キリストの生まれ代わり49
「むしろそんな僅少なる人が世の中の大成を占め、恋愛に於いても心脆弱でピュアな人を傷付けなくなれば、理想なのですが、現実社会は陰惨なる虐めや、そう言った弱者に対する差別迫害ばかりでしょう」とキリストが言った。
キリストが言った。
「むしろそんな僅少なる人が世の中の大成を占め、恋愛に於いても心脆弱でピュアな人を傷付けなくなれば、理想なのですが、現実社会は陰惨なる虐めや、そう言った弱者に対する差別迫害ばかりでしょう」
ドラマーがしきりに頷き言った。
「そうですね。欲ぼけした世の中は狂っているしな…」
キリストが続ける。
「だから人々の魂を食らうサタンには一切慈悲や慈愛はなく、有るのは、貪欲な対象に現世的成功をもたらすと契りを結ぶ代わりに、その対象に魂を売らせ、その魂を売った者が現世的に大成功し、その力や金権力を以って、残忍な社会システムを利用して、エセ恋愛美などを通じ社会的弱者をも騙し陥れピュアな心をなぶり殺して、魂を抜く冷酷非情さだけであり、世の中はそんなサタンの独壇場となっているわけです」
ドラマーが溜め息をつき言った。
「救いようが無いという事ですか?」
キリストが首を振り言った。
「いえ、だからこそ救わなければならないのです」