キリストの生まれ代わり15
「例えば、法の網の目をかい潜り、現世であらゆる悪事をなし、成功している人物がいるとして、その人物が誰よりも信仰深く、あちらの戒律を遵守し生きていた場合、天への道のりは開けるという事も有り得るわけですね?」と私は尋ねた。
私は尋ねた。
「つまり心の問題の全的な解消が愛の成就という事に繋がり、それは現世の常識や価値観法律にも縛られていない事柄という事ですか?」
「そうなりますね。言わばあちらの世界の法というか戒律が絶対的にものを言うわけです。その戒めの中で愛の成就が成されているかどうかが最大の問題となるわけです」
私は顔をしかめ難しそうな顔付きをしてから言った。
「例えば、法の網の目をかい潜り、現世であらゆる悪事をなし、成功している人物がいるとして、その人物が誰よりも信仰深く、あちらの戒律を遵守し生きていた場合、天への道のりは開けるという事も有り得るわけですね?」
キリストが頷き答える。
「その問題は、その人物の信仰深さを加味した心の色合いの深さ、全的な意味での輪廻転生の反復による愛の成就の度合いにもよると判断出来ますね。その度合いと尽きせぬ深さによって救いは有り得ると思います」
「つまり愛の成就。心の美を指標として、その愛の成就指数というか度合いが、あちらの世界の戒律に則り全的に開花していれば、救いに辿り着くという論理ですね?」
「そうなりますね」