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運命  作者: 尚文産商堂
13/27

第13話 音

音が出ていたモノは、俺の背丈の何倍もあるスピーカーだった。

「まるで、大太鼓みたいだね」

姉が俺に話しかけてくる。

音波が質量をもって、俺たちに襲いかかってくるような印象すら覚えるほどだ。

大きすぎて、どこまで届いているのか見当がつかない。

その時、周りを見回していた妹が、何かを見つけた。

「これって、あの暗号を解く鍵じゃない?」

俺に見せたのは、ラミネート加工された1枚の紙だった。

そこには、ABC順に、モールス信号の付表が書かれていた。

「前書き写したものは?」

「ポケットの中だ」

俺は、紙をみると同時にすでに写したものを取り出していた。

「えっと、KAGIHASUSANOWO…鍵はスサノヲ?」

「どこかで使うことになるのかな」

妹は、どうにか解読した文章を見て、考えた。

「ここから、どこに進めばいいのかっていうことじゃなくて、最後にたどりつくためのカギが書かれていたんだね」

「問題は、そのカギへたどりつく方法が分からないっていうことだよ」

「ねえ、そんなことよりのどが渇いたー」

姉と俺が話し合っている横で、妹が俺に言った。

「そうだな、ここにきてから何も食べてないし、腹も減ってきてるな」

だが、周りを見回しても、なにも見当たらない。

しかし、妹のほうは、何かを見つけたようで、俺たちに叫んでから走り出した。

「向こうのほうに、何かある!」

俺たちは、その妹の言葉を信じて、後ろをたどりながら走り始めた。

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