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キリストの生まれ代わり2
私はこの遭遇の前夜、実際に予知夢とも言えるまばゆい光り輝く夢を見ていた。
私はこの遭遇の前夜、実際に予知夢とも言えるまばゆく光り輝く夢を見ていた。
その夢は私が先頭、友人の運転手を横にして走っている電車に乗っている夢であり、その電車は秋の素晴らしくも美麗な紅葉風景を上に昇るが如く抜けて行く夢だった。
私は右手を前に差し出し前方の景色をまるで手繰り寄せるようにゆっくりと上下させていた。
そして前方にまばゆく光り輝く円錐形の山が見え、その山がまるで皮が下に剥けるように一段とその黄金色の輝きが増した直後、子供達が遊具で遊ぶ光景が明瞭に見え始めた。
だがその子供達の動きは普通の動きではなく、まるで光速のように素早く眼にも止まらぬ速さで遊んでいるのだ。
私はその美しい眺めに眼を見張り、欲張ってもっと山の奥の正体を見たいと願った瞬間その夢は消え目覚めた。