表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/109

キリストの生まれ代わり53

この言葉を聞いた直後信者達が私を異端視する視線を感じ取り、店の空気がガラリと変わったのを私は感じ取った。

キリストが私に尋ねた。





「お祖母さんの生業は何ですか?」





「霊媒師です」





キリストがしきりに頷き言った。




「そうですか、貴方のお祖母さんは既に天界や地獄の何たるかを認識しているのかもしれませんね…」





私は率直に言った。





「祖母は自分が若い頃から人を苦しめてはならない。人の恨みが一番恐いのだと説いていました。自分はそれに逆らって人を苦しめてばかりいて結果百倍返しで苦しみ、最近団地でストーカーまがいの事をしていて、満月を見上げていたら、ああこんな事をしていたら、俺は苦しみ抜いた末に死ぬんだなと感じ、止めたのです。でもそれで自分の悪魔性が抜けたのかと自問自答すれば、その答えはノーであり、未だに人を苦しめたくてうずうずしている、そんな状態です」





この言葉を聞いた直後信者達が私を異端視する視線を感じ取り、店の空気がガラリと変わったのを私は感じ取った。





キリストが直線的に私を凝視し言った。





「そうですか、でもその内なる戦いは死ぬまで続きますよ。覚悟は出来ていますか?」





私はこの念押しに信者達の異端視を跳ね返すように答えた。





「それは覚悟出来ていますが、かなりしんどいと言うのが本音ですね」





「負ければサタンに魂を抜かれてしまいますよ」




私は首を振り答える。




「それは絶対に嫌ですね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ