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第二章 初依頼6

「ガチャ」


見た感じは俺の部屋とあまり変わりが無いな。

これなら大丈夫そうだな


「とりあえず今後はこの部屋を使ってくれ」


2人の方に向き直って言った


「…あ、ありがとう…、ございま、す」


「ありがとう〜!」


それぞれお礼をしてから、部屋の中を見回しながら入っていった


「食事は基本4人一緒に食べよう

無理な時は各々でも構わないからね」


1人で食べる食事と4人で食べる食事とでは美味しさが変わるもんな。仲を深める目的も兼ねて出来るだけみんなと食べたい


「分かりました!これからそうしましょうね!

では、今日は一回解散としますか?」


シルフィーが俺の顔を覗き込みながら質問した


「そうだね

じゃあ18時ちょっと前くらいに1階に集合って事で」


俺はみんなと一旦別れて月見の外へと出た

黄金色みたいに眩しい夕日が俺を照らしてくる


「確か出た時は16時を少し回ったくらいだったかな。

図書館辺りに行きたかったけど、……」


俺は少し考え、時間が少ない為久々にケルガさんに顔を出して、ギルドで依頼の下見をすることに決めた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ケルガさんの店はここか」


一度来たから迷わず来ることができた


ガチャ、と扉を開ける。

ケルガさんはエプロンを着て剣を磨いていた


「ん?おう!カミトじゃねぇか!

心配してたんだぜ?モンスター倒してから寝たからって聞いてたからよう!」


ニヤリ、と白い歯を見せながら話しかけて来た


「どうやら、ケルガさんの方も元気そうで何よりです」


思った通り元気だった。まぁ筋肉ムキムキのケルガさんが具合悪そうにしてるイメージを想像する方が難しいか


「俺はあんまり大した怪我じゃなかったからな

それより、国王様に気に入られたんだってな!

ハハッ!早くも気に入られたみたいじゃないか!」


大かたアリシャさんから聞いたのだろう


「これも一つの良い機会だと思ってますよ

俺も一度は国王様に会いたいですし、城の中にも入ってみたいです」


城は街を奥へ奥へと進んで行った先にある。

城側からは街全体を見渡せる様になっている


「へへ!俺も仕事で行ったことがあるからな!

あそこは迷路みたいだから案内してくれる人とはぐれんなよ!」


豪快な笑い声と一緒に忠告してくれた


「ありがとうございます

この歳で迷子は嫌なんでそうさせて頂きます」


それから俺達は少し雑談を交えて別れた


「後はギルドだな」


わんさか賑わっている声の方向に足を進める。


おそらく依頼から帰ってきた冒険者達が酒を飲み散らかしてるんだろう


ギルドの前に到着し、そんな様子になってあろうギルドの中へと入る


「うわ……。酒の匂い強すぎだろ。

匂いだけで酔う。っと、依頼の下見だったな」


本来の目的をつい忘れそうになった。

なんて俺が考えていると、あるテーブルの男達の話している内容に意識がいった


「おい、さっきの話は本当なのかよ?」


「ああ、モンスター襲来時のモンスター達は突然何も無い草原に出現してこの国真っ直線に向かってきたらしい」


突然?そういえばダークキメラが現れた時も空中に亀裂みたいのが入ってきていきなりダークキメラの姿が見えたんだっけか


「それでよ、そのモンスター達が現れた場所にな、たまたま岩裏に隠れてみてた冒険者がいたんだってよ」


「まじか?!モンスター達によく気づかれなかったな。で、何が起きたのか?」


「起きたというより、起きてたと言うべきか。

モンスター達が突然現れた場所の地面にはな、魔法陣があったんだよ。それも凄い巨大な」


魔法陣?どう言うことだろう


「と言うことは、誰かが魔法でモンスターを呼び出して、この国に向かわせたってことか?」


「いや、少し違うんだよ。

普通魔法ってあんまり遠くに魔法陣を飛ばさないだろ?」


「ああ、イメージが遠のいて魔法の威力も下がるからな」


「だろ?なのにその近くには誰もいなかったんだよ。

しかも巨大魔法陣だから尚更近くにいないとおかしいのに…」


誰かが故意にモンスターを向かわせた。

しかし、そのモンスターを召喚する方法が謎ってことか、


「アーティファクトって線はないのか?」


アーティファクト?なんだろう。

明日調べてみるか


「いや、その線もない。近くには物一つ置かれていなかった。なんか、俺その話聞いた時怖くなっちまって夜中にトイレ行けなくなっちまった。」


あ、そういうのあるんだ。

というか、30歳過ぎたみたいなおっさんがトイレ行かないって……


「まぁ、半分は嘘話だろ?

それに、俺たちには関係ないしな……」


「何気に一つ良い情報を得られたな」


俺は冒険者達が群がっている掲示板の所へ行き、依頼届けを見た


「んー、スライム討伐にゴブリン討伐…

猫探しに火を出して……」


ギルドって言うからてっきりモンスター討伐ばっかりと思っていたが、案外手伝い系の依頼もかなりあった


「ん?これは……

緊急依頼?何々……」


内容は突然現れたダンジョンの攻略だった。

ランク指定は…無いのか、

緊急依頼はランク関係なく受けられるらしい


「それにしても、ダンジョンか。

一回行ってみてもいいかもな」


俺はそう思いながら、ギルドを後にした

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