ダンジョン5話 召喚魔法
窓の外から一筋の光がカーテン越しに照らしてくる
俺は布切れを体からどかし、目を擦りながらゆっくりと地面に立つ
ふわぁ、とまぬけな声を出しながらあくびをし、
着ているパジャマを新たな服へと着変える
ダンジンへ行くまでの二日間、俺は魔法のレパートリーを増そうと考えていた。一人ならまだ戦いやすいのだが二人になるシルフィーにも気を付けて戦闘を行わなければならない。
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朝食を終え、どこで練習を行うかと悩んでいた
夜以外だとやっぱり人がいるしないアリシャさんに聞いてみるか。
「ん?あ、カミトさん!」
キルドの中に入ると俺を見つけたアリシャさんが手を振ってきた。
俺もそれに返して手を振り返しながら近づいていく。
「こんにちはアリシャさん
単刀直入に、今日は相談があってですね……。」
「……。なるほど 」
それならば……、と掲示板の方に行き、何かの依頼書を取って戻ってきた
「この依頼の場所なんかはどうですか?
森の中ですから他人に気を使う必要ありません。更にここから歩いて一時間程度の近場にありますよ」
場所も近さも問題無いな空中移動を使えば二十分もかからないだろ。
「分かりました。そこにしてみます
あと、行くついでにその依頼も受けますね」
「了解しました!
では、頑張って来てください!」
明るい元気な声で労いの言葉ををかけてくれた。
女の子に言われると、なんだか元気が本当に湧き出て来そうだな
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そんなこんなあってその場所に移動した。
空中移動の魔法を使っての移動だったが、mpがかなりあるため、余裕で帰りも使えそうだ
だんだん近づいてくと、遠くからでも分かるくらい大きな森だ。これは魔法練習にうってつけだな
森に入ると、小鳥が鳴いてるのか聞こえる。あまりモンスターがいないのか、分かりました。そこにしてみまず
ついでに、依頼もこなしたいのいての依受けますね。
そんなこんなあってその場所に動した。
遠くからでも分かるくらい大きい森に入ると、まず、思ったよりもかなり静かだ。
少し奥へ進むと、辺り一面見回す限りの木々がたくさんある。
「これは、冒険者が来ないわけだ。
大きすぎて、迷っちゃうもんな……」
空気は綺麗で透き通っている。更に、どこからか小鳥が鳴いてるのが聞こえる。一回ここでキャンパファイアーしたいくらいの気分だ
良い感じの場所を教えて貰ったな
「たしか、依頼内容はサンダーバードとアイスバードの討伐だったよな。名前からしてラノベ見たいに、電気と氷をそれぞれ身にまとってそうだな……」
まぁ、とりあえず依頼は後回しにして麼法の練習をするか。
森の中で開けた場所があったので、そこで練習を行うことに決めた。
「それじゃあますこ召喚魔法だな
サモンズモンスター!」
召喚魔法は闇属性属していて、その中でも少し特殊な麼法となる。どう言うことかというと、召喚者が唱えた魔法陣の上に、ランダムで呼び出されたモンスターが現れる。
そして、その呼び出されたモンスターに召喚者が主人として認められればら主従契約完了となり、そのモンスターを呼び出すことが可能となる。
本で読んだことの回想を切り上げて、目の前の魔法陣に改めて視線を向けた。
一分くらい経ったぐらいの時、魔法陣の下かは何が姿を現した
「うむ?我の寝りを覚ました者はそなたか。
何百年振りだね。呼び出されたのは」
気品のある声を響かせながら、姿を見せて来たのは、
俺の1.5倍ぐらい身の丈角ある、ツノを生やした黒色の狼?だった。
強者感溢れ出ているその姿は、肌からそのプレッシャーを感じ取らせた
そういえば、高い知性のあるモンスターは、人語を話せるってどこかで読んだことがある。と、言うことは、この狼はレアモンスターなのかな?
「こんにちは、狼さん?
俺は君を召喚したカミトって言うんだ。呼び出してすぐ悪いんだけど、君と主従契約を結びたい。
どうかな?」
「所詮は人間、私を打ち負かせられる訳がないな。
しかし、まぁ我を呼び出したことの褒美に主従契約のチャンスを与えても良い」
何か馬鹿にされた気がするが、仕方ない。
相手が乗る気になってくれただけ、ここは良しとしよう
「と、いうことは、君を倒せば良いのかな?」
「はっはっは。お主ごときが我を倒せると?
やってみるが良い。始まりの合図は、そうだな、小鳥が次に鳴くのが聞こえた瞬間からでどうかな?」
了解した、と俺は狼に伝え、始まりを待った。
そして、
「チュチュ」
と、鳴くのが聞こえた次の瞬間、さっきまで目の前にいた狼の姿が一瞬にして消えた。
「意味ないぞ」
俺は自分の背後から狼が襲ってくるのを未来予知で確認し、ケルガさんの店で買った剣を使い、後ろに向かって振り下ろした
「パキンッ…!」
俺を襲撃しようとした狼のツノと、剣の刃が同時に当たり、甲高い音を響かせた
「うむ。少々油断していたようだな。
しかし、このぐらいの攻撃も防げなければ、我が主人に相応しくも無いがな」
言い放ったと同時に、電撃をツノから出して、俺に放って来た。
「魔法も使えるのか」
モンスターの中でも最上ランクのモンスターは魔法やスキルを使用出来るとも記述があった。なるほど、口振と風貌だけではなく本当に、この狼は強いようだな
俺はお返しに、とファイアーアローを二十発空中のあらゆる角度から狼に向けて放った
「無駄よ。人間の小僧よ」
そう言い放つと、狼はまた姿を一瞬にして消した。
見事に避けられてしまった。
しかし、このままだと逃げられてばっかりでダメージを負わせられないな。
どうするか、と考えながら背後に現れた狼にウィンドを目の前で発動させ、距離を離した
「少し我も眠っていたから腕が鈍ったようだな。
ウォーミングアップがてら、もう少し戦ってやろう」
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