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キリストの生まれ代わり28

「貴方はキリストの生まれ代わりなんかではありませんね。何故ならば話しが二転三転し過ぎているし、矛盾点が多過ぎます」と私は強い口調で指摘した。

私はキリストの誇り高い笑みを盗むが如く微笑み言い放った。





「貴方はキリストの生まれ代わりなんかではありませんね。何故ならば話しが二転三転し過ぎているし、矛盾点が多過ぎます」




キリストが不敵に微笑み言った。





「何を論拠にそう指摘しているのですか?」




私は答えた。





「まず狂った人間は救われるだろうと言ったその舌の根も渇かない内に、その場の感情にほだされ、至って冷静沈着であったであろう(きけ、わだつみのこえ)の有志達を天に召されると言った矛盾点が挙げられます」




キリストが余裕の呈で反論する。





「だから私はまだ修業途中の身であり、不完全であると前置きをしたではありませんか?」





ここで私はキリストを容赦なく詰った。





「一貫性がなさ過ぎます。貴方はキリストの生まれ代わりなんかじゃありません!」

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