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キリストの生まれ代わり47

「それは計算づくの狡猾なる悪魔性の中にほのぼのとした神性が瞬時顕在化した一瞬であり、その一瞬には確かにピュアな心の美の煌めきと言うか一体感はあるでしょうね…」とキリストは言った。

私はドラマーに助け船を出すがべく言った。




「でもピュアという言葉は様々な経験値に則り、その計算づくな理知というか、慣れた狡猾なる思考性の内側にあって、愚かしくも空洞のように開いている非狡猾さというか、計算から外れたずれが、心意気の愛らしさをもたらすものですよね」




キリストが尋ねる。





「意味が分かりません。もう少し具体的に言ってくれませんか?」




私は答えた。





「例えば天然の人が懸命に計算づくの理詰めな接客用語をものしようとしていて、ついボロが出てしまいミスり、そのほのぼのとしたミスに周囲が思わず失笑してしまい、緊張感をほぐし和やかな雰囲気になるのも心の美と言うか、その失笑が刹那的な一体感の心の和みを作り出すと言うか、キラリとしたピュアな一瞬だと思うのですが、違いますかね?」





キリストが微笑み言った。





「それは計算づくの狡猾なる悪魔性の中にほのぼのとした神性が瞬時顕在化した一瞬であり、その一瞬には確かにピュアな心の美の煌めきと言うか一体感はあるでしょうね…」




私は細やかな神経のひだをまさぐるように言った。





「でも笑いの法則と言うか失笑と同じく、そんな一瞬は全て悪魔性に呑み込まれ消えてしまうという事ですか?」




キリストが頷き答える。





「そうです。あくまでも悪魔性こそが主流であり、そんな失笑ほのぼのピュアな瞬間は、流され消えて行くのが世の中ではありませんか」

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