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異世界遁世  作者: 半防御 with G
ショウタウンと陰キャ互助会
11/40

第11話 再び転生しないために

今日は建国記念の日だ。

建国した日ではなく、認識したという日で、そのために ”の” が、入っているという。

ものは言いようだなぁと。

世間は祝日かもしれんが、俺は働いている。

なので、投稿が遅れてしまった ”の” である。

ある日、龍王と前龍王に呼び出された。  

何かと思えば、定期健康診断ステータスチェックだと言う。


C:\> STATUS_CHECK.EXE

----------------------------------------

NAME : ショウ

AGE : 15 (Soul:50)

JOB : MERCHANT (CHAIRMAN) : DRAGON FIANCE

STATUS: NORMAL


HP : LOW (DEGRADED) <-- WARNING!

STR : MIDDLE (D-rank)

MP : LOW_GOD (Error:Too High)


SKILL:

> SWORD [E] (DEGRADED)

> SPEAR [B] (DEGRADED)

> HOE [S] (Expert)

> MAGIC

+ FIRE [v.7.5] (University)

+ WATER [v.7.5] (University)

+ WOOD [v.7.5] (University)

+ EARTH [v.35.5] (Researcher)

+ LIGHT [v.2.5] (HighSchool)

+ DARK [v.2.5] (HighSchool)

+ VOID [v.99.9] (Doctor)

- Teleport

- Storage

- Language

- Appraisal

- Hiding

----------------------------------------

C:\> _


「……魔法が初級神クラスとな」

ソルビトールが呆れた声を出す。  

【HOE(鍬)】スキルだけがSランク(達人)になっているのは、農作業の賜物だろう。

「うむ。もはや地上で一番強い魔法使いなのだが……」

現龍王ホエイパウダが、俺のHPバーを指差した。  

そこには無慈悲なWarningの文字。


「体力作りをサボってランクダウンとは……」

「いやぁ、最近は耕すのも収穫するのも魔法で自動化しちゃいましたし、従業員も増えたので……」


言い訳をしながら、俺は冷や汗をかいた。  

かつてハマっていた野球ゲーム『パワプロ』で、マイライフにて特殊能力が

「チャンスA→B」「対左投手A→B」に落ちた時の絶望感を思い出す。


「ムコ殿を認めてはいるのだが、その体力ではファミマと……なァ?」

「……あっ」

龍王の含みのある言い方に、俺は察してしまった。  

ファミマは龍だ。  

今は人化しているが、本質は数トンの質量を持つ怪物。  

もし結婚して、夜の営み……いや、単に一緒に寝るだけでも、俺のHPが低ければ

「圧タヒ」する可能性がある。


「……ファミマは寝相が悪いからな」

「下手すると、寝返りひとつでショウが『再転生』しかねんからのぅ」

ひ孫の顔を見る前に、俺の葬式が出そうだ。  

ソルビトールが本気で心配している。

「分かりました。しばらくおやすみをいただき、鍛えてきます」

俺は一礼すると、決死の覚悟で建物を後にした。


 ◇


■ショウタウン・冒険者ギルド


金だけはあるので、見た目は質素だが性能はエグい最高級の防具を揃え、

俺はギルドのカウンターにいた。  

もちろん、身分は隠す。  

魔法レベルも【隠蔽】スキルで「小学生レベル」に偽装済みだ。


「名前は……『セイコマ』で」

「セイコマさんですね。……えっと、体力がEランクなのに、槍スキルがB?」

受付嬢が怪訝な顔をする。  

この世界の冒険者ランク、およびスキルの最高位はSだ。  

前世で好きだったオートレースも最高位はS級だったなぁ。

雨走路にめっぽう強い「〇平」選手が好きだった……なんて現実逃避をしている場合ではない。


「ええ、まあ。技術テクニックだけはあるんで。ランクはDでいいですよ」

こうして、謎の新人冒険者「セイコマ」が誕生した。  

名前の由来は、北の大地に君臨する最強のコンビニエンスストアだ。


俺は早速、強めのダンジョンに潜った。  

戦法は【槍】と【転移魔法】を組み合わせたヒット&アウェイ。  

そして何より――


ザシュッ(モンスターを倒す)  

ヒュン(本店に転移して書類にハンコを押す)  

ヒュン(ダンジョンに戻って次の敵を探す)


これだ。  

ダンジョン内からも本店に帰れるので、農業や事務作業の合間に戦える。

究極のテレワークだ。  

ドロップアイテムは自らの商会に流すため、ファミマからの注文品ばかり狙うことになる。

「セイコマ店長! 新しい美容液に『シビレクラゲのエキス』が欲しいの! 樽で!」

そんな無茶振りに応えるため、俺は市場価格が暴落するほどクラゲを乱獲した。



そんな生活を3ヶ月ほど続けていたある日。  

冒険者ギルドから査察が入った。  

理由は「依頼クエストを一切受けずに、素材だけ大量に換金しているから」。  

ギルドへの貢献度が低すぎるため、登録抹消の危機だという。  

しかも、うっかり住所を「ショウタウン支店の社員寮(超一等地)」にしていたため、

察しのいいギルド長に呼び出されてしまった。


現在、俺は婚約者ファミマを連れて、ギルドの応接室にいる。

「……あのですね、セイコマさん。本来、偽名は禁止なんですよ」

ギルド長が脂汗をかいている。  

俺の隣にいる美女が、あの「ファミマ・ビューティ・ホールディングス」の社長だと気づいているからだ。

「すいません。出来心だったんです」

「あのね、ショウは龍族王家の関係者なの。身分を偽って当然でしょ?」

ファミマがサングラスをずらして睨む。

「た、体力作りにダンジョンが効果的だと思いまして……」

「龍族を敵に回したいのであれば、それ相応の覚悟をしなさい」

「ファミマちゃん! 物騒なのはやめようね~、商売もあることだし!」

俺は必死に止める。  

ギルド長は「もう帰ってくれ」と言いたげな顔をしていた。


結局、妥協案として以下の条件で許された。  

1.偽名「セイコマ」のままで活動してよい。  

2.ただし、たまにはギルドの依頼を受けること。  

3.監視役兼仲介役として、ベテラン職員とパーティを組むこと。


紹介されたのは、元B級冒険者の職員、その名も「ヨークマ」。  

ハトのマークが似合いそうな、人の良さそうなおじさんだ。

「よろしく頼むよ、セイコマ君」

「こちらこそ、ヨークマさん」

こうして俺たちはパーティを組んだのだが……。  

ファミマは支店巡りで忙しく、俺も商会の仕事が山積みだ。  


結果。

ショウ:「じゃ、ボス部屋行ってきます」ヒュン(転移)  

ヨークマ:「えっ、ちょ、待っ……」  

ショウ:「倒しました。一旦店に戻って在庫確認してきます」ヒュン(転移)  

ヨークマ:「……」


ひたすら転移する俺に、ヨークマさんがついて来れず。  

三日後。

「君とは見ている景色(座標)が違いすぎる」  という名言を残され、方向性の違いで解散となった。

なろう系に性的表現が薄いのは表現としていかがなものかと、読んでいて思うものだが

投稿する側になるとそんなことが気にならなくなる。

「そこじゃないんだ!」みたいなことなんだろうね。

今週末は一気に書き上げて、もっかい読んでみたら別の感情で読める気がする。

投稿してみるもんだなぁ。

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