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配信者の正体を知る

翌日、会社に行くと…

「蒼夜、ちょっと来い」


(ですよねー)


「何でしょうか?」

「全く、隅に置けないやつだなぁ!スキルゲットしたなら報告し

ろよぉ!そしたら、一緒にダンジョン行けたじゃないか!」

「はぁ…仮に、得たとしてなんで報告しないといけないんですか?あな

たに報告する必要性が感じられないんですけど?」

「貴様…社長に向かってどんな口の聞き方を…!!」


(もうひと押しだな…)


「そもそも、俺はあんたなんかとダンジョンに行きたくない、無理をさせるでしょう」

「ふざけるな!お前なんかいらねぇ!! クビだ!!」

「分かりました」


(こんな会社、さっさと辞めておけばよかった)


「どうしたんですか、先輩?爽やかな顔していますよ?」

「ん?ああ、クビにされたんだよ」

「はぁ!? クビ!? ちょっと皆行くよ!」

「「「わかった!!」」」

「? どこに?」

「社長のところだよ。先輩はここで待っていてください!」

俺は同僚や先輩が社長室に向かう。聞き耳を立てていると…

「蒼夜さんをクビにしたってどういうことですか!?」

「ああ?社長に対する敬意が足りねぇからクビにしたんだよ!」

「蒼夜さんは会社の8割の仕事をこなしてくれていたんですよ!それに、我々がダンジョン探索に参加したのも蒼夜さんをクビにさせないようにするためです!それなのに…!」

「ちっ…仕方ねぇ…ん?蒼夜いたのか、なら、ちょうどいい、再雇用だ、きりきり働け」

「いいえ、辞職させていただきます。今までありがとうございました」

「はぁ?辞職ぅ?ふざけんなよ!? そんなことして、許されるとでも!?」

「誰が許さないんですか?辞めるも辞めないも自分の勝手でしょ?」


(全く…自分が強要できる立場にないってこと理解してないのか?いや、理解しようとしていないのか。)


「蒼夜さんが辞めるなら、我々も辞めます」

「ふざけるな!それでは、私の計画がァァ!」

「知ったことではありません、さようなら」


俺は、いや俺等は社長の怒り狂い叫ぶ声を聞きながら会社を出た


「いやぁ、スッキリしたぁ!宗谷さんのお陰で日頃の鬱憤を晴らすことが出来ました!」

「それなら良かった。でも、辞めて良かったの?あれでも結構大きい会社だよ??」

「いいんですよ!前の社長が大きくしただけだし。あの調子だと、すぐ倒産しそうですしね!」

「それならいいんだけど。」

「あ、一つだけ聞かせてください。『一撃のハル』の配信見てたんですけど、先輩いましたよね?」

「ゴメン、ナントコトカワカラナイ。」

「先輩、誤魔化すの下手すぎですよ……」


(それは自分がよくわかってるよ!!)


「まあ、いいや。先輩、ハルちゃんの配信は、ていうか、ハルちゃん自身はAランクでなおかつ、国で上位10位に入る実力者なんです。そのハルちゃんを助けた。しかも、一瞬で。そんな人をみんなはどう思うと思いますか?」

「さあ……?〝誰だこいつは!?〟的な?」

「まぁ、そうです。もちろんいい意味で。そもそも、ハルちゃん自身が探すでしょうし。」

「つまり……面倒臭いってことだね?」

「ああ、はい。もう、それでいいです。」


(うーん、どうするか……?)

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