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第二章 初依頼3

さて、これからどうしようか。

国王への謁見は3日後らしいしな。


外を見ると太陽がガンガン照りつけてきた。


「とりあえず、寝床探しかな。

寝る所がないと野宿だしな。」


俺は今やるべき事を寝床探しに決めた。

そして、扉のドアノブを回して開けた


「ガチャ」


アリシャさんが言っていた様に本当にギルド内にあるんだな。


「っと、ここは2階かな。

2階にこんな部屋があったとは……」


俺はそう呟きながら2階の木の床を歩いた。


2階はギルドに入って1階の右側から登れる様になっていて、登ったらまず、1階を見渡せるテラス?みたいにちょっとした椅子や机が置いてある。

そして、そのテラスを右の右側に行くと数部屋の部屋があるという感じだ。

ちなみに一番奥にはギルド長の部屋もある。


「あ、そういえばお金が無いな。

金策もしないとなー。

って、なんかギルド側が報酬を冒険者達に渡すって言ってなかったっけ?」


俺はそんな事を思い出しながら一階に行く階段の手すりに手をかけた。


「あ、カミトさん!」


アリシャさんが慌てて俺を呼ぶ声が聞こえた。

一階から呼んでいるようだ


「アリシャさん?

どうしたんですか、そんな慌てて」


アリシャさんはかなり慌てた様子で


「先程言い忘れてしました。

ギルドの報酬金ですが、

ダークキメラ推定Sランクのモンスターを単独討伐したカミトさんにはギルド側から特別報酬として金貨5枚、大金貨1枚、

そしてイグリス王国からの特別手当てとして白金貨1枚が出されます。」


アリシャさんがそう言うと、ギルド内にいる冒険者達はざわつき始めていた。


「は、白金貨…

おいおい、凄すぎるぜ、」


「あんな若造なのに俺の数十倍も報酬貰ってるとか…

羨ましいな」


「単独でダークキメラ討伐とかどんだけすごいんだよ。あんなの倒せるとか化物だろ。」


冒険者達は各々俺を見ながらそんな事を口にしている。


俺は手すりを握りながら1階に降りた。

そして、アリシャさんのいる受付に向かおうとしたら


「ん?」


→魔眼のステータス鑑定を自動発動します

特定の人物のステータスが映し出された

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


名前 アゼル       男  人間  24歳 


状態異常:敵意

レベル:31

称号:盗賊 人殺し

HP:430/430

MP:260/260


筋力:152

耐久:110

素早さ:203

魔力:90

幸運:190


スキル

俊足(一時的に素早さ3倍)


気配切断



使用可能魔法

風属性

闇属性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


名前 ガゼル       男  人間  24歳 

状態異常:敵意

レベル:30

称号:盗賊 人殺し

HP:450/450

MP:210/210


筋力:214

耐久:130

素早さ:120

魔力:100

幸運:190


スキル

剛力(一時的に筋力3倍)


気配切断



使用可能魔法

火属性

闇属性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど、そう言うことか。

状態異常の所に"敵意"が表示されてるな。

確か、俺にこれから危害を加える者達がその状態異常になってるんだっけか。


「どの世界でもお金は大事ってことだな」


称号が盗賊と人殺しってことはお金を盗んで殺すって感じのやつらか。

ケルガさんと同じくらい強いから恐らくはもう一つのAランカーパーティーだな。


「どうしたものか。」


まぁ、今はそれよりアリシャさんの話を聞くべきだろうと判断してアリシャさんに話した。


「ちなみに、それって少しだけ引き出して残りは後で引き出すってことはは出来ますか?」


要するは銀行的な役割がギルドにあるかどうか聞いた


「はい、ギルドではお金の引き出しに関して預けることも出来ますし、引き出すことも出来ます。

これはギルドに登録している冒険者方全員が利用する事ができる制度です。」


なるほど、まあお金を持ち歩いて依頼とかにはあまり行かないよな


「分かりました。

では、金貨3枚だけ引き出させて下さい。」


俺はどの硬貨がどのくらいの価値があるか全く分からないため、一番下だと思われる金貨を引き出した


「承知しました。

では、こちらへ」


俺はアリシャさんの元へといった。


「こちらが今引き出された金貨3枚です。

残りは金貨2枚、大金貨1枚、白金貨1枚です」


一応懐中具合は少し薄れたっぽいから俺は一息ついた。


「ありがとうございます。

ちなみに、この街で宿泊出来る店でお勧めはどこかありますか?」


俺は探すついでにアリシャさんに聞いてみた。

アリシャさんは頭を捻ってる。恐らく考えているんだろう


「なら、宿屋の月見ってお店がお勧めです。

部屋もベットも綺麗に整備されています。

更に何と言ってもご飯が凄い美味しいんですよ!」


俺を泣かすご飯を作ったアリシャさんが言うなら本当に美味しいんだろうな。

それに、綺麗って所が一番だよな。お金を払って汚い所に寝泊まりするのは勘弁したい。


「分かりました。

では、宿屋月見に行ってみようと思いますね

あと、そこへの行き方を教えてくれませんか?」


俺はアリシャさんの話を聞きながら内心はワクワクしていた。知らない場所を探索する事は結構楽しいものだからな。


「はい、わかりました。

では……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……です。

分からなかったらもう一回聞きに来て下さいね」


アリシャさんってなんだかんだで面倒見が良いよな。

俺を保健室で寝かして食事まで出してくれたり、今だってそうだ


「ありがとうございます

では、行ってきます」


と言って、俺は宿屋月見に向かっていった


ギルドを出て、とりあえずはアリシャさんに教えられた道順を歩く。


「モンスター襲来時は良く見てなかったから改めて街並みを見ると結構賑やかだな。」


なんて独り言を言っていたら


「ってめぇら!

いつから俺に逆らうようになったんだ!」


ん?ある店の中から怒鳴り声が聞こえてきた。

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