ハルちゃんと鉢合わせ
「ただいま!」
「わん!/にゃ!/きゅ!」
(やっぱ、可愛い……癒されるわー)
「会社辞めたから、お金を稼ぐにはダンジョンしかない。でも、そのダンジョンでハルって人に見つかったら面倒臭い……どうする?……一旦、配信見てみるか」
【みんな!こんにちわ!!ハルちゃんだよ!!今日は、ダンジョンで、恩人を探したいと思うの!あ、画像。張っとくね!この人見かけたら連絡お願い!】
〝もちろん!〟
〝てか、この人かっこいいよな〟
〝アイドルとか?〟
〝見たことねぇけど〟
(終わったーー!同接は?って1000万!?えっ?俺、1000万人相手に鬼ごっこしないといけないの?無理じゃ無い?)
【なので、私が到着した階層、125階層まで全部隅から隅まで探したいと思います!】
〝気合い入ってるね!〟
〝そりゃそうだろ。自分が不意打ちされかけた相手を瞬殺した奴だぞ?……本人じゃなくて、テイムしてる魔物が〟
〝それってどんぐらい? テイムしてる魔物はどれくらい強いの?〟
〝イレギュラーで湧いた通常より2倍大きくて剣持ってるオーガ3体を瞬殺するレベル、〟
〝えぐっ〟
〝嘘だろ?それって中級者がパーティー組んで倒すレベルじゃない?〟
〝ちなみに、それ、ウサギな?〟
〝まあ、すばしっこいから……?不思議では……あるか〟
〝それもそうだけど、ウサギだけじゃ無いぞ?犬に猫までいたからな〟
〝何それ??もし仮にウサギと同じレベルの強さなら、強いっていう言葉じゃ済まされないよ?〟
〝それはそう〟
〝まあ、ハルちゃんが見つけたら、聞いてみればいいんじゃない?〟
〝確かに〟
〝ハルちゃーん!こっち気になりすぎて夜しか眠れないから早く見つけてー〟
【わかってるよー】
そう言って、オーガ10体を瞬殺する。
〝やっぱ、こっちもオカシイよな〟
〝それな〟
〝イレギュラーの魔物じゃなければハルちゃんは瞬殺できるんだよなー〟
ここまで読んで俺は配信を閉じた。
(まずい……非常にまずい……見つかったらこの3匹について問い詰められる……)
「まぁ、考えてても仕方ない。ダンジョン行くか。大福?俺とかみんなの姿を消すことってできる?」
「きゅうーー!!」
(もちろん……?かな?)
「……おお!」
(消えた!!これならダンジョン行ける!!)
ダンジョンには、10階層ごとにチェックポイントがある。登録することで、そこにワープすることが可能なのだ!ちなみに、俺らは100階層のチェックポイントに登録してます。
「まぁ、このメンバーなら、余裕かな?」
数時間後
300階層のチェックポイントにいた。
(エグくね?俺……何もしてないよ?だって、綿あめが凍らせるか、チョコが燃やすか、大福が風で切り刻むもしくは、タックルしてお終い。俺の仕事無し!)
「………帰る……?」
「わん/にゃ/きゅ」
集まった魔石は1万個ほど、1ヶ月は何もしなくても生きていけるレベルだ。
(いやー、良い稼ぎだー!)
ホクホクでダンジョンから出たところ……
「あっ!?あなたは!!」
「……?………あっ!?」
はい、そうです。見つかりました。せっかく透明になってダンジョンに来たのに!
(やばっ……)
「逃げるよ!!みんな!!」
「わん!/にゃ!/きゅ!」
「あ!?待ってください!!」
やはり、Aランクなだけあって早い。すぐ追いつかれるだろう。だが、こっちにだって、考えがある。
「綿あめ!大きくなれる?」
「わん!!」
すると、小型車ほどまで大きくなった。
俺は綿あめの背中に飛び乗る。
「チョコ!大福!おいで!」
走ること5分、まだついてきてる。
「綿あめ!あそこの路地、入れる?」
「わん!」
「ここで……大福!透明に!」
「きゅ!」
「やっと追いつい……た?あれ……?どこ行った……?」
(危ない……)
「帰ろう」
「さて、どうするか……一応、しばらく生活はできるけど……どんな反応をされてるか、アーカイブ見てみる……?」
【あっ!?あなたは!!】
俺の驚いた顔が見える。
〝まさかの鉢合わせwww〟
〝諦めて帰ろうとしてたのに〟
〝こんな漫画みたいな展開ほんとにあるんだwww〟
〝草〟
【逃げるよ!!みんな!!】
〝あ!逃げるよー〟
〝まぁ、逃げ切れるわけないから、別に大丈夫か〟
〝この犬……早くね?〟
〝あれ?これが普通か?〟
〝普通だったらみんな死んどるわ〟
〝だよな……?〟
〝ていうか、魔物って大きさ変えれるの?〟
〝無理。普通は〟
〝じゃあ、この子は?〟
〝知らん〟
〝俺に聞くな〟
〝イレギュラーの魔物か、伝説の魔物かだよ〟
〝すげぇな。どっちにしろ強いじゃん〟
(普通に綿あめの正体は普通にばれたね。どうするか。さて、続きは?)
【あれ……?どこ行った……?】
〝消えた?〟
〝嘘でしょ?〟
〝もう、普通じゃ無いだろ〟
〝いまさら?〟
〝ごめん〟
(もう良いや、見なくて)
だが、俺は大事なコメントを見逃していた。
〝朗報:この男性見つけた〟
〝マジ?〟
【え?本当!?】
〝DM送るね〟
【本当だ、この人だ】
〝俺、ファインプレー〟
〝どうやって見つけた?〟
〝ん?隣の家の人だった。家に帰って来てた〟
〝草〟
〝それ、お前も家バレしない?〟
〝あっ……〟
〝バカだ、ただの〟




