第二章 初依頼4
「貴方は最初から私達の主人でも何でもありません!」
俺は耳を澄まして聴いていたら、見覚えある声が響いてきた。
恐らくは奴隷少女達と元主人が言い争ってるのか。
店も奴隷商店って書いてるし間違いないな
「っもういい!
お前らには金の価値すら無くなったようだな。
なら、しつけをしてやらないとな。」
俺はその店に向かって歩いて、中の様子を見た
「っ!辞めて下さい!
な、何を…」
元主人は奴隷少女の手を引いた
「へへ。お前達は金の使い道すらもう無いみたいだなぁ。なら、俺の玩具として毎晩ベットで可愛がって使ってやるんだよ。俺はなんて優しいんだ。使い道を増やしてあげたんだぞ!」
そして、元主人が奴隷少女一人が強引に引き寄せられて無理やり胸を触られようとした
「バン!」
俺は瞬間的に元主人の触ろうとしていた手をはたき落とした
「っ!テメェ!
何すんだ!いてぇじゃねぇかよ!」
元主人は痛そうにしながら俺に向かって怒鳴った
「あ、前の…
助けてくれた方!」
奴隷少女達は俺の方を向いて、ぼそりと呟く
「あ?お前がこいつらになんかしたのか!
こいつらはうちの商売道具なんだよ!
どうしてくれるんだ!」
俺は元主人に侮蔑の目で見ながら口を開いた
「今彼女らは俺と奴隷と主人の関係にあるので、貴方の商売道具ではないんです。
奴隷隷属化スキル、試しましたよね?」
俺がそう説明したら、元主人は顔を真っ赤にしながら、
「テメェ。
舐めてんのか。若い兄ちゃんだからって容赦はしねぇよ。奴隷ども、やれ」
元主人が言うと同時、奥から強靭な男性2人組がいきなり俺に殴りかかってきた。
だが、
「力の差ぐらい見極めないと。」
俺は男性2組を1秒もかからず倒して言った
「な、な。
んなら俺が……。」
元主人が言った直後俺は腹に一発パンチを打ち込んだ。一応ステータスで強化されてるからある程度は効くだろう。そう思っていたが。
「……やりすぎた」
なんと打ち込んだ瞬間気絶してしまった。
本気でやりすぎたか、?
「まぁ、これでもうちよっかいは出さないだろうな」
なんて思って奴隷少女達に声をかけた
「3人共、とりあえずここを出よう
場所を変えた方がいいからね。
人目もあるし、」
俺はそう奴隷少女達にいった
「そう、ですね。
分かりました。
それより、助けて下さり、ありがとうございました。
危ない所でした……」
少女は俯いてそういった
「辛かったね
もう少し早く動けばよかったね。
ごめんね」
俺は謝った
「い、いえ!
助けて下さっただけで十分助かりました」
奴隷少女は俯いてた顔を上げてそういった
「そうか。
まぁとりあえず、俺についてきてくれ。」
と、奴隷少女達を引き連れて歩こうとしたその時
→魔眼のステータス鑑定を自動発動します
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名前 ラマート 男 人間 28歳
状態異常:敵意
レベル:26
称号:奴隷商人
HP:200/200
MP:360/360
筋力:20
耐久:35
素早さ:42
魔力:140
幸運:60
スキル
奴隷隷属化
使用可能魔法
火属性
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「敵意、か。
まぁギルド内の2人組に比べればステータス的に弱いから問題ないか」
といって、奴隷商店を後にした
そして、俺達は足早に進み、宿屋月見と書かれた店に辿り着いた。
「俺は今回宿屋を見つけに歩いてたんだ
君達を助けられてラッキーだったね」
といって、宿屋月見の扉を開けた
「ガチャリ」
まず開けて出迎えたのはここの店の女将だった
「おう?いらっしゃい
宿泊かい?食事かい?」
女将は俺達をみてそう言った
「宿泊です。
えーっと、このお金で1部屋借りたいんですが、
何日間分になりますか?」
女将は金貨3枚をみて少し考え込んで言った
「これならちょうど25日間だね。
うちは大銀貨1枚と銀貨2枚で1日分だからね」
25日間か。まぁギルドの依頼などもこれから受けるから良いかもな、
「分かりました。
では、それでお願いします」
俺は別に断る理由もないので了解をした
「ん?そこのお嬢さん達は……
奴隷か。なら、4人で一部屋でもいいけど…」
奴隷少女達の方を一度チラッと見て、疑問の目を俺に向けた
「ああ、この子達は一時的な連れです。
寝泊まりする訳ではありませんよ」
俺がそう説明すると、女将は納得した様な顔になった
「そうかい。
じゃあこの紙に名前を記入してね」
俺は女将に出された紙を受け取りカミトとサインした
「カミトさんね。
うちは朝食と夜食付きだから、朝は七時くらいに起こしにいって、夜は大体18時くらいか食事を出してるからね。」
朝食と夜食付きか。
それで25日間も泊まれるんだから結構安いのかもな
「分かりました
では、早速部屋に荷物を置きに行きたいので鍵を下さい」
俺はとりあえず、奴隷少女達と話がしたかったので、話を進めた
「はいよ
部屋は空いてるからうしろの子達もとまりたくなったら言って頂戴ね」
女将が俺に鍵を渡しながら言った
「分かりました。
これからお世話になります」
と、女将に頭を下げて2階の階段を上って俺の部屋の中に入った
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次回ヒロインの一人が遂に仲間になります




