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異世界遁世  作者: 半防御 with G
文明開化の音がする
36/50

第36話 はるか学園カルチャーセンター

魔法ってなんだろう?

昨日、モスバーガーを食べながら、考えました。

モスバーガー(470en)より安い、ダブルハンバーガー(400en)

きっと、ミートソースのようなものだろう。

ショウタウン駅前に、突如としてモダンな5階建てのビルが建った。

最近、勇者パーティの紅はるか(17歳・魔導士)を見かけないなぁと思っていたら、

彼女はこのビルの準備に没頭していたらしい。

なんと彼女、趣味が高じて【錬金術師】のスキルまで習得していた。


聞けば、日本にいた時から多趣味だったらしく、お菓子作り、イラスト、編み物、ピアノ、

ダンスとなんでもござれ。

それらの特技を城内のメイドたちに披露していたところ、噂が噂を呼び、

「教えてほしい」という声が殺到して今回の運びとなったそうだ。


「……これ、セル画か?」

案内された教室には、大量の透明なシートと、発色の良い絵の具が置かれていた。

努力と魔法(錬金術)で、画材すら再現したらしい。

さらに、机の上にはLED内蔵のトレース台が並んでいる。

ゴボテンに大量発注した特注品だ。


「もしかして、アニメスタジオを作る気か?」

「まだまだよ。まずは『アニメ専門学校』から始めるわ」

紅はるかが胸を張る。

彼女はそれぞれの分野に知識のある者を主任として雇い、以下のコースを開設した。

 ・アニメーション課

 ・製菓課

 ・洋裁課

 ・ピアノ課

 ・舞踊ダンス課

生徒の8割は女性だという。


「1年目は趣味程度に始めてもらって、習得次第で就職斡旋や、国外留学もさせるわ」

女性の社会進出の窓口、紅はるか理事長。

このビルは、後の「ググレカス女子大学」の前身となるのだろうか。

まあ、それより俺は国産アニメが見たい。期待しているぞ。


 ◇


一方、妹の紅まさりはというと、ゴボテンと共に映写機の開発に明け暮れていた。

テレビ放送のシステムも、ほぼ完成しているという。

「まずは映画からだと思うんだよ。ニュース映画とかを劇場で流して、

いろいろ試してから家庭用テレビだね」

ゴボテンが熱く語る。

まさりはドローンの録画調整などを担当しているが、驚くべきことに最初からカラーで

ハイビジョン画質だ。

ただ、記録媒体に関して、ゴボテンが譲れない一点があった。


「テープは『ベータマックス方式』しか認めませんよ!」

「……えぇ~」

私怨だ。

前世でVHSに負けた悔しさが、彼を突き動かしている。

まあ、どうせ後々デジタル化されてHDDやメモリになるんだから、今は彼の好きにさせておこう。



■チーギュウ城・中庭

俺は、分厚い魔獣の皮をなめして作った特注のグローブをはめていた。

今日はクレメンス(ハシガミ)との結婚式の打ち合わせで来たのだが、

俺もファミマと挙式していないし、面倒くさい。

公の席で「結婚しました」と事後報告するだけでいいか、という結論になった。

とにかく中身が同級生(男)なので、ウェディングドレスとか想像するだけで恥ずかしいのだ。


打ち合わせを早々に切り上げ、俺たちは中庭でキャッチボールをしていた。

バシィィィッ!!

重い捕球音が響く。

「……ナイスボール」

「へへっ、アベシって野球うまかったよな」

ドレス姿のまま剛速球を投げ込んでくる王女。

シュールな光景だ。


「ハッシーとバッテリー組んで、球技大会で野球部を完封したじゃん」

「あー、そうだったな。……なんかさ、転生して肩の調子いいんだよね」

「そりゃ、今若いし。ちょっと【身体強化】使ってるだろ」

「バレた? おそらく球速180km/hは出てるけど、よく捕れるな」

「手が痛いが、こっちも意地があるしな。……良い音で捕ってるだろ?」

俺は真っ赤になった左手を隠して笑った。

クレメンスもニカっと笑う。

「ああ。いい『女房役』だな。……あー、野球やりてぇ!」

その叫びは、城壁を超えて空へ吸い込まれていった。


その後、教育の一環として、各種専門学校や寺子屋に、グローブとボール、バットの一式が配られた。

アタオカ行政都市には本格的な野球場が建設され、

3年後には「第1回 全国専門学校野球選手権」が始まったのだが、

それはまた別の話。

パワプロをやっていると、選手は6割とか、ホームラン3桁打てないんだ、

と考えてしまいます。

女子アナと婚約するために、ロードし直した時点で、俺のマイライフは終わりです。

ただ、子供が可愛いので、それでいいです。

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