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108/109

キリストの生まれ代わり108

喫茶店に行くに行けない状況の中、私は迷い混乱した。

行くに行けない、そんな混乱状況の中、私は事の経緯を祖母に相談し、これからどうするべきかを尋ねた。





祖母が沈思した後おもむろに答えた。





「ほとぼりが冷めたらでいいから、とりあえず行ってみろ」





私は尋ね返した。





「何日位がほとぼりの冷める頃合いだと思う?」





祖母が眼を細め細やかにアドバイスを繰り返す。





「二、三日したら行ってみろ」





「分かった…」




争いのほとぼりが冷めるまで間を計るように、私は鬱々とキリストが言っていた言葉の意味を咀嚼吟味して行った。





キリストは私に心を殺され、その激しい憎悪が恵となって救済へと結び付くと言っていた。





当然ここで私は自問自答を繰り返した。





「キリストはお前にどのように心を殺されるのだ?」





「分からない…」





「お前にどのように殺され、万民への救済は為されるのだ?」





「分からない。行ってみなければ何も分からないではないか?」





「ならば早く行け」





「行きたいのは山々だが、あんな争い事があった後だし、気が向かないのだ…」





「祖母さんと会う日取りも迫っているだろう?」





「そうだが、色々考えてしまっていて、気が向かないのだ…」

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