表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/109

キリストの生まれ代わり99

「憎悪としての愛の救済が成される今、貴方は憎悪のみを恐れていますが、起きうる現象のみを恐れず永久の慈悲、慈愛の成就を鑑みて、どうか自然体でいて下さい」とキリストは私に言った。

突き合わせた角を一旦引き、再度来店した折り、私は満を持すようにキリストに尋ねた。「





「話し合うテーマは変わらずで、キリストの博愛精神についてですか?」





キリストが答える。





「そうですね。一貫してそのテーマで話し合って行きましょう」





私は必然的に落とし穴に落ちるべく己の姿をを想起しで、改めて自分の聖書に対する無知を反芻しながら言った。





「逆説的な意味での愛を語って行き、そこに自分の落とし穴が待ち受けていても、自分と言うか、私はその陥穽に嵌まって行くしか道は無いのですね?」





キリストが答える。





「憎悪としての愛の救済が成される今、貴方は憎悪のみを恐れていますが、起きうる現象のみを恐れず永久の慈悲、慈愛の成就を鑑みて、どうか自然体でいて下さい」





そんなのは無理だと内心思いつつ私は答えた。





「分かりました」





その返事を待ち受けるようにキリストが恭しく頷き言った。





「お祖母さんと会うのは一週間後でよいですね?」





私は頷き答えた。





「はい、それでいいです…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ