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第二章 初依頼10

依頼場所までは、歩いて一時間程度らしい。

今回は四人で初の討伐依頼、というか俺自体初めての依頼なんだが、を受けることとなった

ああ、ちなみに依頼はEランクだ


ここか、と俺達は本当に三十人もいるのかいないかの具合の村を訪れていた。

今回の依頼はこの村を畑を荒らすベアボアを討伐することだからな。

辺りを見回すと、水田や畑が所々ある


俺達は村で一番大きい家の前まで来て、

「どなたか居ませんか?」


人に聞こえる声で尋ねた


「おぉ、これはこれは。

冒険者様ですか。ようこそおいでになられました

私はこの村の村長、『ジイバ』と申します」


と、頭のハゲていて、白い髭を生やした、今にも力尽きそうな顔の老人が話しかけてきた。


「こんにちは

村長さんでしたか。私達はギルドの依頼できたものです」


「承知しております

では、こちらはどうぞ。依頼の詳細を説明させて頂きます」


俺達は村長に勧められて家の中に入った


「では早速、今回の依頼の件についてですが、

近頃、ベアボアというモンスターが村の畑を荒らして農作物を食べ荒らしてます。

そこで、そのベアボアを討伐して頂くのが今回の依頼内容でございます」


ふむ。どこの世界でも猪は畑を荒らすものなのだな。

とりあえず、場所の下見をしようかな


「分かりました

では、ベアボアが現れた畑を案内してくれませんか?」


「はい、もちろんでございます」


と言い、村長自ら案内してくれる事になった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出会う村の人々は全員顔色が良くなかった

それだけじゃ無い。みな痩せほせている

やはり、畑が荒らされる影響なのだろうか?


「ここがその場所でございます」


その畑は一瞬見ただけで分かるほどぐちゃぐちゃに荒らされていた。


「なるほど……。

これは酷い。少し観察しながら策を考えるので、私達はここに残ります。」


「そうでございますか。

では、我々は先に戻っています。

何卒、よろしくお願い致します。どうか……。」


なんと、村長自ら頭を下げて頼んできた

このままだと、この村の人々は食べる物すら無くなるもんな。

ここは一肌脱がなきゃな


「はい。

私達は全力を尽くして討伐します

なので、安心して待っていて下さい。」


村長達の姿が見えなくなってから、俺達は改めて畑の様子を見たが、どうやら芋類だけを食べ荒らしていたので、大体策は決まった


「よし、()は設置したからな。

みんな、後は戦闘になる可能性を踏まえて、各々準備しといてくれ」


みんなの実力は未知数だからな

なお、シルフィーを除いた二人は戦闘すらした事が無かったので、今回は見張り役だ


「はい

私は弓を使いますので、少しウォーミングアップを兼ねて練習します」


木に向かって矢を放った


俺はケルガさんの店に寄った時に、金貨一枚の杖を新調した。それと、新たに黒いロープを買い直した。

何気にこのロープ、金貨2枚掛かったので、着心地がかなり良く、魔法耐性もあるらしい。

どちらもモンスター襲来時に壊してしまったからな

少し奮発して買った


「ふむ。二人は魔法は使えるかな?」


フィーナとヒーナの方を向いて、確認する


「は、はい!

私は水属性、ヒーナは光属性の簡単な魔法なら……。」


よし、二人もこれからは依頼をこなして行かなきゃいけない。少しずつでいいから、魔法を使えるようにしてもらおう。


「わかった。

じゃあ、俺と一緒に魔法の特訓をしようか」


図書館で魔法の訓練の仕方を見たからな

それを実践してみよう


そういえば、シルフィー魔法使えるんだっけ?

確認してみるか

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


名前 シルフィー    女  人間  17歳


状態異常:無し


レベル:24

称号:捨てられた者 

HP:300/300

MP:480/480


筋力:45

耐久:36

素早さ:50

魔力:48

幸運:21


スキル

魔法付与

飛行


ロックスキル

( 大蛇の毒牙)



使用可能魔法

火属性

風属性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

捨てられた者、ね……。

シルフィーも何かしら辛い過去があったのかもな。

それよりも、だ

ロックスキルってなんだろう?

まぁ、またこれが終わった後にでもその辺を聞いてみるか


そんなこんなで18時くらいになった。

俺達は今、村長さんの家で早めの食事を取っている。

もしベアボアが遅くまで現れなかったら困るからな


なんて思っていたら、

バン!、と村の外で爆発音が聞こえた


「な、何事ですかな?!」


村長さんが驚いた様子で席を立った


「落ち着いて下さい。

私達が仕掛けた罠にベアボアか遂に引っかかったようですね。では、討伐を開始して来ますね」


俺達は罠を仕掛けた場所まで移動した


「ッダボァァァァァァ!」


そこには三十匹は見た感じで分かるくらいのベアボアがいた。


「お前らは芋しか狙わないからな

芋をたくさん用意して、その周りにゴーレムを罠として設置しとけば、すぐに籠の中の鳥ってわけだな」


まぁ、もしベアボアが警戒して現れない為の策も用意していたが、今回は問題ないようだな。

それにしても、三十匹は多すぎる

こんなにいるならば、それは食料問題になるわけだ


「フィーナとヒーナは逃げようとするベアボアにゴーレムを誘導、シルフィーは俺と一緒にゴーレムの外から魔法&弓での攻撃!みな、作戦開始!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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