が未だに居ないんだから怖がるのも不思議ではない


「よし、それじゃあ中に進もう

もしはぐれたら、焦らずにこの最初の地点に集合しよう」


二人がその案に頷き、警戒しながらダンジョンの中に入っていった。


「やっぱり暗いか。シルフィー、照らすような魔法を使ってくれないか?」


「分かりました!では、『ファイアー』」


唱えると同時、シルフィーの手の上に小さな炎が現れた。ファイアーね。

俺は、目の前の宙に浮かぶような炎をイメージしながら『ファイアー』を発動させた


「え、凄いですカミト!カミトもファイアーを使えたんですね!」


「あ、あぁ。まぁこのくらいはな。

それよりも、ここは本当にダンジョンなんだよな、?」


先程からモンスターが一匹も現れない。

それどころか、でなすぎて妙な不気味さを感じるほどだ


「それは我も思ったが、まだモンスターが出る階層ではないのかものう。」


「階層、ですか?」


俺が聞き慣れない単語にか質問しようとしたところ、シルフィーもわからなかったようでクロロに問いただした


「うむ?知らぬか。ダンジョンには階層があってのう。低ランクのダンジョンで五十層よりちょい少ない程度、Bランクなどの中間から少し上にかけては八十層、Sランクレベルのダンジョンは百層以上ある原則があるのじゃ」

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