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魔眼賢者の異世界無双〜最強魔眼の力で全てを覆す  作者: 座闇 びゃく
第二章 ダンジョン編

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ダンジョン6話 主従契約

お互いの視線が交錯し合う、

先に動いたのは狼の方だった


「ウオオオーン」


甲高い声で鳴いたと思ったら、狼の姿が一匹、二匹と増えた

そして、合計三匹がそれぞれの方向から襲いかかってくる


「面倒な」


正前の攻撃を剣で受けとめ、他の二匹は土偶の巨人(ゴーレム)で向かい討つ


「アッウォ?!」


突然地面から現れた鋭利な針になすすべなく一匹がやられたが、もう一匹にはさけられた。

カミトは正前の狼を力いっぱい剣で押し離し、後ろからせまるもう一匹に向けて剣をなぎ払いをし、狼は真っ二つに断たれた


「耐えてくるかね。では、これはどうかな?」


真上から、何十匹もの狼が俺に向かって落下してくる。しかも、それぞれがツノから電撃を放ってくる。


「そっちがそうするのなら、こっちはこうするぞ!」


カミトは頭の上ら辺に複数のウィンドとファイアーアローを発動させ、迎撃した。


狼達は空中に躍り出て無防備なため、ファイアーアローの餌食にされる。しかし、向こうも負けじと電撃で反撃してくるが、ウィンドで無理やり方向を捻じ曲げる。


その後も、同じような光景が続いていき……


「うむ。そろそろ決着をつけるかのう!」


言い放つと同時、狼が俺を囲むように何十匹も現れたと思いき、黒いビリビリとした電気を体にまとい、一斉に飛びかかってきた。

悪寒が襲ってくる。きっとあれに当たれば死ぬと、直感で分かった


「ん?!」


避けようとするが、地から黒い手が足元をつかんできて動く事が出来ない。娘はニヤリと勝ち誇った顔をしていた。まるで、獲物を見つけた獣のように。 


「人間にして、中々面白かったぞ」


狼が勝ちを確信した直後、光の柱に飲み込まれた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「危なかったな……。どうなるかと思ったよ。」


襲われる瞬間、『能力一時的限界突破』スキルを使用してわずか0.5秒足らずで足元の拘束を破り、狼達の囲いを抜ける。そして、あらかじめ用意していた『聖なる(サンクチュアリ・)神の裁き(ホーリーレイ)を発動させて、戦いを終わらせた


「それより召喚したモンスター倒しちゃったけど主従契約出来るのか……?と、言うより全ての狼消えちゃったし、どうすればいい人だこれ」


「うむ。これは評価を改めないといかんな」


俺が頭をかかえていたら、魔法陣から上機嫌な口調で呟きながら、狼が姿を現した


「え?今さっき倒したはずじゃ……」


「安心せい。さきほどのは本体の分身である。最初からお主が戦っていたのは我の分身だったのだよ。

ところでお主、最後のあれはなんだ?人間にあんなが達人技を出来るとは、到底思えないが?」


俺が戦っていたのは、分身だったのか。

まぁ、確かに本体倒してしまったら元も子もないから仕方ないよな。


「あ、ああ。あれはだな、、」


俺は、全て包み隠さず素直に話した。

異世界から来たこと、女神アトラから魔眼を授かった事、そしてダンジョンへ挑むために戦力が欲しい事など。


「なるほどのう。異世界といえば、お主は勇者では無いのか?勇者は異世界から来ると聞いておるが」


「いや、俺は少し違った例外的で、女神アトラから直接この世界に来てと頼まれたに過ぎない」


「理解した。ふむ。異世界人か、なるほどのぉ

よし、認めようぞ」


「ん?何をだ?」


狼は、覚悟を決めたような顔つきで、俺を見つめてくる


「我が主人としてじゃ。異世界人に、女神から呼び出されて今こうして我と出会った。これも何かの縁かも知れんからのう。十分じゃ」


「いいのか?俺を主人として認めてくれて?

自分で言うのもあれだが……」


カミトが自身無さそうに発言したのを聞いて、狼は笑い出した


「ほほほ。いいのじゃよ

寝てるのも、暇で退屈じゃ。」


そう言い放ち、狼はわざとらしく「ごほん」と咳払いした


「では、改めてこれから宜しく頼むぞ

我が主人よ。名は何と申す?」


「カミトって言うよ

そっちは、?」


「我に名は無い。種族名ならあるがのう。

『シャドーウルフ』と呼ばれておる。良ければ主人が名を決めてくれるかのう?」


シャドーウルフか。狼の体は黒いし……

名前を付けるのは苦手なんだよな〜。ゲームの最初の名前もよく悩んでるし……。それじゃあ、


「『クロロ』で、どうかな?」


「うむ。『クロロ』。いい響きじゃ

では、これからはその名で我を呼んでくれ。我が主人、カミトよ」


「おう!クロロ、宜しくな

ところで、主従契約はどうするんだ、?」


俺は本で読んだ事を思い返そうとするが、先程の戦闘が思ったよりも緊張した白熱の戦いだったため、ド忘れてしまった


「知らぬのか?主人として認めさせたモンスターに名を付けることで、主従契約は完了するのだぞ」


「そうなのか?っ?!」


俺は話している途中に、地面にある魔法陣が突然、光を放ってきたため、眩しくて目を閉じた。


「これで、主従契約完了じゃ。して主人よ、我は寝ているのも退屈と言ったじゃろ?じゃから、外の世界を見るために、これからずっとこの世界に顕現しといても構わぬか?」


「いいけど、本にはかなりのmpがなきゃすぐに顕現出来なくなると、記述されてた気がするけど……」



「普通はのう。しかし、主人のmpは異常な程あるからな。おそらく、我が五年くらい顕現していても、余裕じゃろう。」


「それなら、いいよ。こっちとしても、クロロがそばにいてくれた方が話し相手も増えて賑やかになるしね」


そう言うと、クロロは尻尾を嬉しそうにふりふりと上下に揺らした。おぉ、触り心地良さそうな尻尾だな。


「ありがとうのう。して主人よ、この森で一体何をしていたのじゃ?」


「あぁ。それはね……」


クロロに、これから少し『魔法創造』スキルで作った新しい魔法の実験をしたいと伝えた


「ほう。魔法を造るのじゃな。面白いスキルを持っておるのう。」


「まぁ、女神様から授かったから実質俺の力じゃ無いけどね。それに、『クロロ』の使ったスキルや魔法も中々の手強さだったよ」


俺は魔眼を使用して、クロロのステータスを確認した


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