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第15話 テスト
扉を開いた後、真っ白に世界がなって、俺たちは、その光に飲み込まれた。
「ここに人が来るのも久しぶりだな」
男のような声が聞こえる。
「誰だっ」
俺が声がしていた方に向かって叫ぶ。
光はだんだん落ち着いてきたが、目のくらみはもうしばらく続きそうだった。
「ここに来るように仕向けたやつに聞いていないのか。まあいい、ここに来れたと言うことは、お前は"有資格者"だ。おめでとう」
「有資格者って、何の資格だよ。それに…」
「ああ、君と一緒にいた姉妹については、別室で同じテストを受けることになっている。君がこれから受けるものと同じものだ」
俺はじっと聞いていた。
「で、どんなテストだ。まさかマークシートとか言うなよ」
俺が冗談風に返すと、声は笑った。
「そんな単純なものじゃないさ。知能があるのは、さっきまでので十分理解している。このテストは君自身と戦ってもらう。まあ、がんばれ」
声を出していた存在の雰囲気が消えると、鏡写しになったような俺が現れた。
「…まさかな」
奴は、なにも表情を見せずに、いきなり電気球を俺にぶつけてきた。