第一章 異世界転移12
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます。」
残り2人も解放した。
「よし、君達に命令だ
この戦いが終わるまでは安全な所にいなさい。
そしてそれが終わったら、
これから自由に生きなさい。
奴隷隷属化は魂レベルで繋がるから消えないけど、
俺は一切関与しないから安心してね」
「い、いや、命を助けてもらったばっかりに自由にしてくれたのに、これだと私達が恩を返せません。
これからはあなた様の命を捧げます。
なので、どうか一緒につれていってくれませんか?」
んー、そこまでの事はしてないからな…
「じゃあとりあえず今は安全な所に居て、この戦いが終わった後に話し合おう
それでいいね?」
3人はそれぞれ顔を見合わせて頷いた
「はい、そうしましょうか。
では、私達は向かいます。
あなた様、ご無事で…」
「そっちも気をつけて行くんだよ〜」
俺はそう言って彼女達に背中を向けて手を振った
とりあえずはモンスターを大体処理出来ただろう。
火の竜が城壁に行った事だしおそらくまだまだモンスターが外に居るんだろう。
俺は防衛線に協力しに行くため、城壁へと向かった。
「それにしても高い壁だな。
冒険者達はあの階段で登って行ったのか。
先が見えないほどの階段数があるな。
これは時間の無駄だな。」
そう言ってカミトは空中移動を使用して城壁の上へと向かった
「うわ!?」
俺が下から急に現れたから、上で魔法を唱えていた冒険者に驚かれた
「急にすみません。
街の方が片付いて来たので防衛線に協力しに来ました。
状況はどうですか?」
「お、おう
協力しに来てくれたのか、ありがたい。
今やっと半分くらいの数を減らせたが、周りの冒険者達はもうmp切れでな。
mp回復ポーションもだいぶ使っちまって結果きついってのが本音だ。
でも、先程火を纏った竜?みたいのがいきなり街の方から来てな、外にいるモンスター達をかなりの数倒してくれているおかげで今なんとか防衛線を維持できている感じだ。
だから、助太刀はありがたい。」
ああ、あの火の竜が結構やってくれてるのか。
確かに今も炎のブレスを撒き散らして空中のモンスターを倒してくれてるし、創造した甲斐があるな。
「その火を纏った竜は自分の魔法で作った竜ですよ。
その竜達を火以外の属性で今召喚しますね
雷の竜
風の竜
土の竜
闇の竜
光の竜」
「え、ええ?!」
俺は一体一体魔法を唱えながら召喚した。
あれ、なんか今城壁にいる冒険者達のほとんどが俺を見てね?ケルガさんも見ている
まぁ、迫力あるし、それで見てるんだろうな
「き、君。
ランクは何だい、?」
「え?自分はFランクですけど、、」
「Fランクか、
とんだ金の卵が眠ってたな。」
「は、はぁ、」
俺はなんて返せば良いかわからず曖昧に答えた。
ん?みんなが竜の方を見ている。
というか、今凄いレベルアップの音がうるさいな。
竜達倒しまくってるんだな。
と、思っていたら、みんなが騒ぎ出した
「な、なんだよ、
あの竜、そしてあの冒険者。
しらねぇ顔だから新人だな、?」
「す、すげぇ。
たった1人で防衛線を維持してやがる。
それだけじゃねぇ、もうほぼモンスター倒されてんじゃん。」
お、良かった。
でも、経験値俺だけ貰っちゃって悪いな…
ちなみにこの世界では最後にとどめを刺した人物に経験値が入る仕組みになっている。が、
パーティーを組んでいる場合には、トドメを刺した人物のパーティー内の他の人にも半分くらいの経験値が入る。
「レベルでも確認するか」
レベル:10→レベル:74
おお、凄いレベルが上がったな。
その他のステータスを凄い成長した
「そういえばレベルってどのくらいが普通なんだ?」
と言って魔眼を発動させ、ステータス鑑定を発動させる。
あれ、この俺に最初驚いた人、レベル20?
24、20、18、26…高くないな〜
ケルガさんでもレベル30だった
この世界の平均レベルはどうやら低いようだな。
俺がそんな呑気な事をしているその時
街の中心部の頭上で空間がグニャっと曲がって
中から何かが顔を出した
何かが出てきます。
次回はそのモンスターとの戦闘です
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